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密陽送電塔工事に反対する市民と住民を連行

警察コンテナ搬入をめぐり6日と7日に戦争

ヨン・ソンノク記者 2014.01.08 13:12

密陽送電塔反対対策委と韓国電力が実務会談を開き、1月11日に経過地関連変更説明会を開くことにしたが、送電塔工事現場が山頂から村側に降りるにつれ、住民と警察との摩擦が激しくなっている。

▲6日と7日警察がコンテナを空地に設置しようとし、住民と連帯する人々がこれを阻止しようとしたが全員が引き出されたり連行された。(c)蔚山脱核共同行動

▲7日、道谷の住民が電信柱に首を縛り付け、警察が引き出せないように抵抗したが警察はロープを切り住民全員をひき出した。(c)蔚山脱核共同行動

▲6日上東面道谷里高踏村で密陽住民キム某氏が警察に引き出された。(c)蔚山脱核共同行動

衝突の過程で住民と連帯者を連行

1月7日午前、上東面道谷里高踏村で密陽送電塔反対に連帯していた蔚山市民の チョン某氏とシム某氏が連行され、「密陽戦」を作ったパク・ペイル映画監督 が連行された。警察はからだと首を巻いていたロープを切って、抵抗していた 住民と連帯者を連行した。その過程で蔚山の別の市民キム某氏は吐き気を訴え、 密陽病院で運ばれた。警察は作業トラック1台を押し込んだ。

7日の午後も状況は続いた。午後1時24分頃、警察のコンテナに電気を連結しよ うとしていた作業員を阻止するために密陽の住民2人が電信柱にロープを縛り、 首に巻いて抵抗した。警察は彼らを監禁して作業員にコンテナに電気を繋げた。 衝突が続く中で、高亭村のキム・マルスン(66)おばあさんが倒れた。警察が 住民を一方に追い詰めたため血圧が上昇し、キムおばあさんは胸の痛みを訴えて 病院で運ばれた。警察のコンテナボックスは警察が望んでいた場所に設置され、 韓電の作業車両も入った。

住民の負傷が続いたため、8日午前に国家人権委が仲裁に入り、警察コンテナを 空地から道谷貯水池に移す条件で警察の車両に限り、道谷の道(往復2車線)では 妨害しないことにした。

6日と7日の衝突は、警察が上東面道谷里113番に通じる入り口に宿営地を造成す るためにコンテナを設置する過程で始まった。

6日、高踏村のまん中の市有地の空地にコンテナが入り、住民たちはコンテナを 運ぶトラックの下に入ったが、警察は住民を引き出した。この日、警察はバス 10数台と500人を越える兵力で住民を取り囲んだ。警察は住民からガソリン容器 を二回にかけて奪った。

チェ・ホグムおばあさん(85)は、警察が住民を引き出す時に息子に加えた暴力 に抗議していた時、手の甲を深く切り病院で運ばれた。チェおばあさんは昨年 7月と10月にも109番鉄塔工事を妨害し病院に運ばれていた。

住民たちは午後、空地ごとにビニールハウスから抜いてきたポールで座込場を 設置し、警察200余人は住民を一方に追いつめて取り囲んだ後、一人ずつ排除し た。その過程でキム・ジョンジャおばあさん(72)もチェおばあさんと同じ傷を 負い、別の70代のおばあさんは血圧が上がり、倒れて腰に怪我をした。こうした 中で、警察は住民2人を連行して、金海西部警察署に移送した。

113番から115番鉄塔は村の裏山から降り、上東面高踏村と高亭村まん中を横切 ることになる。

ここは昨年10月、上東面道谷里の山頂で始まった送電塔109番に続くもので、 これまで道谷村の住民は109番工事を防ごうとしたが警察に阻止され、 現場に近づけなかった。

道谷里の住民は、上の現場の他に115番鉄塔の現場でも穴を掘ってテントを張り、 24時間テントを守っている。韓電が工事を始める前、鉄塔の敷地を先行獲得したが、 115番鉄塔は果樹園の中にあり、村の人家と隣接している。

故ユ・ハンスクお年寄りの遺族、工事中断の要求と焼香所密陽市庁に設置を要求

上東面道谷里の住民、故ユ・ハンスクお年寄りが昨年12月6日に死亡して路上に 焼香所(三門洞市民体育公園入口)を設置して1か月が過ぎた。遺族は一か月目 になる6日、趙煥益(チョ・ファニク)韓国電力社長とオム・ヨンス密陽市長に 懇切な要請文を送った。

遺族は韓電に「お父さんの死の直接の責任があり、謝罪して送電塔工事を中断 しろ」といった。密陽市長には「韓電と政府の誤った政策で父がくやしく 亡くなった。これは社会的他殺」とし「密陽市庁に焼香所を設置することに同意 してほしい」とした。また密陽と全国の市民には送電塔工事を中断させてくれと 助けを訴えた。

韓電と対策委実務会談を開いたが立場の違いを確認しただけで、経過地の選定説明会は合意

これに先立ち、1月3日、対策委は国会法司委院長の対話勧告と国会議員78人の 工事中断と対話要求決議案に基づいて韓国電力と実務会談を行った。

韓電からはク・ボヌ専務(電力系統本部長)、ペク・チェヒョン密陽特別対策本部長、 ムン・チャンベ送変電チーム長が参加し、対策委からはキム・ジュナン神父(対策委 共同代表)とイ・ギェサム事務局長が参加した。

実務対話で、韓電は政府投資機関として公信力ある機関(警察、密陽市)の立場に 従うほかはないことを主張して、住民代表が参加する対話は望まず、ユ・ハンスク お年寄りが死亡しても、それに関して工事を中断するのはは難しいという立場を 表明した。

対策委は、韓電に対して個別補償約定書上の毒素条項(工事妨害禁止および今後 発生する損害に対する韓電の責任免除)の撤廃と、12月31日までに個別補償金を 受け取らなければ共同資金に帰属措置することを解除しろと要求した。

韓電は、密陽住民の強い要請によって執行された事項である「密陽特別支援協議会 の決定事項」を執行しただけだと明らかにした。毒素条項解除の要求については 監査院の監査結果を見て、それに従うと答えた。

対策委は「韓電が路線選定の失敗を認め、経過地の変更が可能な区間は変更し、 不可能な区間には部分地中化または集団移住(送電塔1km以内住民)をしてくれ」 と要求した。

韓電は長い間十分に話した内容であり、原点に戻すものだとし、すべて不可と 答えた。

韓電は、冬季の住民の安全対策樹立について対策委の回答を要求し、対策委は 工事中断が最善の安全対策だと答え、1月〜2月中旬の酷寒期に45日間の工事中断 を要求した。

韓電は工事中断が対話の前提なら対話はできないとし、冬季にも工事を 行うのは工期に間に合わせるためだと答えた。

韓電は、住民に電磁波の被害についての客観的な情報伝達の機会を持つことを 要求したが、対策委は電磁波は双方の結論が二分化するしかなく、経過地選定 の疑惑に関する情報伝達は必要だと答えた。

双方は1月11日、住民代表が参加して南密陽聖堂で経過地関連変更説明会を開く ことにして実務会談を終了した。

一方、密陽送電塔全国対策会議は来る25〜26日「2次密陽希望バス」を 出発させることにした。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。 この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。 チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-01-09 04:30:15 / Last modified on 2014-01-09 04:30:15 Copyright: Default

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