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悲しくて不足なセウォル号法、遺族の涙の中で通過

野党議員ら、本会議場で遺族の声を代弁…賛成212、反対12、棄権27

キム・ヨンウク記者 2014.11.07 18:10

セウォル号惨事で304人の命が失なわれ、 真相究明と安全社会を作ろうとする悲しい法案が真実の究明には不足したままイカリを上げた。

セウォル号真相究明および安全社会建設のための特別法案(セウォル号特別法)が惨事から206日目の11月7日午後に国会本会議を通過した。 この日の本会議場には、セウォル号遺族約200人が傍聴席を埋め、法案通過の過程を見守った。 遺族は特にセヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)議員が特別法には違憲の余地があるという法案反対討論を行うと、強く怒りを表わした。 しかし野党議員が遺族らの立場を代弁すると、家族たちは傍聴席のあちこちで静かに涙を流した。

河泰慶議員は法案反対討論で 「セウォル号特別法はとても強い違憲的な要素があり、現司法体系に大混乱を招くようになる」とし 「違憲的要素を修正せずに通過させれば、違憲紛争で混乱に陥り国会の権威が失墜するだろう。 また苦しんできた被害家族が社会的な議論の中でさらに痛みを感じるのは明らかなのに、 そんな法を修正せず通過させなければならないのか」と主張した。

正義党の鄭(チョン)ジヌ議員は、家族対策委が与野合意案に対して明らかにした聖域ない捜査には不充分という立場書をまた要約して読んだ。 立場書を読み終えた鄭議員は 「今日上程された特別法は、真相究明を望む国民と家族には不足だが、 今日通過しなければいつまで待たなければならないかわからない」とし 「もう200日以上の時間を耐えた。 この法の施行の過程で法で決められていない細かい問題について、 家族の意を受け入れるべきだという姿勢を政府とセヌリ党が持ってほしい」と訴えた。

新政治連合の鄭清来(チョン・チョンネ)議員も 「惨事で子供を失った遺族の気持ちを知っていれば、このように不足な特別法がここに上程されなかっただろう。残念だ」とし 「セヌリ党は違憲的要素をいうな。 最大の違憲は国民の安全と生命を守れないことが最大の違憲」と河泰慶議員の主張に反論した。 鄭議員は「今回の特別法には、特検候補推薦の過程、委員会実務単位を与党が引き受ける部分、委員会構成期間など不足な点が多く、 施行令などで遺族の恨みをはらすよう努力しなければならない」と強調した。

統合進歩党の李相圭(イ・サンギュ)議員は 「現在のセウォル号特別法は、独立的で聖域がない真相究明には非常に不十分だという限界にもかかわらず、 遺族は血の涙を流しながらこの合意案を受け入れた」とし 「そしていくつかの代案を出したが、これだけは受け入れるべきだ。 遺族の焦る気持ちを受け入れてほしい」と訴えた。

李議員は、△不明者捜索に総力、△与野代表、政府代表、国民請願人代表、家族代表と共に、国民に宣誓した聖域ない真相究明の約束、 △「4.16セウォル号惨事特別調査委員会」の年内構成、 △施行令、委員会組織の構成と被害者の賠償議論に遺族、生存者、被害者の参加保障を要求した。 李議員が討論を終わり、傍聴席にいるセウォル号遺族に最敬礼をすると、 セヌリ党議員はヤジと怒号を飛ばしたが、遺族は涙を止めることができなかった。

セウォル号特別法は賛成212、反対12、棄権27人で可決された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-11-08 06:40:27 / Last modified on 2014-11-08 06:40:28 Copyright: Default

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