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イ・ホジュン教授「直射が死亡原因、刑法上ペク・ナムギ農民の解剖検査は不要」

加害行為が死亡に至るのは社会通念、すでに立証

キム・ハンジュ記者 2016.09.28 16:50

西江大法学専門大学院のイ・ホジュン教授(刑事法専攻)は9月28日午後1時20分、 ソウル大病院の葬儀場で 「ある行為が死亡に至らせたという刑事法上の『相当因果関係』が立証されており、 ペク・ナムギ農民の遺体解剖検査は不必要だ」と明らかにした。 イ・ホジュン教授はこの日、ペク・ナムギ農民の遺体安置所を弔問し、 記者懇談会を開いてこのように伝えた。

相当の因果関係は何かの行為が通常、 このような結果を発生するという因果関係が認められれば、 犯罪の立証に充分だという。

イ・ホジュン教授は 「ペク・ナムギ農民が警察の直射散水で倒れ、頭蓋骨骨折と硬膜下出血が起きたことは映像資料ですでに立証されている」とし 「直射散水は外傷を予想できるので、相当の因果関係が立証される」と話した。

イ教授は「例えば人が刃物で刺されれば死に至ることがあることは誰もが知っている。 この場合、具体的にどのようにして死亡に達したのかを判断するために解剖検査をしない。 加害行為が認められ、これにより死亡に至ることがあるという通常の観念があれば、解剖検査をする必要はない。 解剖検査が必要な場合は加害行為が死亡まで至らないが死亡した時」だと付け加えた。

先立ってペク・ナムギ闘争本部の朴錫運(パク・ソグン)共同代表の話によれば、 最高検察庁次長は9月28日午前、法司委国会議員との集まりで 「ペク・ナムギ農民が散水で死亡したのは間違いではない。 だが具体的にどんなメカニズムで死亡したのかという簡単な問題ではない。 科学的かつ精密な因果関係を明らかにしなければならない」と話した。

イ教授は「警察は自ら2800rpmで放水銃を撃ったと話した。 これは時速160kmで飛んでくる野球のボールに当たるようなものだ。 この程度の衝撃なら大きな加害行為があったということは明らかだ。 応急搬送当時、頭蓋骨骨折と硬膜下出血(脳出血)が確認された。 そして多発性臓器不全、心停止につながる通常の過程を経て死亡した。 これにより刑法上の相当因果関係が立証され、医学的に解剖する必要はない」とし 「強制捜査は刑事法の原則により、最小限でするべきだ。 精密かつ医学的な因果関係立証のために解剖検査するという最高検察庁次長の言葉は法的次元では説得力がない」と明らかにした。

イ教授は「警察はペク・ナムギ農民の搬送当時に出されたクモ膜下出血の診断と違い、 ソウル大病院が死因を急性心不全と発表し、解剖を試みようとしているのではないか」という記者の質問に 「大法院の判例でも持病のような間接要因があっても、加害行為が死亡に至る典型的経路を経たとして犯罪行為が立証された事例がある」とした。

イ教授は、裁判所が解剖検査令状を発行するだろうかという質問に対し 「裁判所がまた令状を棄却するのが当然だ。 だが政治的圧力を受けるほかはない事件なので心配だ。 青瓦台や政界の政治的圧力が裁判所に知らず知らず作用するだろう」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-09-30 21:06:42 / Last modified on 2016-09-30 21:06:43 Copyright: Default

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