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大邱乙支演習「サバイバル射撃体験」に子供を参加させて議論

一部市民「不適切」と指摘して抗議電話... 大邱市「不適切な部分は今後しない」

パク・チュンヨプ記者 2015.08.20 19:24

▲大邱市庁の前に用意された乙支演習体験ブースに参加した子供たち. [出処:ニュースミン]

乙支演習期間中に「市民の安保意識を鼓吹」するため、 大邱市が用意したサバイバル射撃体験などのイベントに子供たちを大挙参加させたことに、 批判の世論があがっている。

大邱市は8月17日から20日まで乙支演習を実施した。 問題は、大邱市庁前に用意された体験ブースに多数の子供が参加したことだ。 大邱市によれば、19日までの体験ブース参加市民1300人のうち、 保育園から団体で参加した人員は17日に20人、18日に30人、19日に55人で、 20日には150人以上の子供が参加した。

体験ブースには、 ▲サバイバル射撃体験、 ▲軍人の軍装体験、 ▲特戦軍偽装体験、 ▲太極旗拓本および軍認識票作りなどのプログラムが行われ、 安保関連の教育も行われた。

8月20日午前、大邱市庁の前を通りかかったチョン・スグン(寿城区、44)氏は、 子供が安保教育を受ける姿を見て大邱市に電話で抗議した。

チョン氏はニュースミンとの通話で 「乙支演習の趣旨は有事に備える軍事演習だと理解している。 射撃練習と偽装術などが用意されていたが、 子供たちがこうした教育に参加するのは不適切だ。 子供たちに大邱市が体験参加を促したのなら、これは人権侵害」と話した。

▲大邱市庁の前に用意された乙支演習体験ブースに参加した子供たち. [出処:チョン・スグン]

一方、大邱市は大邱市の一部の保育園連合会にイベントの案内をしたが、 義務ではなく自主参加だったと釈明した。

大邱市は8月16日、韓国自由総連盟大邱広域市支部、大邱広域市教育庁などの機関に 「市民の安保意識を鼓吹するために『2015年乙支演習市民参加計画』を樹立して通知する」という文書を発送し、 保育園連合会には電話でイベントの事実を知らせた。

大邱市安全政策官室のペク・ジョンソン主務官は 「子供たちが体験する時は射撃練習はしていない。 20日午前、約150人の子供が集まった時は雨が降っていたが、 雨を避けている間に501連隊の射撃の示範を見せたが、 市民には良く思われなかったかも知れない」と説明した。

大邱市のキム・ヨンム安全政策官は 「戦争ごっこ式ではなく、わが国の安保状況についての教育的側面で進めた。 見る視点によっては違うかもしれない」とし 「今後、不適切な部分はしない。 保育園に文書が行ったとしても自主的なもの」と話した。

これについて人権運動連帯のソ・チャンホ活動家は 「乙支演習は北朝鮮挑発対応次元の防御訓練だというが、実際には軍事演習だ。 大邱市は社会的弱者が苦しむ戦争を教えるのではなく、 平和という観点と哲学を教育しなければならない」とし 「こうした体験に相当数の子供が参加することになり、 大邱市が推奨したのは時代錯誤的な判断」だと批判した。

付記
パク・チュンヨプ記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-08-22 11:03:03 / Last modified on 2015-08-22 11:03:04 Copyright: Default

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