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統合進歩党、「2013年版の維新独裁、緊急措置10号復活」

憲政初の政党解散危機の統合進歩党...「民主主義への挑戦」

ユン・ジヨン記者 2013.11.05 15:59

統合進歩党が憲政史上初めての政党解散の危機に処している。憲法裁判所に統合進歩党解散審判請求を提出した政府は、統合進歩党の綱領などが憲法の民主的な基本秩序に背いているとし、政党活動停止仮処分申請も提起した状態だ。

全方向的な攻勢に苦められている統合進歩党は今後、全党的な総力闘争に突入 する方針だ。統合進歩党は「朴槿恵(パク・クネ)政権が今日、2013年版の維新 独裁を公式に宣言し『緊急措置第10号』を発動した」とし「今回の暴挙を座視 しない」と警告した。

李正姫代表「進歩党の綱領は憲法の精神を重視する」
「朴槿恵政権が2013年版の維新独裁を宣言」...全党的な総力闘争を宣言

統合進歩党は11月5日午後2時、ソウル市庁広場で記者会見を行って、政府による 統合進歩党解散審判請求を強く非難した。

李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表は国民談話文を発表し「朴槿恵政権は、 露骨に維新独裁に戻ろうとしている。今日の閣僚会議で進歩党解散審判を請求 したのは類例のない政治弾圧だ」とし「朴槿恵政権は2013年版の維新独裁を公式 に宣言し、緊急措置10号を発動した」と批判した。

続いて「自主、民主、平等、平和統一といった内容を含む進歩党の綱領こそ、 基本権が蹂躙され差別される労働者、農民、庶民が大韓民国の本当の主権者と して生きていけるように、憲法精神をまっすぐにたてるため」とし「だが憲政 秩序を蹂躙した勢力の政治的な後継者は、憲法精神を全面的に否定して反民主 主義の暴挙を行っている」と声を高めた。

李正姫代表は「進歩党の解散審判請求は政府の不法、不正選挙を隠そうとする 稚拙な政治報復」とし「民衆抗争、労働者大闘争、キャンドルで燃え上がった 良心ある市民が立ちあがり、朴槿恵政権とセヌリ党を審判してほしい。進歩党 は民主主義と正義を守るために最後まで戦う」と強調した。

閔丙烈(ミン・ビョンニョル)統合進歩党最高委員は「これまで誰も代弁しなかっ た1千万の非正規職と農民、零細商人などを代弁して、第三党として支持された 統合進歩党をなぜ解散できるのか」とし「これは、5千万の国民と民主主義への 正面からの挑戦」と批判した。キム・ソンドン統合進歩党議員も「民主主義の 危機に対抗し、10万党員が率先して勝利する」と明らかにした。

カン・ビョンギ統合進歩党慶南道党委員長は「不法選挙で当選した朴槿恵(パク・ クネ)政権が、なぜ労働者、農民、庶民のために生まれた政党に解散命令を出せ るのか」とし「今日を契機に闘争がどのようなものなのかを証明してみせる。 怒った民衆の波が歴史に逆らう集団にどんな鉄槌を下すのかを見ることになる」 と警告した。

政府、憲政史上初めて統合進歩党解散審判請求案を提出
統合進歩党の綱領が「北朝鮮式の社会主義」を追求?

これに先立ち、政府は11月5日午前の閣僚会議で、統合進歩党解散審判請求案を 通過させた。この日、法務部は鄭[火+共]原(チョン・ホンウォン)国務総理主 宰で開いた閣僚会議で「違憲政党解散審判請求の件」を緊急案件として上程し、 政府はこれを審議議決した。

政府が解散審判請求の主な根拠としているのは統合進歩党綱領内容だ。黄教安 (ファン・ギョアン)法務部長官は、閣僚会議直後のブリーフィングで「進歩党 は、綱領などその目的が韓国の憲法の自由民主的な基本秩序に反する北朝鮮式 の社会主義を追求している」とし「また、核心勢力であるROの内乱陰謀など、 その活動も北朝鮮の対南革命戦略に従っていると分析される」と主張した。

続いて「法務部は昨年5月、進歩党に対する政党解散請願を受付けた後、持続的 に関連資料を収集、分析してきたし、9月6日には『違憲政党、団体関連対策TF』 を構成して進歩党の綱領とその活動を集中的、深層的に分析するなど、総合的 に検討してきた」と明らかにした。

だが統合進歩党の綱領には資本主義弊害克服と自主、平等、平和、自由、福祉、 生態、人権、少数者権利、連帯など多様な進歩的価値具現が明示されていて、 違憲の可能性をめぐる議論は続きそうだ。綱領上「自主的民主政府」や「新し い代案社会を指向」、「駐韓米軍撤収」も、北朝鮮式社会主義の追求と見るこ とはできないという批判も予想される。特に野党などは、国民の政治的選択で 決定すべき政党の存在について、国家が強制的に執行し、民主主義の根幹を揺 るがしていると憂慮を提起している。

現在、政府は憲法裁判所に統合進歩党解散審判請求案を提出し、迅速に解散の 手続きを進めている。政府は閣僚会議の後、海外歴訪中の朴槿恵大統領の裁可 を受け、憲法裁判所に解散審判請求と政党活動停止仮処分を申請する。また、 法務部は統合進歩党所属の6人の国会議員職を剥奪する国会議員職喪失決定請求 も提起すると明らかにした。

政府が政党に対して解散審判を請求するのは憲政史上初めてだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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