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慶北道、清道送電塔「工事再開動向」を含む内部文書

三坪里住民慶北道抗議訪問...キム・グァニョン道知事が仲裁を約束

パク・チュンヨプ記者 2014.08.18 17:59

▲チュ・ナギョン慶北道行政副知事が所持していた清道送電塔工事再開関連内部文書

「社会的問題化と安定的電力供給に憂慮...工事再開による対応方案を協議」するといった清道送電塔工事再開計画を含む慶北道の内部文書(清道送電塔建設動向)が確認された。 慶北道が率先して送電塔工事再開に介入したのではないかという憂慮も出てきている。

この文書は8月18日に慶北道庁を訪問した清道住民と会った チュ・ナギョン行政副知事が所持していた。

10時50分の事前面談の時にチュ・ナギョン行政副知事が所持していた道庁の内部文書 「清道送電線路建設事業動向」によれば、 道庁は工事の直前に韓電の工事計画をあらかじめ把握していたことと見られる。

内部文書には、 △竣工予定日と工事の現況、 △産業部、道経、清道警察署、清道郡などと協議、工事推進予定、 △新古里3〜4号機運転3〜4か月前に線路連係必要、 △清道郡15村のうち14村と合意完了、 △地域住民の世論悪化および言論反対団体の社会的問題化の憂慮、 △地域住民説得および産業部などの関係機関との協議工事再開中、 △工事再開による安全対策および対応方案などを協議、事前準備徹底、 △地域住民および大邱環境連合、民主労総、緑色党などの連帯建設反対の憂慮、 △工事遅延時は慶南・慶北地域の電力需要増加による安定的電力供給の憂慮といった内容が記載されていた。

内部文書によれば、 道庁が工事強行の事前動向を把握しつつ、社会的問題化を憂慮したことが明らかになり、 道庁が積極的に工事強行に協力した情況ではないかという疑惑もふくらんでいる。

清道345kV送電塔反対対策委のキム・ホンジュ共同代表は 「文書にそうなっていたとすれば、 道庁が工事前に介入した情況はある。 事前にすでに調整してパートナーとして行動したのなら、 自ら対応をする」とし 「だがわれわれはそれでも道知事の仲裁の余地があるとみて、 今のところ見守っている」と話した。

ニュースミンが文書公開を要求すると、 慶北道庁の関係者は 「文書は常に作成される。 内部文書なので公開はできない」として公開を拒否した。

▲キム・グァニョン道知事(左)と清道郡三坪里住民

8月18日の午前10時、 清道郡角北面三坪1里の住民など10余人は慶北道庁道知事室を訪問し、 工事の中断と送電線路地中化にキム・グァニョン慶北道支社が動くよう要求した。 7月21日、奇襲的な清道送電塔工事の後、 韓電は住民と対話の場も作らず、わらでもつかむ心情で道庁に向かった。

イ・オクチョおばあさん(三坪里住民、77)は 「人の上に人はなく、人の下に人はない。 無力な私たちたちは、とても韓電と警察に勝てない。 踏みにじって引き出して腕を捻る」とし 「われわれは行くところがない。 道知事ぐらいはちょっと聞いてほしい。 資材はほとんどすべて上げられたが、まだ遅くない。 地中化しなければならない」と話した。

住民たちは秘書室でキム・グァニョン道知事との面談を要請した。 キム・グァニョン道知事は午前11時50分に秘書室を訪問し、 韓電との仲裁を約束したが、一時的な工事中断には苦しさを表わした。

キム・グァニョン道知事は 「私たちも工事に関する内容は詳しく知っている。 工事はすでに進んでいて、中断は容易ではない。 とても難しいだろう。仲裁は約束する。対話もして斡旋もする」とし 「国家と韓電の仕事だが、住民たちが困っているのは、難しいことだが調整しなければならない。 公益的な仕事だから犠牲が伴うこともある」と話した。

チュ・ナギョン行政副知事は「住民たちが受ける被害に対し、 十分な補償がなされなければならないが、道としての権限はない。 心情的には助けたいが、直接介入することはできない。 互いに譲歩しなければならない。 地中化することになると、とても費用がかかる。 送配電事業自体をすることはできない。 発電所を作って電気が供給をできければ問題だ」と説明した。

なお、キム・グァニョン慶北道知事は送電塔工事中断を要求して道庁を訪問した清道住民に韓電との仲裁を約束した。 だが具体的な協議内容と日時は未知数だ。

住民たちは8月18日午後2時現在も、 慶北道庁秘書室で工事中断を要求している。

付記
パク・チュンヨプ記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-19 03:12:13 / Last modified on 2014-08-19 03:12:14 Copyright: Default

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