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「江汀村では警察に常識が通じない」

[インタビュー]姜東均済州道江汀村会長が語る済州江汀での警察

ムン・ジュヒョン記者 2013.10.23 10:32

済州道江汀村会の姜東均(カン・ドンギュン)会長が10月21日に群山を訪問した。 飛行機の便がなく、20日午後4時に済州港を出発した木浦行の船に乗り、益山を通り群山に到着した時は深夜11時30分。彼は群山でしばらく眠って21日に群山警察署へ向かった。

21日に群山市を訪れた姜東均会長は、7年間の済州海軍基地闘争で、警察の納得 できない実力行使に怒りを感じていた。群山を探した理由もまさにそれだ。 チャムソリは姜東均会長から警察の納得できない執行過程について聞く時間を持った。

▲21日に群山で会った姜東均江汀村会長。彼が済州海軍基地工事現場正門前での警察の暴力的な執行について絵で説明している。[出処:チャムソリ]

一生群山とは縁がないと思っていた姜東均会長の群山訪問は二回目だ。昨年末、 「皆が天だ」として江汀村と双龍車、竜山など、李明博(イ・ミョンバク)政権 により苦しめられている人々が、全国の苦しんでいる人々と会うために始めた 「2012生命平和大行進」で群山を訪問した後、また群山に来ることはないと 考えた。そんな姜会長と群山の縁を作ったのはイ・ドンミン群山警察署長だった。

イ・ドンミン群山警察署長は群山警察署のある刑事による女性殺人事件で職位 を解除されたチェ・ジュンソン前群山警察署長の後任として8月に就任した。 イ署長は2012年2月から今年の4月まで西帰浦警察署長だった。

「前科は26犯。今、江汀村では身動きするだけで暴行になる」

Q. イ・ドンミン群山警察署長が西帰浦警察署長だった時、どんなことがあったのか?

姜東均江汀村会長:イ署長が西帰浦警察署長に就任した後、江汀村について一番 先にした仕事は、江汀村の大部分の地域への集会禁止だった。この期間中、一時 絶対保存地域で済州道で最も自然が生きている所の一つだったクロムビ岩が発破 された。

クロムビ岩は江汀村で神聖視されている所だ。クロムビ岩の発破は江汀の住民 には大きな衝撃だった。しかし江汀の住民が納得できないことが行われている ことに抗議すると、警察は集会禁止と連行と告訴・告発などで法律違反者に してしまった。

▲昨年3月8日午後1時16分、クロムビ岩4回目の発破の後、覆いの間からホコリが上がっている。[出処:ニュースミン]

Q. 江汀村での警察の住民に対する態度はどうか?

姜会長:暴力だ。住民への態度も、毎日済州海軍基地工事現場正門の前でミサを 奉げる宗教家にもそうだ。警官たちは完全武装でミサを妨害する。

Q. 具体的にどんな方法か?

姜会長:多くのことが行われる。私たちが暴力を行使するわけでもなく、不法な 工事について、きちんと措置してくれとプラカードを持つと、業務妨害で捕ま えて行く。私たちが不当な逮捕連行に抵抗すれば暴行になる。

▲2012年8月8日、済州海軍基地建設現場近隣でカトリックの司祭のミサを奉献する過程で行われた警察との衝突。[出処:チャムソリ]

Q. 姜会長にもそうするのか?

姜会長:告訴告発などの前科は26犯だ。ほとんどが暴行、業務妨害、集示法違反 などだ。昨年3月にクロムビ発破のために火薬を工事現場に搬入するという消息 を聞き、対策会議をしたことがある。当時「ニュース打破」チームがその会議 を撮影したが、その映像を証拠にして告訴されたこともある。扇動罪だったと 記憶する。(2012年3月10日放映されたニュース打破7回江汀特集2弾 http://www.newstapa.com/22)

そして2〜3人の住民が工事現場の外に集まると不法集会にされる。海軍基地の 予定地の中で集まったわけでもない。私たちが集まると公務妨害と言って捕まえて 行く。

「常識が通じない警察の法執行、施工業者用役のようだ」

Q. 江汀村で警察の法執行の何が問題か?

姜会長:誰が見ても理解できない法執行だ。われわれはなぜ逮捕するかと声帯が 破れんばかりに叫ぶ。ところが指揮官も誰も、釈明や答える人はいない。いくら 叫んでも答える警察はいない。壁に話すようだ。それも生きている壁だ。結局、 返事は力の行使しかない。暴力団も相手が弱ければそのままやり過ごす。ところが 警察の行動は暴力団顔負けだ。

今、江汀村で警察が武装したまま配置され、やっていることは不法に工事を する施工業者の用役のようなことだ。工事は適法にやらなければいけないが、 どれもが不法工事だ。

Q. 1000万ウォンの罰金は、相当な重罪のようだ。当時の状況を話してくれ。

姜会長:2011年8月の初めだった。前日は一日中雨が降っていた。当時装備(クレー ン)が入ってくるという消息を聞いた。ところが装備が入ってくる経路に江汀川 橋があって、43トン以上は渡れない。入ってくる装備の重さだけも200トンで、 3つに分けて入ってくるという。それも、午前3時にこっそり入れようとした。 結局その装備が入ってきて、行政機関に通報して装備の組立てを防ごうとした。 不法に持ってきたものだから、当然組立ててはけいない。ところが警察が私を 連行しようとしたが、私は行政機関が直接釈明して、その釈明が正しければ退 くと言った。行政担当者が5分後に到着したが、警察はその5分を待たずに逮捕 した。私は、釈明を聞くまでは逮捕されないというので軍部隊側に行ったのに、 それが逃走罪になって90日間拘束され、そういう罰金になった。

後で行政は、不法に装備を入れたことに罰金を課した。私は不法に搬入された 装備で作業をするのが果たして正しいのかと主張しただけなのに、私が法律 違反者になってしまった。

▲10月21日、済州海軍基地建設現場付近で平和ミサをしていたある司祭が海軍基地事業団正門にいる司祭と信徒に聖体を与えるために移動するのを警官が阻止している。[出処:チャムソリ]

Q. そんな事例は他にもあるのか?

姜会長:一度は汚濁水防止膜がきちんと設置されない状態で工事をしようとした ので抗議したところ起訴されたことがある。その件の担当裁判官も推進の過程 は間違っていたことを認めたのに、事業がここまできたので取り返しがつかな いと言った。少し手続きに間違いがあっても後で合法になれば問題がないとい うことだ。事業の初期には、国防軍事施設の承認は環境影響評価の後にするべ きなのに、手続きに従わなかった。ところがこれが問題になると、適当に環境 影響評価を終わらせてしまった。司法府はこのことさえ事後に手続きに従った ので工事の進行には問題がないと判決した。

汚濁水防止膜が壊れた状況で工事をしたことも指摘したが、一部の損傷は 国家がする事業なのでかまわないという。個人が少し間違えば罰するのに。 これについて判事に反論をしようとすると、判事が法廷は討論の場ではないと 言って終わってしまった。

▲10月21日、カトリックの司祭と信徒のミサ。このようにまた外に司祭と信徒が座っているが、警官たちはその周辺を徹底して統制している。[出処:チャムソリ]

Q. 最後に警察に言いたいことは?

姜会長:われわれは正門の中に入ろうとしていない。ところが警察は、無条件に 圧迫をする。最近ではまた外でミサをする時間に交通警察が村の中にまできて、 統制する。そして私たちが工事を妨害しているというが、道を塞いでいるのは 警察だ。ミサのために聖体を100Mほど離れた正門の前の信徒に与るために司祭 が道を歩き、横断歩道を通って行こうとすると、警察が道路を封鎖して司祭を 止める。何の権利でまた外に移動する人を止めるのか。(記事提携=チャムソリ)

▲ムン・ジョンヒョン神父と姜東均村会長が済州海軍基地2013年建設予算全額きちんと閉じる要求しながら、2012年11月29日国会前で断髪を敢行した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-24 14:04:48 / Last modified on 2013-10-24 14:10:46 Copyright: Default

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