本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:故ペク・ナムギ農民1周忌慕集会に千人が殺到
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1506431529304St...
Status: published
View


故ペク・ナムギ農民1周忌慕集会に千人が殺到

11月、大規模民衆大会予定…「積弊は多い、またキャンドル」

キム・ハンジュ記者 2017.09.23 20:43

故ペク・ナムギ農民1周忌追慕大会が9月23日に光化門一帯で開かれた。 1千人近い市民が追慕大会に参加した。 市民は警察放水銃の責任者処罰と農政大改革を強く要求した。

故ペク・ナムギ農民は2015年11月14日の民衆総決起大会で警察の放水銃を受けて倒れた。 故人は317日間、回復することなく2016年9月25日にソウル大病院で死亡した。

ペク・ナムギ闘争本部は 「政府の謝罪を受けたが、まだ責任者の処罰、再発防止対策などの課題が残っている」とし 「二度と国家暴力による犠牲が起きないように、 事件の完全な解決のためにペク・ナムギ農民1周忌追慕大会を開催する」と趣旨を明らかにした。

[出処:キム・ハンジュ記者]

全国農民会総連盟のキム・ヨンホ議長は 「故人は不正に抵抗して真理に躊躇しなかった」とし 「故人の最後の叫びは単純な生存権の要求を越え、韓国農業の絶叫だった」と話し始めた。 キム議長は「キャンドル革命で始まった新しい時代に新しい政策と制度を作らなければ、 また積弊が出てくる」とし 「ペク・ナムギ農民1周忌になったが、米価は朴槿恵(パク・クネ)の時と同じく30年前と変わらない。 政府がすべきことは、朴槿恵政権が犯した凶悪に謝罪することで終わらせてはいけない」と伝えた。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「ペク・ナムギ農民1周忌を控えて国家暴力に対する政府の公式謝罪があったが、 とても遅い謝罪」とし 「今こそ徹底した真相究明と責任者処罰、再発防止対策樹立で、遅滞なく進まなければならない。 また政府が2015年11月14日の不当な公権力乱用を認めただけに、 この日の民衆総決起で収監された民主労総のハン・サンギュン委員長もまた釈放しなければならない」と主張した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

追慕大会に先立って開かれた民衆大会「積弊は多い、キャンドルをまた約束する時」

この日の午後7時の追慕大会に先立ち、午後5時に鍾路ルメイルビルの前で民衆大会が開かれた。 市民は政府の微温的な農政改革、非正規職対策、THAAD搬入などを批判した。

全国親環境農業人連合会のキム・ヨンジェ会長は 「ペク・ナムギ農民は韓国の小麦を守るために一生戦ってきた方」とし 「だが今、韓国の小麦自給率は1%に過ぎない。 国政100大課題も歴代政権政策と同じだった。 この前、ある農民が政府に小麦の種子を申請すると 『小麦が余っているので種子の普及を自制しろという政府の要求がある』という話を聞いた。 国民の食べ物に責任がある政府の言葉なのか? われわれは最低農産費保障、食糧主権を含む農政大改革を政府に要求する。 政府に意志がないのなら、またキャンドルが燃え上がるだろう」と声を高めた。

全農によれば去る8月の米価は昨年同期より6.6%下落した13万9千ウォンだ。 農林畜産食品部の金瑛録(キム・ヨンノク)長官は、今年の米価目標をカマ(80kg)当たり15万ウォン(1kg=1875ウォン、茶碗1杯分=187ウォン)に設定した。 この価格は20年前の水準だ。 全農はカマ当たり24万ウォンを要求している。

現場で戦う労働者の発言も続いた。 非正規職Tブロード支部のチェ・ソングン支部長は 「Tブロード非正規職労働者1400人は次の旧正月を控えてまた解雇される可能性に処しており、 国会前で10日間座り込みをしている」とし 「大統領が変わっただけで、非正規職労働者はまだ労組する権利、雇用安定を要求して路上で野宿している」と訴えた。

医療連帯本部ソウル大病院分会のチェ・サンドク分会長は 「ソウル大病院はペク・ナムギ農民の死亡診断書を歪曲し、 『国民の病院』から『権力の下手人』に転落した」とし 「ソウル大病院労働者はこの3年間、成果年俸制でストライキをし、 今は医療積弊であるソ・チャンソク医院長の罷免のために闘争している」と伝えた。

貧民解放実践連帯のチェ・インギ首席副委員長は 「2年間、露天商が生存権のために麻浦区庁の前で座り込み闘争をしている」とし 「露天商は全国で一番地価が高い明洞ロッテデパートの前で生存権のためにからだに鎖をまいて用役ならず者と戦っている。 これは朴槿恵(パク・クネ)ではなく、文在寅(ムン・ジェイン)政権でおきている。 私たちが撃ったキャンドルという矢は、標的に到着するためではなく、 闇を突き抜けて進み続けるべき希望でなければならない」と話した。

全国女性連帯のチェ・ジンミ代表は 「米国が北朝鮮を完全に破壊するという発言で、 文在寅政府は韓米同盟を叫び、軍事圧迫の最先頭に立っている」とし 「THAAD反対を叫びながら焼身した故チョ・ヨンサム先生が残した言葉のように、 政府は民衆の尊厳を踏みにじるのではなく、平和交渉をするべきだ」と主張した。

民衆大会を終えた市民数百人は鍾路ルメイルビルを出発し、光化門広場までデモ行進した。 デモ行進中に米大使館の前で「THAAD配置撤去しろ」、 「戦争を威嚇するトランプ反対」というシュプレヒコールをあげた。

一方、労働、市民社会団体は来る11月に大規模な民衆大会を計画している。 民主労総のクァク・イギョン対外協力局長は 「セウォル号惨事真相究明など、社会懸案に対応する大規模集会を多くの市民社会団体と議論している」と伝えた。

[出処:キム・ハンジュ記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-09-26 22:12:09 / Last modified on 2017-09-26 22:12:11 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について