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セウォル号-オリョン号遺族が共同対応「サジョ産業が事故の責任を」

セウォル号遺族、オリョン号遺族の座込場で共同記者会見

ユン・ジヨン記者 2015.02.05 17:52

セウォル号惨事の遺族がオリョン号遺族の座込場を訪問した。 オリョン号遺族は現在、オリョン号沈没事故の責任を要求して、ソウル市西大門のサジョ産業本社前で30日以上座り込みを続けている。 セウォル号惨事遺族は「セウォル号惨事の後に続いたオリョン号沈没事故は、 企業に対するきちんとした監視と規制がなければ安全はないということを再度証明した事件」とし 「サジョ産業がオリョン号沈没事故の責任を取り、政府がきちんとした安全対策を用意するように戦う」と明らかにした。

4・16セウォル号家族協議会とセウォル号惨事国民対策会議は2月5日午後2時、 サジョ産業本社前でオリョン号惨事遺族対策委とサジョ産業糾弾記者会見を開催した。 この場でセウォル号家族協議会のチョン・ミョンソン委員長は 「国家はオリョン号被害者家族を無視し、サジョ産業は人の尊い命を金だけで駆け引きしようとしている」とし 「まだ家族のもとに戻れない不明者の遺体回収ときちんとした真相究明、再発防止対策などを用意しなければならない」と要求した。

続いて「セウォル号惨事から1年が経ったが、何も変わっていない。 安全な社会を作るために、オリョン号遺族と連帯する」と明らかにした。

オリョン号惨事遺族の故チャン・ウン遺族対策委員長は 「セウォル号惨事の後、政府が生命の貴重さを知ったと考えた。 だが昨年12月1日にオリョン号沈没事故が発生し、絶望と怒りを感じた。 セウォル号以前と何も変わっていない」とし 「事故直後、政府とサジョ産業は責任者の処罰を約束したが約束は守られなかった。 われわれはまだ葬儀も行えないまま、焼香所を設置して真実究明を30日以上要求している」と声を高めた。

コ委員長は「その上、サジョ産業は1月30日に座り込んでいた遺族を強制退去させ、真冬の厳しい寒さの中で路上で野宿をするようになった。 オリョン号惨事以後、もう慢性的な遠洋産業の安全不感症は解決されなければならない」と強調した。 現在、遺族たちは、 △サジョ産業は合同焼香所を設置すること、 △政府とサジョ産業は具体的な不明者捜索計画を提示すること、 △政府は真相究明と責任者処罰に出ることを要求している。

昨年12月1日に発生したオリョン号惨事は、老朽船舶の船体の欠陥問題と船会社が気象が悪化したのに無理に操業の強行を指示して発生した人災だった。 セウォル号惨事が発生してから約8か月で、もうひとつの大惨事が繰り返されたわけだ。 合計60人の船員のうち、たった7人しか救助されず、27人(韓国人6人)の死亡が確認された。 26人の船員(韓国人5人)はまだ行方不明の状態だ。

特に事故収拾の過程でサジョ産業が外国人遺族に 「1万ドル(約1千万ウォン)で合意しなければ遺体を探さない」と脅迫し、 合意書を受け取ったという主張が提起され、論議がおきた。

ソウル京畿仁川移住労働者労働組合のウダヤ委員長は 「1年前もここでインドネシアの船員に対する暴行と暴言、賃金未払い、セクハラなどの問題解決を要求して記者会見を開いた。 だが遠洋での外国人労働者に対する処遇は変わらず、再び事件が発生した」とし 「外国人労働者の家族を脅迫して、強制的に合意させるのはひどい。 外国人労働者も人間として待遇しなければならない」と強調した。

また、セウォル号惨事国民対策会議の朴来根(パク・レグン)共同運営委員長は 「一昨日の夜、オリョン号遺族の座込場に行った。 ビニールとスチロールを敷いて夜を明かしていた。 とてもみじめだった。 その上、外国人労働者の命を1千万ウォンの金で解決しようとしている。 こんな企業は退出させなければならない」とし 「いつまでわれわれは企業の貪欲を黙認するのか。 もう政府と国会が問題解決に動くべきだ」と要求した。

曹渓宗労働委のヤン・ハヌン執行委員長も 「会社で何と53人も死んだのに、外国人労働者は1千万ウォンを払い、残る家族は数千万ウォンで事件を整理しようとする」とし 「サジョ産業は労働者の血と死で作られた。 サジョ産業は早い内に遺族と会って謝罪しなければならない。 事態を解決しなければ、さらに大きな抵抗を受けることになるだろう」と警告した。

なおセウォル号、オリョン号遺族は記者会見文で 「われわれはこれ以上、生命より利益を優先する社会を容認しない」とし 「サジョ産業がオリョン号沈没事故の責任を取り、 政府にきちんとした安全対策を用意させるように戦う」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-02-06 16:21:40 / Last modified on 2015-02-06 16:21:41 Copyright: Default

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