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「警察署長が率先して私たちを引き出します…三坪里を助けて下さい」

人権団体、清道送電塔工事過程の警察、韓電の人権侵害問題を批判

チョン・ヨンギル記者 2014.08.07 15:17

業務妨害容疑の連行者21人、工事車両にふさがれ救急車の到着遅延、 70代の住民が失神して病院に搬送、静かな田舎の村に設置されたCCTV、 逮捕部隊と採証組を設けた韓電... 7月21日、韓電の奇襲的な工事強行以後、18日間衝突と対峙状況が続く清道郡角北面三坪1里の住民、 イ・オクチョ(75)氏は震える声で話を続けた。

「主権と権利をすべて奪われました。 警察署長が先頭に立って無力なおばあさんと衝突します。 私たちを助けてくれる人は出て行けと言って... 毎日こうして戦っていますが生きていたくありません。 救急車がきても病院に行くのが難しくて... 私たちの願いは地中化です。 ヘリコプターが飛び回り、韓電と戦うのですが、私たちは無力です。 手を捻って引き出し、押し出し、警察署長が先頭に立っています。 こんな世の中でなければいいのに。 どうすれば三坪里の送電塔工事を防げるでしょうか。 三坪里の工事は不法です。大邱市民は助けて下さい…」

▲住民イ・オクチョ氏

過去を思い出すのがつらいのか、イ・オクチョ氏は言葉を終わらせるとどっかりと座り込んだ。 静かな田舎の村で一生を生きてきた住民たちが耐えるには、 公企業の韓国電力と警察はあまりにも強すぎる存在だった。

人権実践市民行動、人権運動連帯などで構成された 「清道三坪里345kv送電塔人権侵害調査団」は8月7日午前、 慶北道庁のプレスルームで記者会見を行って、 三坪里での人権侵害事例を発表した。

人権侵害調査団は、7月21日に奇襲的に強行された工事再開の問題を指摘した。 韓電職員140余人、警察500余人が投入され、村の住民は裸足で飛び出して工事の中断を要求したが、対話は不可能だった。 この過程で韓電職員が物理力で住民を阻止した。

▲提供=清道送電塔人権侵害調査団

続いて逮捕と採証を警察に指示する韓電職員、 工事現場CCTV設置による萎縮感の造成、 ヘリコプターによる資材運搬の危険、 常時採証の問題を指摘した。

だが韓電大経開発支社のキム・ミョンボク次長は 「むしろ韓電職員が現場に入る時、 外部団体や住民が物理力を動員して妨害し、職員が侮辱感を感じている」と反論し、 採証に関しても「われわれは物理的な衝突が予想される時しか撮影していない。 むしろ反対側がわれわれ職員を不法採証する方が多い」と反論した。

人権侵害調査団は、 業務妨害容疑で現場で住民と市民団体活動家を逮捕する過程で、 ミランダ原則の告知もせず、手錠をかけるなどの警察の人権侵害問題も指摘した。

▲提供=清道送電塔人権侵害調査団

人権実践市民行動のキム・スンム代表は 「70年生きてきたその土地で暮らしたいというおばあさんたちの素朴な気持ちを無視して犯罪者に仕立てあげ、 暴力的に連行するのはあまりにも悲しくも滑稽な状況」とし 「警察は何のための警察なのか、国家は何のための国家なのか、自己恥辱感を感じる」と話した。

清道345kv送電塔反対対策委のペク・チャンウク共同代表は 「韓電は住民と合意をしたと言って工事の正当性を明らかにしたが、 合意書がある、ないと、言葉を変え続けている。 また、警察は一方的にこれを保護している」とし 「私たちが持っているのは声しかないが、工事の中断を要求すればイ・ヒョンフィ清道警察署長は扇動だと言って、私たちを現行犯で逮捕するという。 徹底して私たちだけが犯罪者に仕立てあげられている。 三坪里を助けてほしい」と訴えて涙を流した。

人権侵害調査団は住民との対立状況を続けている韓電が工事を中断し、 住民の意思を受容できる制度的装置の用意を要求した。 また、警察に対しては公権力の乱用中断を要求して、 これを指揮したイ・ヒョンフィ署長の責任辞任を要求した。 人権侵害調査団は、人権侵害の加害者に対する刑事告発と国家人権委陳情を行う計画だ。

一方、この日の午前にも清道郡三坪里送電塔工事現場では、 2人の追加的な連行者が発生した。 入ろうとした生コン車両を住民と市民団体が防ぎ、 警察は住民1人と連帯者1人を業務妨害容疑で現場で逮捕し、連行した。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-07 22:19:04 / Last modified on 2014-08-07 22:19:05 Copyright: Default

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