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3000日、最も長く続く労働者の戦い

コルト・コルテック解雇労働者の復職闘争3000日を迎える

ペ・ソンヨン記者 2015.04.21 11:04

4月19日で、コルト楽器、コルテック・ギターの労働者たちが2007年の4月に整理解雇に反対してから3000日になった。 コルト解雇労働者21人とコルテック解雇労働者27人は、 韓国で一番長く復職を要求して戦っている。

▲コルト・コルテック・ギター労働者闘争3000日を迎えて、全国音楽ツアーに出発するコルト楽器支会長パン・ジョンウン氏>(c)ペ・ソンヨン記者[出処:いまここ]

彼らは3001日目の4月20日午前、ソウル市江西区登村洞にあるコルトコルテック本社前で、 闘争3000日をむかえる記者会見と全国音楽ツアーなどの活動計画を発表した。

彼らは「コルト・コルテック労働者たちは、3000日の間に本社占拠闘争、 6回の海外遠征闘争、漢江送電塔高空籠城、富平工場占拠座り込み、コルト・ギター不買運動、本社前集会、裁判所前1人デモなど、 整理解雇の不当性を知らせるために闘争し続けてきた」と明らかにした。

続いて「深刻な社会問題である整理解雇が認められる限り、韓国社会は発展できない」とし、 コスト削減と利益追求のために良心も責任も捨てた使用者側と、 これを容認した国家を批判した。

記者会見でコルテック支会のイ・イングン支会長は 「3000日間、パク・ヨンホ社長は労働者との対話には一度も応じたことがない」とし、 「全国を回り、互いの痛みを分けあう」と全国巡回公演の趣旨を明らかにした。

コルト楽器のパン・ジョンウン支会長は 「パク・ヨンホ社長は労働者を蔑視した」と批判し、 「労働者はバカでもなく、蔑視して見下していい存在ではない。 われわれは人間だ」と叫んだ。

コルト・コルテック全国音楽ツアーは、 パン・ジョンウン氏、コルベン(コルト・コルテック・ギター労働者バンド)をはじめ、 歌手のタン・ピョンソン、漫画家のイ・ドンスも共に出かける。 タン・ピョンソンは2月に第12回韓国大衆音楽賞最優秀ロックレコード賞を受けた。

「3000日といえば、自分の人生のかなりを打ち込んだわけでしょう。 他の工場に就職したり他の仕事をしてもいいのに、 復職とこの社会の正義、法、道徳を具現するために戦ってきたというのはすばらしいと感じました」

タン・ピョンソンは「素敵な人を見れば嬉しくて楽しくなる。 (彼らと)一緒にいれば、楽しくておもしろくなりそうだ」と、 共に全国音楽ツアーにでかける理由を説明した。

彼らは4月20日の夜の彭木港を始めとして、江汀、密陽、スターケミカル高空籠城場、洪川ゴルフ場反対文化祭などで5月1日まで、公演を続ける。 彼らは「労働の価値が尊重され、平和で、核発電がない、自然と共存する暮らしのために、 共に歌いながら未来を描く旅行に出発する」と明らかにした。

5月9日の午後4時にはソウル普信閣の前で「コルチン3000+フェスティバル」を開き、 音楽公演とコルト・コルテック・ギター労働者問題の解決のための社会的協議体構成宣言などを行う予定だ。

なお、2012年に大法院はコルト楽器の不当解雇を認めたが、それにもかかわらず使用者側は復職判決を履行しなかった。 これに対して労働者たちは同年7月に中央労働委員会(中労委)を相手に救済申請をしたが、 これが棄却されたため、中労委を相手に不当解雇など救済再審判定取り消し訴訟を出し、 2014年7月にソウル行政法院は原告敗訴と判決した。

またコルテック解雇無効訴訟で2014年6月に大法院は 「将来に予想される経営上の危機」を根拠として整理解雇ができるとし、 労働者たちの上告を棄却した。 先立って同年1月、ソウル高裁は裁判所が選任した会計法人による 「コルテック大田工場は経営上の緊迫した事由に該当するとは見られない」という鑑定評価にもかかわらず、 使用者側の主張を認めた。(記事提携=いまここ(チグミョギ))

▲4月20日彭木港を始め5月1日までコルト、コルテック全国音楽ツアーが進められる。(c)ペ・ソンヨン記者[出処:いまここ(チグミョギ)]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-04-22 05:25:37 / Last modified on 2015-04-22 05:25:38 Copyright: Default

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