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LNJ Logo 韓国:這うように山をさ迷う密陽送電塔のおばあさん
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刺だらけの細道を突破して、這うように山をさ迷う密陽送電塔のおばあさんたち

関節、腰、脳心血管系疾患を抱えて野宿3日...失神続出、健康悪化

密陽-キム・ヨンウク記者 2013.10.04 21:45

9月30日から事実上、密陽送電塔工事は4日目になり、70-80代の老人たちの負傷と失神が続出している。

送電塔経過地は高い地帯なのに加え、住民は若くても50代後半で、普段ひざ、 腰、血圧、脳心血管系の疾患を抱えて暮らしていた住民は体力的な限界をむか えているのだ。住民たちが痛い老駆をひきいて野宿も辞すことなく、必死で抗戦 する理由は、送電塔を防げなければ自分の人生そのものが壊れると判断している からだ。

10月4日午後、府北面の126番送電塔に近い400メートルの山中では、ビニール テントで3日間、野宿座り込みをしているヨス村の住民の負傷と失神が続いた。 ヨス村の住民約30人は、3日間、昼夜をビニールと一枚のふとんで野宿し、警察 と韓電職員が交代するたびに工事の中断を要求して職員の進入を防ぎ、体当た りした。座り込み住民のほとんどは70代以上の老人で、ほとんどがツエをつい ている。

ヨス村の住民たちはこの日の午後1時に「一度でも工事現場を見せてくれ」とし、 工事現場への進入を試みた。この過程で、ある婦人警官がチェ・チルス(78歳) おばあさんの腕を引っぱり、抵抗していたが失神して救急車でに運ばれた。続 いてイ・ギジョ(81歳)おばあさんが座込場の前で倒れ、足を負傷して運ばれた。 続いて午後4時頃にはある住民が胃腸障害で運ばれた。この日の午前は他の住民 が糖尿の症状が悪化して運ばれている。

▲ある婦人警官がチェ・チルス(78歳)おばあさんの腕を引き、抵抗していたが失神して救急車で運ばれた。

▲義兄の墓の周辺で送電塔工事が始まったと痛哭するヨス村住民

「巡査に妨害され、棒をついて山道を戻った」

126番鉄塔の座込場で失神と負傷が頻繁に発生する理由の一つは、警察が海抜 300メートルほどの高い場所に通じる林道で車両の進入を止めているために、皆 ツエをついて歩いて登山しなければならないためだ。疲労もたまる。

その上、警察は林道の通行も防いだため、70-80歳の住民は警察を避けて山道を 探して通った。道が整備された林道も、記者は20分以上、息を切らせて事実上 の登山をしたが、林道を避けてイバラの薮をかき分けて登った住民は、降りる 気にならない。

10月2日午前二時半、ヨス村のキム・スジャ(56歳)住民は警察を避けて座り込み 現場に行くために、他の二人のおばさんと山道へ向かった。キム氏は林道から 警察が防いでいる所で山道に入ったが、結局道に迷った。キム氏は午後1時に 座り込み現場に到着した。

キム氏は「どれぐらい山をさ迷ったのか、足が痛くてどこかわからないところ に座っていた」とし「私が到着しないのでみんなが通報し、警察が電話で位置 を聞いたが、どこか知らせることができなかった。やっと山道を知っている人 に会って、午後に到着した」と当時の状況を伝えた。

この日、同じ頃に座込場へと出発したもうひとつのチームも同じだった。キム・ ヨンジャ(57)住民は「午前6時に到着したが、どれくらい迷ったのか腹が立って、 警察に抗議して小競合いになった。すると警察は、焚き火とラーメンを煮る バーナーに消火器をまき、争ったところ失神して運ばれた」とし、「警察が 山に上がる場所も塞いでいるので、それを避けようとして道もない山に入り とても苦労した」と伝えた。

彼らと共にのぼってきたキム某(60)おばあさんは、「暗い上、足も傷だらけで 恐ろしかった。それで山の中で夜明けを待った」と言う。キムおばあさんの 両足はすっかり傷だらけだった。

キム・オクスクおばあさん(80)の出発は夜明けではなかったが、やはり林道で はなく山道を回って上がってきた。キムおばあさんは「巡査が守っていたので 背を向けてきた。私が死んでいれば、こんなことはしないのに」としながら 「長生きも罪だ。二本の杖をついて、這うようにして来た」と鬱憤を放った。

チェ・パンナムおばあさん(88歳)は「関節も悪く、腰も痛くて、少しも動けな いが、鉄塔を考えてきた」とし「良い道はあちこち警察が塞いでいて、刺だら けの細道をよじ登ってきた。もう絶対に降りない」と話した。

126番送電塔は10月3日午後、大型ショベルカーの部品をヘリコプターで運んで きて、現在は掘削機二台で敷地を整地する作業の段階にある。

「住民を座込場に入らせれば病院に行く」

この日の午前には、89番送電塔工事現場に近い上東面ピョン里入口でも年を 取った住民の失神事態が続いた。

普段、血圧薬を服用してきた80歳のカン・スンジャおばあさんは、徹夜座り込 みの後、血圧による苦痛を訴えた。カン・スンジャおばあさんは共に座り込み をしていた一部の住民がしばらく牛に餌をやりに行こうとしたが警察に止めら れ、座込場に入れないと警察に抗議し、心臓と頭の痛みを訴えた。カンおばあ さんは、救急隊員の病院搬送の診断に「住民が入ってくれば病院に行く。死ん でもここで死ぬ」と頑張った。結局、カンおばあさんは警察が住民4人の座込場 への進入を認めたため、救急車に乗った。

これに先立ってピョン里では、キム・オッキ(60歳)、チェ・マルリョ(78歳) おばあさんが婦人警官と韓電職員が交代するために入るのを防いでいる時、 首にまいた鎖が引っぱられて失神し、病院に運ばれた。キム・マルス(89) おばあさんも、メガネが壊れて倒れ、搬送された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-05 03:35:28 / Last modified on 2013-12-17 09:50:36 Copyright: Default

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