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カトリック司祭、朴槿恵政権の正当性を全面否定

水原教区で時局ミサ奉献「朴槿恵はコメント大統領…民意による大統領ではない」

チョン・ヒョンジン記者 2014.01.07 11:26

「良心は私たちに憐憫と哀れみの心で、貧しく困っている兄弟を自分のように感じろと話します。良心は公正で、公平で、公議を追求しろと教えます。良心は自明な事実と真実を追求しろと教えます。良心は共同善を追求しろと教えます。朴槿恵(パク・クネ)氏の原則は、無力な人々への無慈悲な弾圧、政治・経済的な不公正と不公平、事実に基く合理的な疑いまで従北と言う政治扇動、共同善を害する私有化を原則だと感じているようです。朴槿恵氏個人の不幸であり、国家の不運です。」

京畿道華城市のキサン聖堂で奉献された時局ミサで、朴槿恵(パク・クネ)大統領の 改心を要求する声が響いた。

1月6日午後2時、水原教区共同善実現司祭連帯と正義具現水原教区司祭団主催で 奉献された時局ミサでは、ソウル、仁川、安東、全州、大邱、清州など全国各地 から集まった70余人の司祭と200人の信者を集め、民主主義回復のために祈った。

▲水原教区時局ミサには全国から70余人の司祭が集まり、朴槿恵大統領の自主的な辞任を要求した。(c)ハン・サンボン記者

「イエス様には政治権力の形ではなく神様国の主権、つまり神様の言葉と意思が 重要で、天の心に従いました。イエス様は最も非政治的でしたが、逆説的に一番 政治的な罪目で、国家反逆罪による十字架刑を受けます。その社会が神様の主権を 認めず、信仰しない罪悪と死が蔓延する社会だったことを反証しているのです。」

説教をしたチョ・ハニョン神父(水原教区驪州聖堂主任)は、「罪悪と死で勝利 したキリストの平和で、この社会の元気ではいられないことを治癒したい」とし、 神様の意に従おうとする良心が「従北」という政治的罪目で罰せられる世相を 批判し、良心の自由は命を賭けて守るべき天賦の人権であり、独裁と両立しないと 明言した。

チョ神父は「民主主義の花である選挙を国家権力機関が動き、世論を操作して 民意を歪めたことがはっきりした事実であることがわかった。現与党と政府は こうして代議制民主主義を否定した」と批判して、「朴槿恵氏は国家情報院と 国防部サイバー司令部によるコメント大統領であって、民意による大統領ではなく、 三権分立と代議制民主主義を傷つけ、否定した現政権には正当性がない」と 宣言した。

続いてチョ・ハニョン神父は、朴槿恵大統領の「原則」も批判した。チョ神父 は「朴槿恵氏はよく、自分の原則には妥協がないと言明するが、まさに民主 主義の原理と共同善のための公共分野の原理を無視して否定する原則は、自分 だけの独善」と力説し、「朴槿恵氏の原則は、無力な人々への無慈悲な弾圧、 政治・経済的な不公正と不公平、事実に基づく合理的な疑いさえ従北だと追い 立てる政治扇動、共同善を害する私有化を原則と感じているのだろう」と批判した。

チョ神父は朴大統領に「良心と神様の意によって改心することが、私たち皆が 一緒に生きる道」とし、「すでに明らかになった不正選挙を徹底的に調査して 処罰しなければならず、当然の責任を取って辞任すること」を要求した。

「民主主義の歴史は、多くの人々の血と汗で作った苦痛の歴史であり、人間の 尊厳に基づいて、自由と権利を拡大させてきた希望の歴史です。さらに平等で 普遍的な人類愛が実現される社会のための生きた歴史です。民主主義はどんな 権力と利害集団によっても、破壊されたり縮小されてはならない人類の歴史 そのものです。」

最後に「朴槿恵ユルリアンナ姉妹が改心して、懺悔を受けて、神様の弟子として 神の国のためにイエス様の忠実な弟子として出直す」ことを祈った。

▲(c)ハン・サンボン記者

▲(c)ハン・サンボン記者

水原教区司祭団はこの日発表した声明書で「民主主義が根元から揺らいでいる 大韓民国の現実がみじめだ」とし、それなのに神様が撒いた正義と平和の種は すでに私たちの暮らしの中で育っていて、不正と暴力の前に立ち上がる労働者、 元気ではいられないと告白する彼らの声により、誰にも挫けることがない正義 と平和の生命力を確認すると話した。

続いて朴槿恵政権が維新時代の冷戦論理を繰り返して、自分たちの権力だけを 守ろうとしていると批判し、「大統領選挙での不法行為、これに対する検察と 警察の事件の縮小、歪曲、そしてカトリックの司祭への従北追い込みなどは、 不法と不正な方法で誕生した朴槿恵政権の素顔を見せる」と指摘した。

また司祭団は最近、民営化を防ごうとする鉄道労働者ストライキへの超強気の 対応、全教組と公務員労組など、憲法が保障する労働権や、密陽送電塔問題を 無視していることについても批判の声を高め、「朴槿恵大統領は、不正選挙と 総体的な民主主義の破壊に対する責任を取って自ら退陣するべきだ。嫌悪と 暴力の政治による国論の分裂と民主主義の蹂躙を止めろ」と要求した。

なお、この日、キサン聖堂の前では大韓民国守護カトリック会と活貧団の会員 など30余人が時局ミサに対してデモを行った。彼らは「従北具現司祭団は解体 しろ」といったシュプレヒコールをあげて聖堂への進入を試み、信者と小競り 合いになった。

ミサに参加したキサン聖堂の信者キム・ウナ氏は「ずいぶん前から時局ミサに 参加したかったが機会がなくて残念だった。知らせを聞いて本堂のミサに参加 した」とし、「教区ごとに集中ミサを奉げるのも良いが、もっと多くの信者が 参加できるように、いろいろな本堂で意を集め、時局ミサを奉献してほしい」 と望みを語った。

また「歴史的に見て、真実と真理を叫ぶのは常に宗教の役割だった」とし、 「今日、聖堂の前でデモをした人たちは、歴史のもうひとつの被害者だと感じ 残念だ。しかしまだ歴史の傷が神様の言葉より優先するのが残念だ」と伝えた。

今年も時局ミサはずっと続く展望で、来る27日には馬山教区で時局ミサを奉献 する予定だ。(記事提携=いまここ)

▲(c)ハン・サンボン記者

▲大韓民国守護カトリック会と保守団体の会員が聖堂前の道に横断幕を張り、ミサの間中聖堂の外で「従北司祭清算」を叫んだ。彼らの一部はミサの末に聖堂の中で「朴槿恵政権死守」とシュプレヒコールをあげて引き出された、ミサの後に聖堂を出る司祭を遮って激しくシュプレヒコールをあげた。(c)ハン・サンボン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-01-08 00:40:23 / Last modified on 2014-01-08 00:40:23 Copyright: Default

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