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労働・進歩政治の深刻な問題、統合進歩党

進歩教連、6.4地方選挙と進歩政治討論会を開催

キム・ヨンウク記者 2014.04.16 19:29

やはり進歩政治の深刻な問題は、統合進歩党だった。6.4地方選挙まで1か月半程を残す4月15日午後、労働・進歩政治勢力と民主労総が集まって 「6.4地方選挙と進歩政治」をテーマとする討論会を開いたが、 最大のジレンマは統合進歩党といかなる関係を確立するかだった。

各勢力の悩みが、地方選挙以後の「進歩政治の統一再編の推(労働政治連帯)」であれ、 「進歩政党の可能性を新しく作る(正義党)」であれ、 「政策連帯といった生産的な競争による政治的連合戦線を通じた進歩第3勢力化(労働党)」の問題であれ、 「選挙の過程で大衆闘争の過程の意識的結合の典型(労働者階級政党推進委)」を作る問題であれ、 現実的に統合進歩党を迂回して語ることは難しいようだ。

その面で、討論者になったノ・チュンギ進歩教連運営委員(韓神大教授)が各政治勢力に投げかけた問いは、 近い将来答を出さなければならず、大衆的な同意を受けなければならない根本的な問題そのものだった。

ノ・チュンギ教授は労働政治連帯のイ・ビョンニョル執行委員長に 「統合進歩党と一緒に行くかどうかの問題を抜本的に語らなければならない」とし 「統合進歩党の多くはすべてではないが、政策や綱領内容が保守的だと判断する。 大衆組織は多少保守的であるかもしれないが、政党は検討が必要だ」と指摘した。

ノ・チュンギ教授は、民主労総には役割の問題を提起した。 ノ教授は民主労総のイ・グノン政治委員長に 「民主労総の伝統的な政党運動と関係、役割、候補一本化問題などでずっと同じ方式を想定しているようだ」とし 「党は民主労総に頼り、民主労総は党に頼るという誤った関係が失敗の原因だったとすれば、どのようにして大衆組織と政党組織が共に行くのかといった部分に関する新しいモデルなく、以前のモデルを想定しているようだ」と指摘した。

正義党の李貞美(イ・ジョンミ)副代表には、旧民主党(新政治連合)とはどんなスタンスを取るのかを尋ねた。 ノ・チュンギ教授は「保守勢力の長期政権体制は、新政治連合が執権しても同じ」とし 「政権が新政治連合に変わった時、どんな希望を持てるか」と指摘した。

労働党のチャン・ソクチュン副代表には、 統合進歩党も政策連帯に包含されるのかと尋ねた。

続いて労働者階級政党推進委のキム・テヨン執行委員長には 「野党圏連帯を根本的に問題提起したが、政治を社会運動の手段としてだけ判断しているのではないか」とし 「政治運動の独自的かつ理念的なものを社会運動に服属させているのではないかと思われ、その場合、選挙が終わった後に社会運動と違う独自の政治運動の展望を見つけられるのかという疑問を感じる」と指摘した。

ノ・チュンギ教授はこうしたそれぞれの勢力への質問をまとめて、 進歩政治が長期的に克服すべき三つの問題を提示した。 ノ教授は「政治運動において民族問題、いわゆる路線問題における民族問題は、 統合進歩党の路線に反対する反対側の進歩政党も無視できない問題」と説明した。

また「二つ目の争点は、議会主義の問題だ。 一方で議会主義的問題があり、他方で組合主義的政治運動がある」とし 「これは批判的支持と民主大連合とも絡み、民主大連合の方式でなく社会運動式で続ければ、政治運動の成果が残るのかを悩まなければならない」とも述べた。

ノ・チュンギ教授は「三つ目に、緑色政治の問題が私たちの前にある」とし 「3種類の問題が20年間の実験ではっきり表われている。 今回の地方選挙は、これらの問題を長期的に克服して進む契機にするべきだ」と強調した。

聴衆席にいたソウル大の金世均(キム・セギュン)名誉教授は、キム・テヨン執行委員長に 「大衆闘争を非常に強調するが、大衆闘争を中心に展開するのは民主労総のような大衆組織が中心で、政党は補佐と支援をする役割だが、大衆闘争が政党の一番重要な本分であるかのように話している」と指摘した。

また「選挙(制度)政治を重視すれば野党圏連帯をするかどうかが最も重要な基準ということはできないが、 非制度的な政治中心の立場を取りながら、最も選挙政治中心に語っているようだ」とし 「地域の水準での野党圏連帯の克服が根本的な問題であるかのように考えるのは、正反対の悩みではないか」と指摘した。

統合進歩党との関係、野党圏連帯、民主大連合など多様な立場

キム・テヨン執行委員長は、政治を社会運動の手段として見ているのではないかという指摘に 「政治とは何かという観点の差だと思う」と明らかにした。

野党圏連帯に関する質問には 「野党圏連帯を重く見ているのは現在の韓国の政治状況のため」とし 「新自由主義をめぐり、社会的・階級的に鋭く対立している局面で、 進歩政党運動が新自由主義政治勢力と選挙連合をすることで、新自由主義戦線の構築を歪めてきた」と説明した。

続いて「政治において連合戦線は重要な戦線の花だと思うが、 野党圏連帯は連合戦線の花というよりは第3政党や第3勢力としての可能性が確認され、 さらに迅速に進む戦術だった」とし 「その点で、労働者民衆の独自の政治勢力化の足をかなり引っ張ってしまった。 非制度政治が中心なのに、本末が転倒したという指摘とは無関係だ」と反論した。

彼は労働政治連帯が提案した統合議論に参加しなかった問題についても 「思想的にも戦術的にも、力を合わせて連帯する努力の成功は重要な問題」としつつ 「今、統合の政治は本当の統合の政治ではない」と指摘した。

キム・テヨン執行委員長は「統合進歩党を除外して進むのは、民主労総を困難にするだけ」とし 「(統合進歩党勢力が)民主労総中央執行委で反対すれば何もできない。 むしろ上から統合の政治が闘争に集めることを邪魔している」と明らかにした。

労働党のチャン・ソクチュン副代表は 「統合進歩党が民主労総など、さまざまな大衆運動に相当な力を持っていて、事案別連帯の対象であるのはその通りだ」が、 「日常的な連帯の過程での疎通と協力でも、さらに高い水準の結合の可能性を開く対象ではないと思う」と明らかにした。

チャン副代表は 「お互いの変化の可能性は経験を通じて積み上げるしかない」とし 「地方選挙でそうした経験を作り、新政治連合やセヌリ党と違う進歩第3勢力ブロックを作らなければならない」と付け加えた。

正義党の李貞美(イ・ジョンミ)副代表は 「正義党の1次的な原則と課題は、進歩政治の革新と大統合」とし 「議会政治の役割を進歩政治が主導していく空間を開くことが当面の課題だと判断する」と明らかにした。

李貞美副代表は「国民が心から望む進歩改革の議題の遂行を進歩政党に任せず、保守的な第一野党に任せてきたのは政治史の不幸だが、一挙に克服するのは難しい」とし 「政権審判と政治交替という2つの目標のために、われわれが政治交替の役割を自任して2017年の政権交代の時にまともな政権交代を牽引する役割を果たすことが必要だ」と説明した。

労働政治連帯のイ・ビョンニョル執行委員長は 「統合進歩党が過去をどう反省するか、全体的なわれわれの流れと一緒に進む努力と省察が必要だ」と明らかにした。

民主労総のイ・グノン政治委員長は「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が当選した後、ソウル地下鉄の99年解雇者が全て復職した。 ソウル地下鉄には解雇者がなく、近い将来、都市鉄道解雇者の復職も行われる予定だ。 こうした変化が既存の民主党のような領域なのかという悩みがある」と明らかにした。

イ・グノン委員長は続いて「セヌリ党の地方選挙圧勝がもたらす弊害が何かと悩んでいる。 民営化政策などがさらに押し寄せるだろうという悩みがある」とし 「民主労総が親労働候補の領域を開いた部分はそうした悩みのためだ。 野党圏連帯と規定すればそう言えるかもしれないが、地域連帯の悩みと反朴槿恵といかに連結するのか悩む」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-18 02:26:47 / Last modified on 2014-04-18 02:26:48 Copyright: Default

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