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KEC、黒字転換後に労働者賃金は↓、役員年俸は↑

5分期連続黒字...労組「赤字なら整理解雇、黒字にると役員は金祭り」

チョン・ヨンギル記者 2016.05.18 11:23

2012年、2014年の経営危機を理由に整理解雇をした亀尾の半導体製造業者KECは、 黒字に転換した後に役員と管理者の賃金だけを上げたことが明らかになった。 また、金属労組KEC支会は管理職の賃金は上がったが、生産職賃金は下がったと主張し、 企業の利益分配は不当だという批判があがっている。

KECは2016年の1分期だけで売上額582億、営業利益40億、当期純益20億9千万ウォンを記録した。 5分期連続当期純利益黒字だ。 KECは2013年に280億の赤字を記録したが、2014年と2015年にはそれぞれ32億3千、5億2千万ウォンの黒字を記録した。

企業が利益を出すのは拍手すべきことだが、問題は利益と損失の分配だ。 KECは2014年の3月、経営危機を理由に生産職労働者148人に整理解雇を通知して、一か月後にこれを撤回した。 一方的な賃金カット案を受け入れろという内容が入っていたため、不当解雇の論議がおきたためだ。 整理解雇は撤回したが、賃金削減はずっと続いた。

KEC支会によれば、2015年の生産職人件費総額は241億ウォンで、2014年の268億ウォンと比べ27億ウォン下がった。 しかし役員の賃金は増えた。 役員総報酬は2014年の8億から2015年には14億に増え、理事3人は年俸も2014年の1億1千万ウォンから2015年には1億5千万ウォンへと30%以上上がった。

これについて金属労組KEC支会は 「会社は極限原価を目標とするコスト削減が成果になった現れたと言っているが、 まさに孤軍奮闘の成果は経営陣だけが持って行き、 極限原価の荷物は現場労働者が担った」とし 「赤字の時は現場労働者に責任を転嫁して、黒字の時は経営陣の腹を膨らませただけだ」と指摘した。

それと共に「政府が進める成果給制は、不良経営の責任を一線の労働者に押し付けるか、 成果とは無関係に労働者の賃金削減という結果を持たらすだけ」とし 「労働の正当な分配としての生活賃金保障が必要だ」と主張した。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(ニュースミン/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-05-22 18:13:07 / Last modified on 2016-05-22 18:13:08 Copyright: Default

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