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5・12講演、一部に不適切を認めつつ反省しない進歩党

進歩陣営からも進歩党の情勢認識誤認・アンダーサークル式活動に批判

キム・ヨンウク記者 2013.09.03 18:45

李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表が、李石基(イ・ソッキ)議員逮捕同意書の重要な証拠として提出された5月12日の朝鮮半島情勢講演中組別(地域別)討論で、国民感情と異なる内容が含まれていたことを認めた。だが自ら一部の誤りを認めても、工作政治被害者化と党死守だけに没頭し、さらに孤立を招くと指摘されている。

これまで統合進歩党は、事件発生初期、不適切な発言は全くなかったと全面的 に否定した。しかし、言葉を変えつづけ、対応にも困難を体験している。国家 情報院が数年間捜査した内容を言論に全面的に流したため、党の対処が難しい という点を考慮しても、党権派の勢力が危機に瀕するたびに見せた「無条件公安 弾圧反対」の主張を力づけるものではないという指摘が出ている。

統合進歩党の洪性奎(ホン・ソンギュ)報道担当者は9月3日、今回の事件の政治 道義的責任について、報道資料で「国民と語り合う時間があるかもしれないが、 今ではない」とし「現在、進歩党が当面するすべての悩みは、国家情報院を押し 出した青瓦台の公安弾圧、政党解散の試みに党の力を総集中し、党を死守する こと」といった。

だが党代表までが、一部の内容の不適切性を認めたのだから、これに対し早急 な対国民謝罪などの後続措置が必要だという主張もある。実際こうした気流は 統合進歩党を除く進歩陣営で、広く認められている。進歩陣営と社会団体では 概して魔女狩り式の世論裁判には反対しているが、統合進歩党の党権派勢力の 反省のない運動方式が公安弾圧を招き、進歩陣営全体を危機に追い込んだとい う認識が強まっている。

李正姫、「『なぜあんなことを言うのか』と感じた方もいるだろう」

李正姫(イ・ジョンヒ)党代表は9月2日、国民TV 『ノ・ジョンミョンのニュース バー』招待席インタビューで「録音記録には、講演の後7組に分れて意見を交わ し、偶然に買収された人が録音をしていた組で一人程度が言ったのがモデルガン、 BB弾銃、そんな話が出た」とし「一人か二人が国民には受け入れにくい話を された」と明らかにした。

李代表はまた「進歩党はゲリラ部隊ではない。進歩党の党員の一般的な考えが 国民の平均的な考えとは完全に違う状況であるはずがない」とし「編集された 録音記録を見ても、銃だの何だの、雲をつかむような言葉も出てくる。実際に 聞いて『なぜあんなことを言うのか』と感じた方もいるだろう」と該当発言の 当事者を迂回的に批判した。

李代表は特に、李石基(イ・ソッキ)議員が直接銃や武器を扇動したわけではな い点を強調するために「李石基議員の発言内容にこういうのがある。『銃みた いなものは持ち歩くな。刃物を持ち歩く必要はない』そんな言葉がある」とし 「そういう話が中心だ。戦争が近付いているが、本当にそれではどうなるの? こうしたことについて考え直そうという趣旨の話」と伝えた。

李正姫代表のこうした発言は、李石基議員の8月30日の記者会見発言を全面的に 否定するようなものだ。政府が国会に送った李石基議員逮捕同意書には李石基 議員のこうした発言が7組に分れた地域別討論会の後の総合討論で出てくるためだ。

李石基議員は30日、自ら要望した記者会見で「地域別討論者に対して特に論評 したことはない」と話したが、李正姫代表は李石基議員を擁護しつつ、これに 対する論評をしなかったという発言をひっくり返した形になった。

「北朝鮮の核武装を平和協定のテコと考える情勢認識の誤りがあらわれた」

このような統合進歩党指導部の間でのつじつまが合わない釈明とともに、国会 議員3人と補佐陣まで参加した公党のイベントでの一部不適切な発言に対する 反省のない態度、進歩党党権派勢力の誤った情勢認識と対応方式に対する批判が 出ている。

特に武器関連の発言者と指定されたイ・サンホ京畿進歩連帯顧問は、1月9日頃 何回も国家情報院の尾行の事実を把握して、その上、国家情報院の職員を直接 捉えることもした。このように国家情報院の持続的な監視が行われている状況 で、彼の暴力関連発言が意図とは違い公安弾圧の口実を提供したという指摘も ある。

国家情報院の内乱陰謀工作政治を強く糾弾したある社会団体活動家は、「法の 枠内で活動する政党がアンダーサークル(非公開グループ)式の活動作風を捨て られないことが公安弾圧の餌を提供した形」と指摘した。

彼は「今回の事件をさらに根本的に見れば、上半期の朝鮮半島軍事的対峙局面 で、北朝鮮の核武装を平和協定のテコと考えた統合進歩党の情勢認識の誤りが 端的にあらわれた」と語った。

進歩政治に詳しいある人物は「この問題が法理論争になると、本質を見失うこ とになりかねない」とし「一部の録音記録に歪曲があるとしても、彼らの発言 には進歩運動の立場では容認できない内容がある。彼らが語る革命は、民衆が 中心になり体制を変化させる革命とは区別されなければならない」と指摘した。

この人物は「李石基議員が院内3党という公党の位置から判断して、十分に該当 発言を強く問題にする位置にあるのに、なぜしなかったのかを考えなければな らない。文脈を考えれば、李石基議員だろうが誰だろうが、参加したすべての 人が似たような考えを共有していると見なければならない」と指摘した。当時 の講演の内容全体が資本主義体制の矛盾についての代案を見つけるための革命 からはほど遠いということだ。

労働界のある人物は「統合進歩党の党権派は一度も自分たちの誤りを反省した ことがない。今回の事態でも反省すべき部分があらわれたのに反省的な接近は 全くしていない」と指摘した。

別の進歩陣営の人物は「おかしな奴と悪い奴が争っている格好だ。悪い奴らが とんでもない罪目を押し付け、BB弾云々という統合進歩党はばかばかしいコメ ディーをしている。公安弾圧に反対をするのも難しい状況になったようだ」と ため息をついた。

労働党のパク・ウンジ副代表は9月2日、ラジオのインタビューで「国家情報院 の国内パート解体要求が出てきたため、自分たちの存在理由を示すために韓国 社会にこんな勢力(李石基)があるので、国家情報院が存在しなければならない ということで、これと反対に、統合進歩党の強力な支持者や政治家は、自分た ちが弾圧されているので、さらに固く結集している」とし「これは、文字通り 敵対的な共生関係としか見られない」と非難した。

李石基議員と参席者の情勢認識に対する批判は、民主党からも出されている。 鄭清来(チョン・チョンネ)民主党議員はこの日の午前、CBSラジオのインタビュー で「停戦協定を白紙化すればすぐ朝鮮半島で戦争が起きるといった部分に対し、 彼らの用語で話すとすれば、彼らの情勢判断の間違い」とし「内容自体が時代 錯誤的で井の中の蛙式」と指摘した。

一方、統合進歩党は2日午前、国家情報院内乱陰謀操作の実体を知らせる街頭 宣伝などのために10億ウォン特別党費募金を決議した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-04 21:58:15 / Last modified on 2014-12-24 19:05:28 Copyright: Default

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