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ソウル市都市鉄道ENG労働者「直営化の約束はショーだったのか?」

地下鉄駅舎内消防、衛生給水、冷房換気業務の直営化をソウル市に要求

パク・タソル記者 2017.04.25 17:19

ソウル都市鉄道公社の子会社である都市鉄道ENGの労働者たちが、 駅施設の整備業務を直営化しろとソウル市に要求している。 彼らは駅内の消防、冷房換気施設を維持補修する労働者が子会社に間接雇用され、 人員不足、曖昧な責任所在などの問題が起きていると主張した。

都市鉄道ENG駅施設整備本部は4月25日午前10時30分、ソウル市庁前で記者会見を行って、 地下鉄駅舎施設整備業務の即刻直営化を要求して 「ソウル市が九宜駅事故以後、責任逃れをするために直営化を約束するなどの見せかけ行政をした」と糾弾した。 彼らは「電車の整備と軌道保守の分野だけを分けて直営化を進め、 火災に直結する消防、電気、給水、換気などの業務は排除された」とした。

都市鉄道ENG労組のチョ・ウォンギ委員長は 「都市鉄道ENGは構造調整のためにできた会社で、コスト削減と経営効率の観点で作られた」とし 「公共が利用する施設について用役会社を作って運営しているが、 市民の生命と安全まで威嚇する外注化の状況をソウル市が放置している」と批判した。

都市鉄道公社は2008年に設立された子会社の都市鉄道ENGに157の駅と6箇所の車両基地、 庁舎や乗務管理所などの施設と設備の管理を任せてきた。 昨年5月に九宜駅惨事が発生すると、ソウル市は「市民の生命、安全と直結する業務の直営化」を約束した。 しかし昨年9月、都市鉄道ENGの電車中整備と軌道勤務者171人だけを公社の安全業務職として直接雇用した。

ソウル市が主管して53の市民社会団体が参加する九宜駅事故真相調査団は、昨年末に報告書を発表して、 地下鉄駅舎の施設整備業務は市民の安全と密接な関連がある核心業務で、直営化が必要だと明らかにした。 真相調査団は「地下鉄駅舎の消防および電気、給水、換気など設備の点検と保守は、 市民の安全に核心的であり、徹底して点検保守されなれなければ直ちに大事故につながる」とし 「安全問題を改善し、人員と業務を効率的に運営するためには公社の直接雇用が必要だ」と指摘した。

また「設備の面で、消防、衛生給水、冷暖房の換気設備は互いに密接な関係がある」とし、分割ではなく統合直営化が必要だと注文した。

今日の記者会見で都市鉄道ENG労組は 「ソウル市は多分に形式的な回答を繰り返し、先週の都市交通本部との面談では駅施設整備分野全体の直営化ではなく、 特定業務の『消防』だけを分割して直営化するという立場を聞かされた」とし 「九宜駅事故の直後に見せかけの直営化をしたように、1周年になる今の時点にも市民安全は眼中にもなく、 見せかけで恩着せがましい直営化を再演しようとしている」と批判した。

記者会見に参加した5678ソウル都市鉄道労組のミョン・スンピル委員長は 「都市鉄道ENGは消えなければならない」と主張した。 ミョン委員長は「大邱地下鉄惨事で見たように、火災が発生すれば多くの人が死ぬ。 火事が起きれば、換気の問題は言うまでもなく重要だが、 過去の誤った是正措置によって17人が157の駅を担当し、点検する人員がいないというのは話にならない」と声を高めた。

チャムセサンはソウル市主務部署関係者に立場を確認するために何回か連絡を試みたが、 つながらなかった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-04-29 19:50:18 / Last modified on 2017-04-29 19:50:19 Copyright: Default

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