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済州基地戦隊創設、対立増幅

住民1人負傷、ムン・ジョンヒョン神父がハンストを宣言

チョン・ヒョンジン記者 2015.12.02 17:16

12月1日に海軍済州基地戦隊創設式が開かれたが、 江汀住民たちとの対立が大きくなっている。

12月2日午前11時30分頃、 済州道江汀村海軍基地の工事現場正門の前でミサの後に 黙珠祈祷を準備していたチョン某氏が工事現場のミキサー車にぶつかり負傷した。

現場にいたパク・トヒョン修道士(イエズス会)によれば、 マイクテストのために工事現場正門側に歩いていったチョン氏が、 工事現場から出て右折するときに中央線を越えたミキサー車に一度ぶつかり、 ふらふらしている時にもう一度ぶつかり、左足をひかれた。 チョン氏は足指の骨を骨折し、手術を受けた。

▲12月1日済州基地戦隊創設式が開かれ、反対記者会見に出た住民と活動家を警察が防ぎ衝突が起きた[出処:オム・ムヌィ]

当時、警官たちは事故がおきたのに措置を取らず、 江汀の住民と平和活動家を取り囲み、強制的にマスクを取って写真を撮るなどの人権侵害行為を行った。 また、事故に抗議する村住民と活動家の2人を公務執行妨害で連行した。

これにより現在、江汀村住民と活動家は今日、一日中工事現場の前で 座り込みデモを行う予定で、ムン・ジョンヒョン神父は無期限ハンストを宣言した。

これに先立ち、江汀海軍基地戦隊創設式があった12月1日にも、 これに反対する住民と警察の間で衝突が起き、 ムン・ジョンヒョン神父と住民が怪我をした。

江汀村会と済州軍事基地阻止氾国民対策委、全国対策委は、 創設式があった12月1日の午後12時30分、 済州基地戦隊創設反対記者会見を行い 「平和と軍事基地は決して両立しない」とし、 「済州海軍基地が完工すれば、それは問題の終わりではなく、さらに大きな始まりになるだろう。 その第一歩である済州基地戦隊創設に強く反対する」と立場を明らかにした。

▲ムン・ジョンヒョン神父は警察の人権侵害と
事故発生などに抗議して無期限ハンストを
宣言した[出処:バン・ウンミ]

住民たちは、政府は江汀海軍基地を「私たちの生命線を私たちの手で守る前哨基地で、 国際観光地としての済州の地位を一層高める15万tクルーズ船2隻が係留できる民軍複合港の完工が目前になった」と宣伝しているが、 「海軍基地が韓米日軍事同盟の前哨基地であり、今後の東アジアの軍事的対立の犠牲になる可能性が高いという事実を無視しており、 15万tクルーズ船の運航の安全性や、77度から30度に変更された航路安全性など、 果たしてここが民港として機能するのかどうかは相変らず検証されていないという事実にも言及していない」と批判した。

彼らは政府が「万一の事態」、「不確かな威嚇」に言及して済州海軍基地建設を正当化してきたが、 済州海軍基地はその「不確かな威嚇」を「確実な威嚇」にする役割を果たすことになるとし、 日米同盟を強固にし、韓国は忠実に太平洋軍事同盟体制の下位パートナーの役割を遂行して、 米国と中国間の軍事的緊張が深刻になる状況で、 済州海軍基地は東アジアの火薬庫になる可能性が高いと警告した。

また「すべての情況が済州海軍基地が地域紛争の平和的解決ではなく、 軍事的緊張を高める悪影響を及ぼすことになりそうだが、 政府だけがこれを無視している」とし、済州基地戦隊創設反対の声を高めた。

済州海軍基地に創設される基地戦隊は、基地の境界と軍需支援などの任務を遂行し、 戦隊基地を創設した後、 第7機動戦団と潜水艦戦隊を済州に移転し、済州海軍基地を本格稼動させる。 戦隊の創設により、江汀海軍基地に駐屯する海軍は500-600人、 機動戦団が移転すれば最大約3200人になると予想される。(記事提携=カトリックニュース・チグミョギ(いまここ))

原文(チャムセサン/チグミョギ)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-12-03 16:11:15 / Last modified on 2015-12-03 16:11:15 Copyright: Default

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