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ソウル市「南山人権の森コンサートは政治的」と補助金返納を求める

人権財団サラム「ソウル市の決定は公安政治のもうひとつの証拠」

カン・ヘミン記者 2013.10.07 18:28

▲人権財団サラムが主催する南山人権の森コンサートに対してソウル市が「政治的イベント」だという理由でイベントの10日前に支援事業廃棄を通知した。[出処:(c)人権財団サラム]

ソウル市(市長朴元淳(パク・ウォンスン))が「政治的イベント」だという理由で「南山人権の森コンサート」支援事業の契約解止を通知した。イベントの10日前の突然な通知に主催側は「国家情報院の公安政治」と批判している。

人権財団サラム(常任理事キム・ジョンア)の主催で開かれる「南山人権の森 コンサート」は、ソウル市の「人権保護および増進活動支援事業」の一つで、 市の補助金1千5百万ウォンの支援を受ける予定だった。

今年で三回目になる今回のコンサートは「南山、記憶の箱」をテーマに、詩と 小説、小説「赤い部屋」を朗読する公演プログラムで構成されている。「南山 人権の森コンサート」は、2012年の春、秋の二回開かれたことがあり、今まで 3千人を越える市民が「南山安企部跡を人権平和の森に」の請願に参加した。

人権財団サラムは今年の初めにソウル市に支援事業を申請し、5月10日「2013年 1次人権保護および増進活動支援事業」に決定し、5月24日に推進約定書を締結 した。しかし9月23日、人権財団サラムにチラシの文句を調整してくれという ソウル市の要請がきた。

「国家情報院が乗っとった民主主義を取り戻します。失踪した民主主義を取り 戻すために、また市民がキャンドルを持ちました。国家情報院は中央情報部と 安全企画部を経て、今日に至るまで数え切れない国家暴力を行ったOO集団です」 という広報文句が問題になるということだ。ソウル市はこれについて政治的活動 なので補助金の返納を求めることもあると明らかにした。

結局、コンサートの開催10日前の10月1日、ソウル市は最終的に支援事業契約を 解約して補助金の返納を求めると人権財団サラム側に通知した。

こうした決定に対し、人権財団サラムは「中央情報部と安全企画部の国家暴力 を記憶して反省することは、現在の国家情報院の犯罪行為を批判せずにはでき ない」とし「これが『政治的活動』なら、過度に広範囲で恣意的な理由で民間 団体の独立性を傷つけ表現の自由を侵害するもの」と批判した。

人権財団サラムは「これはソウル市が人権を地方政府の基本政策としてソウル 革新企画官に人権担当官を設置して、人権保護と増進活動を助けると支援事業 を施行していることとも背反する」と叱責し「ソウル市の今回の決定が韓国の 社会に急速に広がる国家情報院政治(公安政治)のもうひとつの証拠だと考え、 深い憂慮を示す」と明らかにした。

ソウル市の補助金返納措置に対し、人権財団サラムは意を共にする市民の カンパを集めて今回のイベントを行う予定だ。

人権財団サラムは「ソウル市の補助金1千5百万ウォンを受け取るために、われ われは今回のコンサートを無料で開くことを準備して広報してきた」とし、 「(しかし補助金を返納しなければならない状況で)また市民の募金に頼るしか ない」と明らかにした。

今回のコンサートは10月11日午後7時30分、旧南山安全企画部別館跡地(ソウル ユースホステル前、忠武路駅4番出口)で進められる。

-問い合わせ:人権財団サラム(電話02-363-5855 ウェブサイトwww.hrcenter.or.kr)
-カンパ:新韓銀行100-023-338310財団法の人権財団サラム
ソーシャルファンチ後援 http://www.socialfunch.org/hrforest

(記事提携=ビーマイナー)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-07 20:50:43 / Last modified on 2013-10-07 20:50:43 Copyright: Default

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