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海軍基地に壊された江汀、国際平和映画祭でまた花を咲かせる

「海軍基地が建設されても...平和に向かう私たちの抵抗はこれからまた始まります」

チェ・ハンビョル記者 2016.02.17 15:47

海軍基地建設で疲弊している済州道江汀村にまた平和の芽を吹かせるための 「江汀国際平和映画祭」が来る4月に開かれる。

江汀は2007年に海軍基地の建設が確定した後、 平和を指向する人々の長い闘争の場だった。 人々は生態学的に、地質学的に、そして何よりも文化的に単純な「岩」以上の価値を持つ江汀村のクロムビ岩を守るために戦った。 それにもかかわらず、クロムビは海軍基地を作るための火薬で無惨に破壊された。

だがクロムビが爆破された後も平和に向けた闘争は続いた。 人々は済州道最南端の小さな村に海軍基地ができることに反対し、 平和大行進をして、道の上でミサを奉げて、祈った。 公権力は暴力的だったが、これに対応する人々は一様に平和を守ることを努めた。 しかし結局、2015年1月、海軍基地建設工事のための行政代執行が行われた。 今、海軍基地は今月末の完工を控えている。

▲江汀国際平和映画祭準備委員会が映画祭の成功政開催を祈り、一つの場に集まった。

われわれはこれを「闘争の失敗」と呼ばなければならないのだろうか。 江汀国際平和映画祭は、あるいは敗北感に浸っている人々に対して江汀闘争の本当の意味を伝え、 新しい戦いを始める転換点を用意するために企画された。 江汀国際平和映画祭準備委員会(以下、準備委員会)は2月17日、征東のフランシスコ会館で記者懇談会を開き、江汀国際平和映画祭の趣旨と意味を伝えた。

映画祭は4月23日から26日までの4日間、済州道西帰浦市江汀村で開かれる。 組織委員長は西帰浦市民連帯のホン・ソンウ常任代表が、 執行委員長はヤン・ユンモ映画評論家が引き受けた。

映画祭企画の構想は、2015年10月に開かれた「西帰浦の夢、革新ビジョンフォーラム」だった。 フォーラムで最も重要なアジェンダとして「江汀国際平和映画祭開催」が選ばれた。 映画祭は、地方自治体や国家から全く支援を受けず、ただ市民の力だけで作ると決定した。 ホン・ソンウ組織委員長は 「市民が単に後援するだけの映画祭ではなく、 市民が主催側であり、企画委員であり、広報委員になる映画祭にしていきたい」と説明し、 市民の参加を要求した。

ホン組織委員長は 「私たちは一生懸命闘争してきたが、結局海軍基地が建設された」とし 「だが平和のための私たちの行動は、簡単に成功、失敗と結論付けることはできない」と伝えた。 彼は「4.3事態を体験した住民たちの平和に対する念願は、江汀を単なる海軍基地ではなく、 東アジアの軍事的緊張を解消し、平和を実現する種が芽生える空間にした。 今、江汀は平和を支持する人々にとって『想像的故郷』になった」と江汀の意味を語った。

準備委員会は「現在、江汀問題は韓国では一段と弱まった感がなくもないが、 海外ではますます関心が高まっている状況」とし 「海外では、江汀を主題にして作ったドキュメンタリーをはじめ、 平和に関する国内外の作品を紹介し、平和を支持する人々の祭りにしたい」と伝えた。 それだけでなく、「江汀の平和運動を発展させ続け、江汀だけでなく済州島、 さらに朝鮮半島と全地球的な世界平和の実践のために、 映画等で芸術文化的に寄与できるように願う」と期待を明らかにした。

「モダドゥロン、平和(モダドゥロン:済州語で『みんな集まれ』という意味)」をスローガンに開かれる第1回江汀国際平和映画祭は、 平和関連の映画の上映の他にも、各種の展示会、平和研究フォーラムなどのイベントも共に開催される。 映画はすべて無料で上映される予定だ。 詳しくはEメール(ipffig@gmail.com)で問い合わせができる。

付記
チェ・ハンビョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-02-19 23:33:16 / Last modified on 2016-02-19 23:33:17 Copyright: Default

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