本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:コルト・コルテック、金武星辞任座り込みに突入
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1444049683415St...
Status: published
View


金武星が労組のおかげで潰れたというギター会社、世界最高と広報中

常時採用も…間違ったファクトで労働者を社会的他殺、金武星辞任座り込みに突入

キム・ヨンウク記者 2015.10.05 15:44

金武星(キム・ムソン)代表の事実関係も正しくない労組潰しの発言に怒ったコルト・コルテック労働者がセヌリ党舎の前で無期限ハンスト座り込みに突入した。 金属労組コルト楽器支会のバン・ジョンウン支会長は10月5日午前11時、 汝矣島セヌリ党舎前でコルト・コルテック共同行動と共に金武星(キム・ムソン)代表の謝罪要求記者会見を行い、ハンストに突入した。

9月3日、金武星代表はセヌリ党の最高委員会で労働改革を強調し、 破廉恥な強硬労組のおかげで会社を閉鎖した事例としてコルト・コルテックをあげた。

金武星代表は当時の最高委で 「難しい時、苦痛を分担するどころか、強硬な労組が自分の取り分だけに没頭した結果、 堅実な会社が閉鎖した事例がある」とし 「テトラパック、ヴァレオ空調コリア、コルト楽器とコルテック、 これらの会社はすべて多くの利益をあげていた会社なのに、 強硬労組のおかげでまったく門を閉ざした」と話した。

だが事実関係は違う。 エレキ、アコースティック、ベースギターなどを作る世界的なギター製造業者であるコルト・コルテックは労組のおかげで潰れたのではなく、 工場を海外に移転して工場を閉鎖し、整理解雇を悪用した事例だ。

実際コルト楽器社(http://www.cortguitars.com/)のホームページにある会社紹介コーナーには 「コルトは50余年間、楽器製作の道を黙黙と歩いてきた結果、 現在韓国を代表する世界最上のギターメーカーになった」とし 「コルトのGlobal Supply Chainはインドネシアのスラバヤと中国の大連に各々所在する最先端の生産工場で、 年間100万台近いギターを生産・輸出している」と紹介している。 コルト・コルテックは特に生産管理、海外営業、商品企画、R&Dなど、さまざまな部署で常時採用制を施行するほど人員を必要としている。 会社の住所もソウル市江西区660番地コルテックビルと明示しており、 金武星代表が会社のホームページを見ただけでも労組のおかげで会社が潰れたと言うのは難しいポイントだ。

コルト支会のバン・ジョンウン支会長はこの日の記者会見で 「2006年に整理解雇された後、仁川地方裁判所で不当解雇判決を受けた時、 これで工場に戻れると思ってとてもうれしかった。 しかし履行はされず、中央労働委で勝訴したというニュースが出てきても、 会社は大法院まで行くと言った」とし 「2012年2月23日、大法院(最高裁)でも労組が勝利したが、その年の5月31日にまた解雇した。 一度解雇されることもくやしいが、何度も解雇された労働者の佗びしさと悲しみを金武星代表は分かるのか」と非難した。

コルテック支会のイ・イングン支会長も 「すでに路上で3169日という時間を過ごし、ただなつかしい現場に戻ることだけを待っていた」とし 「こうした労働者たちの闘争を自分たちの儲けのためだけに戦う悪い労働者と卑下する金武星から必ず謝罪を受ける」と覚悟を固めた。

金属労組法律院のタク・ソノ弁護士は 「金武星代表の言葉は明らかな虚偽事実」とし 「すでに韓国経済新聞と東亜日報は『コルト・コルテックは労組活動のためではなく、 生産工場を移転して門を閉めた』と訂正報道を出した」と紹介した。 韓国経済新聞は10月1日「工場を閉鎖して7年間訴訟に苦しんだ企業家の哀訴」という題名の記事内容は、事実ではないという内容の訂正報道文を出した。 韓国経済は訂正報道文で「コルト楽器が韓国の工場を閉鎖した理由は、労働組合の生産活動の中断と暴力デモなどで経営者を圧迫し、経営危機を呼んだためではない」とし 「持続的な黒字経営にもかかわらず数年間投資をせず、生産基地をインドネシアと中国に移転して韓国内の工場の生産物量を減らしたため」と正した。

ソン・ギョンドン詩人は「公党の代表が全国民を相手に虚偽事実を流布して詐欺を働いた」とし 「金代表の謝罪だけでなく、辞任を引き出す闘争が必要だ」と明らかにした。

コルトコルテック共同行動のイ・ウォンジェ運営委員長は 「不当解雇を解決しない国にどんな未来があるか」とし 「覆面歌王、ショーミーザマネーのような番組に出てくる楽器を作る世界的な職人が 3169日間、不当に解雇されているのだから、 われわれは音楽と人生を楽しめない」と指摘した。

コルト・コルテック共同行動はセヌリ党に社会的協議機構の設置など、 国会次元の対策を取るなどの代案提示を要求した。 記者会見の参加者たちは「答」という形のポストを作り、金武星代表の答を要求する手紙を送る予定だ。 また毎週火曜の午後7時にはセヌリ党舎の前で街頭音楽会も開く。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-10-05 21:54:43 / Last modified on 2015-10-05 21:54:44 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について