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セウォル号遺族、真相調査委員会の構成に最大限集中

「未完の特別法、未完のままにしない...最後まで手を離さないでくれ」
「より良い結果にできず、恥ずかしい...真相究明何十年かかっても戦う」

キム・ヨンウク記者 2014.11.08 06:50

11月7日の国会本会議で 「4・16セウォル号惨事真相究明および安全社会建設などのための特別法案」が通過すると、 セウォル号遺族は今後、本格的な真相究明のため活動すると明らかにした。 セウォル号家族対策委はまず、直ちに真相調査委に家族が推薦する委員の選定の準備に入る予定だ。 特に真相調査委員会の構成が法施行前に完了するよう最大限集中する計画だ。

セウォル号家族対策委のユ・ギョングン報道担当者は 「委員会の構成後も実質的な真相調査活動を始めるまでは時間がかかる」とし 「委員間の意見も合わせ、運営方式などさまざまな議論をしなければならない。 私たちとしては、委員会構成直後に真相究明に入れるように準備する予定だ」と明らかにした。 また「真相調査の対象、範囲、内容などを私たち自ら整理して、 委員会が構成されると同時に即伝え、 直ちに反映されるようにする過程を始めており、準備していく予定」と説明した。

セウォル号家族対策委と市民団体はこの日、セウォル号特別法が通過した直後の午後3時40分頃、 国会正門の前で記者会見を行って 「大いに気になるのはこれまでわれわれ家族を支持し共に行動してくれた多くの国民に もっと良い結果をお見せができなかったこと」とし 「本当に恥ずかしくて申し訳ない」と明らかにした。 続いて「これから徹底した真相究明のために、独自の真相究明活動を行う」とし 「特別委員会がきちんと活動しているかを徹底的に監視して、 国民的な関心の中で特別委員会が本来の権限を100%活用できるようにしたい。 未完の特別法を未完のままに残しておかない」と断言した。

家族対策委のユ・ギョングン報道担当者は 「今回の特別法案は、家族としては充分だとか、真相究明に実効性ある法案だと考えて、黙認や容認したのではない」とし 「単にこれ以上遅くなると真相究明がさらに難しくなり、 家族と国民ができる余地が減るという時期的な判断により、 現実的な問題を受け入れたもの」と説明した。

また「特別法による真相調査委がしっかり役割を果たさなければ、 私たちは手段と方法を問わずしっかり真相究明し抜くように参加し、牽制し、批判し、 最悪の場合は特別法改正運動まで含みすべての運動を拒まない」とし 「今、本格的に真相究明の道が始まったにすぎない。 言論もその長い道を注意深く見て、批判し、力を貸して欲しい」と頼んだ。

「リメンバー0416」のオ・ジスク代表も 「これからが始まり」とし 「セウォル号の真実が明らかになる日まで行動する」と話した。

「不十分な特別法、逆説的に家族がすることを知らせる」

家族対策委は本会議を通過した特別法について、 調査は特別法が、捜査と起訴は既存の常設特検法が分離して担当することに合意したと判断した。 また、常設特検法による特検推薦の過程で与党と青瓦台の介入を排除できなかったため、 捜査権と起訴権を行使する人の政治的な独立性を十分に保障するのは難しいと見た。

家族対策委は記者会見文で 「家族と国民が『真相調査委員会の中に捜査権および起訴権を付与』するという核心的な主張で譲歩したにもかかわらず、 調査権を強化する実質的な内容は見つけるのが難しい」とし 「こうした不十分な特別法は、逆説的にこれからわれわれ家族がするべきことをはっきり知らせている」と強調した。

家族は「きちんとした真相究明、責任者の処罰、安全な社会建設のためになら、 何年、いや何十年かかっても戦い続ける」とし 「欲ばりすぎかもしれないが、私たちに差し出してくれた手を引っ込めないでほしい。 いや、むしろもっと熱く両手を取って、最後まで一緒にしてくださるようお願いする」と訴えた。

ユ・ギョングン報道担当者は、セウォル号特別法案本会議の通過の過程の所感も語った。 ユ報道担当者は「家族は五人の国会議員の討論をしっかり聞き、怒りも爆発して苦しくて佗びしいほどだった」とし 「304人の犠牲者と不明者を前にして、特別法が違憲だという脅迫ができるのか… 気持ちだけはその場で叫びたかったが、円滑な本会議進行のために無理に耐えていたが、 憤りが爆発して感情をどうすることもできない状況だった」と違憲の余地を提起した河泰慶(ハ・テギョン)セヌリ党議員を非難した。

続いて統合進歩党の李相圭(イ・サンギュ)議員が討論の後、家族に「頑張ってください」とお辞儀をした時、 李相圭議員にやじを飛ばし、罵った議員たちについて、 「私たちが国会の前で長い間座り込みをしていた時、たった一度も目もくれなかった人々が、一度礼をしたからと言って罵り、やじるのを見て、 『あの人たちはどんな気持ちでこの法案に賛成しているのだろうか? 果たして惨事の意味を知り、真相を究明する気持ちが塵ほどでもあるのか?』と怒らないわけにはいかなかった」と述べた。

一方、家族対策委は国会の座込場撤収については、 11月9日の家族総会で最終的に修正された特別法案をよく調べた後に決める予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-11-09 16:46:16 / Last modified on 2014-11-09 16:46:18 Copyright: Default

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