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コメ開放で怒った農心、ソウル都心で強力な抵抗を宣言

「コメ全面開放/WTO通知宣言の中断要求」2次汎国民大会...対政府闘争を予告

チョン・ウニ記者 2014.09.27 21:36

政府のコメ開放政策に怒った農民がソウルの中心部で大規模な集会を開き、全面中断を要求した。 デモ行進の途中、また2か所で火を燃やしてコメ開放に怒る農心を表現した。

9月27日午後、ソウル市庁広場には全国各地から集まった約3千人の農民がコメ開放に反対する 「コメ全面開放阻止! WTO通知中断」2次汎国民大会を進めた。 農民、労働、貧民、消費者、宗教、市民社会など50余の団体で構成された 「食糧主権と食べ物の安全のための汎国民運動本部」が主催したこの日のデモには、 国産米を守り、農民と食べ物を守ろうとする各界の要人と多くの市民も一緒にした。

政府は7月18日、奇襲的にコメの関税化の方針を表明し、 2か月後にはコメの税率を513%にすると通知した。 政府は9月末に関税率をWTOに伝える計画だ。 農民は政府の一方的なコメ関税化の方針に激しく反発している。 6月末にはソウル中心部で3千人規模の1次汎国民大会を開き、 9月18日から全国約70の市郡での農民大会をはじめ、 農地放棄、農機械返却などの抗議を展開している。 政府庁舎前での座り込みはすでに9日目だ。 それでも知らんふりを続ける朴槿恵政権に対し、農民は強力な抵抗を宣言した。

全国農民会総連盟のキム・ヨンホ議長をはじめ、 農民の道代表団は宣言文で 「朴槿恵(パク・クネ)大統領は農業に直接関与するといったが、 農業で一番重要なコメ開放の問題には沈黙を続けている」とし 「交渉もせず、何の対策も取らない関税化通知は、食糧主権を放棄する行為」と糾弾した。

団体代表はまた 「大統領は513%の関税率を威嚇するいかなる国際交渉にも参加しないという発表をしろ」とし 「大統領の公開の約束がなければ『TPPからコメを除く』という農食品部長官の約束を信頼できない」と前提にした。 続いて「もし今月末までに大統領が約束をしなければ、 政府機関のすべての言葉が偽りで詐欺とし、 朴槿恵政権に対する対政府闘争を本格的に始める」と警告した。

コメ開放を阻止するために 各地域から来た農民の発言も続いた。

全北道の霊光で農地破壊をしたカン・ミング農民は 「本当に政府には何も言う言葉がない」とし 「ただ悪態でもつくために出てきた」とし 「政府の開放政策のおかげで、農村ではまともな精神状態で暮らせない」と話した。 彼はまた「ソウルに来る途中、あぜに『必ずコメを守ります』というセヌリ党の横断幕がかかっているのを見て、憤りが爆発した」と伝えた。

済州道から上がってきた全国女性農民会総連合のハン・ギョンネ副議長は 「価格暴落によって韓牛、キャベツ、ニンニク、何一つ諦めずにみんな農作業をしたが、 今年も同じ」とし 「われわれ農民はこの20年間、農村を生かせとあんなに叫んだのに、 セヌリ党は目ばたきもしない。 10月には食糧主権大長征を行い、11月には30万農民の闘争を見せよう」と提案した。

消費者団体をはじめ、宗教、政治など各界からの参加者も、 農村の深刻性を伝えて連帯闘争を約束した。

iCOOP生協のオ・ミヘ代表は 「政府は交渉もせず、まるで決定したかのように農民と消費者に押し通している」とし 「国産小麦も守ると約束したのに何の対策もない政府をどうして信じられるか」と指摘した。

農村司牧委員会のチェ・ジョンス神父は 「すいか畑1千坪を作っても、スイカ1個が1千ウォンにもならないという知人の話を聞いて涙を耐えられなかった」とし 「畑の作物はすべて暴落した状況で、コメが開放されれば農民は栽培するものがない。 農民がいなければ国民も暮らせない」も話した。

正義党の千皓宣(チョン・ホソン)代表は 「政府が国会を無視したばかりか農民を騙した」とし 「しかし23年前、ウルグアイ交渉に反対して1300万人が反対署名をした国民の意志と判断は、今も有効だ。 コメを守リ、コメを栽培する農民を守り、国民を守る」と明らかにした。

統合進歩党の呉秉潤(オ・ビョンユン)議員は「ジャガイモ、すいか、玉ネギ、 最近は何も作れない」とし 「それに加え、私たちを食わせ、生かしてきた農民を今はこの土地から出て行けという。 農民たちが力を合わせて、必ずわが国の農村を守って行こう」と発言した。

緑色党のイ・ユジン共同運営委員長は 「政府はコメ開放に対するコメ産業対策まで、企業と大規模農家のために準備した」とし 「本当の農業は彼らのための政策ではない。 わが国の農業を守るための大長征に一緒にする」と約束した。

集会中、警察は始終一貫して農民のイベント物品を問題として集会隊伍の中に進入しようとし、 農民はこれに怒って対立が続いた。 路上デモ行進を始めた農民たちは、奇襲的にまた2か所で火を燃やして怒った農心を表現した。 1か所は農民との対峙の末に警察が鎮火したが、 別の場所では行進が終わるまで燃え続けた。

農民団体は政府庁舎前での座り込みなど、コメ開放に反対する行動を続ける計画だ。 10月末には韓国農業探し大長征の全国巡回が行われ、 11月には3次汎国民大会が予定されている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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