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政党支持率より多い議席を持つ巨大政党、解決法は?

正義党-労働党大邱市党、「大邱の政治革新ための選挙法改正討論会」開催

パク・チュンヨプ記者 2015.05.22 10:52

19代総選挙の後、セヌリ党は50.66%、新政治民主連合は42.33%の議席を得た。 これら両党の政党得票率は、セヌリ党が42.80%、新政治民主連合は36.45%であった。 両党の支持率よりも多い国会議員の議席を得たのだ。

しかし、統合進歩党の政党得票率は10.30%だが議席は4.33%だった。 現行の国会議員選挙制度が「小選挙区単純多数代表制」で死票の発生が多いためだ。 例えば、4人の候補が立候補した特定選挙区の有効投票が100の時、それぞれの候補に 40、30、15、15の票が行ったとすれば、40票を得た候補が当選する方式だ。 残りの60票は死票になる。

憲法裁判所の判決以後、望ましい選挙制度のために地域別比例代表制を導入しようという声があがっている。 人口が足りない選挙区では選挙区統合をして選挙区内人口を増やし、 人口が多い選挙区では選挙区分割をして人口を減らす方向で選挙区調整が予定された状況で、 政党得票率が最大限反映されるようにしようという説明だ。 これに関し、昨年10月に憲法裁判所が国会議員選挙区別の最大-最小人口の偏差が3対1になっている公職選挙法第25条2項を 「憲法不合致」と宣告したため、 次の20代総選挙では人口偏差を2対1以下にしなければならない状況だ。

2016年の20代総選挙を控えて、選挙区調整と共に政治革新のためさまざまな方案が出てきている。 労働党大邱市党と正義党大邱市党も5月21日午後2時、 大邱市寿城区議会で選挙法改正討論会を開いた。 この日の問題提起にはカン・ウジン慶北大学校政治外交学科教授、 クォン・テフン労働党比例500運動本部長、 イ・ウォンジュン正義党大邱市党委員長、 ナム・ウンジュ大邱女性会代表、 イ・ゴニ大邱青年ユニオン事務局長が参加した。

カン・ウジン教授は「大衆的な進歩政党再建はいかにして可能か」という問題提起で 「進歩政党が少数政党だとしても、進歩政党が福祉問題を持っていると認めた集団が進歩政党を支持した。 有権者の理念より選挙空間で重要だと思う問題を所有する政党が有利だ」とし 「福祉問題について、政党間の問題侵犯が発生した状況で、 新しいものを提示することでは有権者の支持を得られない。 実効性が重要だ」と明らかにした。

続いて「大衆政党建設のための進歩大統合を前提にしなければならない」 と付け加えた。

クォン・テフン労働党比例500運動本部長は、 「政党法と政治資金法も院内政党と現役議員に有利だが、 新生政党と新人政治家には不利で、二大政党制を維持する一助になる」とし 「政治改革の成功の可否は二大政党体制を改革できるかどうかにかかっている。 国民の支持に応じて議席を持たせなければならない」と説明した。

そのため「全面比例代表制を実施して選挙年齢の引き下げと労働者の参政権を拡大しなければならない。 選挙権年齢を16歳に引き下げ、政党への加入と選挙運動の年齢制限を廃止しなければならない。 公務員の政党加入などの政治的な基本権も認めなければならない」と主張した。

イ・ウォンジュン正義党大邱市党委員長は 「地域別比例代表制を導入し、人口数を基準として地域ごとに国会議員数を割り当て、 得票率を基準として議席数を配分しなければならない」とし 「地域ごとに政党に配分された議席数で、各政党の該当圏域での地方区国会議員選挙当選者数を控除する方式で比例代表国会議員を配分することで、 国民の意思を最大限尊重して死票を減らすことができる」と説明した。

続いて「国会議員定数を拡大し、 大統領選挙と自治団体長選挙に決選投票制を導入しなければならない」とし 「選挙権年齢を下方調整し、事前投票制も拡大施行しなければならない」と付け加えた。

ナム・ウンジュ大邱女性会代表は 「2014年の女性議員のうち、再選以上の当選者も少数で、 3選以上の議員は10人しかいない。 広域議会114人の女性議員のうち94人が、基礎議会610人のうち474人が初当選の議員だ。 女性の政治参加の現実は冷酷だ」とし 「地方区国会議員公認の女性議員割当30%を義務化しなければならず、 比例代表制拡大、国会議員比例代表の50%男女交互順番制も必要だ」と説明した。

イ・ゴニ大邱青年ユニオン事務局長は 「多様な階層の利益を反映するために比例代表制拡大が切実だ。 青年議員のほとんどが比例代表制で選出される。 政治的基盤が弱いためだ。 青年が弱者という状況で、青年問題を解決しようとするには青年が声をあげられる民主主義を積極的に実現しなければならない」とし 「選挙制度には多様な議論があるが、核心は二大政党体制を克服し、議席と得票間の比例性を高めることだ。 この過程で青年が代表する経済的社会的弱者の要求が政治に反映される方向にならなければならない」と主張した。

一方、正義党大邱市党は討論会の前に同日11時、2.28記念中央公園で 「大邱政治革新のための選挙法改正運動宣言記者会見」を開いた。

付記
パク・チュンヨプ記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-24 02:10:39 / Last modified on 2015-05-24 02:10:40 Copyright: Default

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