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LNJ Logo 韓国:国家情報院が資料公開、李石基の内乱陰謀は無理?
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国家情報院公開録音収録、李石基の内乱陰謀と見るのは難しい

進歩党、「京畿道党の情勢講演は捏造歪曲」...陳重権、党権派の古い思想を批判

キム・ヨンウク記者 2013.08.30 14:19

8月30日午前、国家情報院が朝鮮日報と韓国日報を通じ「5月12日、李石基(イ・ソッキ)内乱陰謀RO会合」の証拠といわれる講演の録音を電撃公開したが、実際に内乱陰謀の決定的な証拠になるかは未知数だ。

統合進歩党はこの録音が作成された会合について、「統合進歩党京畿道党のキ ム・ホンニョル委員長が道党の役員と協議して招集した党員の会に李石基議員 を講師として招聘した情勢講演だった」とし「戦争反対・平和実現のために、 情勢について意見を交わす場だった」と明らかにした。

洪性奎(ホン・ソンギュ)スポークスマンは、この日午前11時、国会議員会館の 李石基議員室前の廊下でブリーフィングをして「(録音には)内乱陰謀にあたる 李石基議員のどんな発言も存在しない」とし「国家情報院は李石基議員の内乱 陰謀の証拠を一つも提示せず、一部の参加者の発言を問題にしている」と説明 した。

洪スポークスマンはまた「録音は一部の参加者の発言が捏造水準に歪曲された」 とし「国家情報院が『NLL放棄』だとして首脳会談の対話録をつぎはぎして盧武鉉 (ノ・ムヒョン)大統領の発言趣旨を歪曲した事例と違わない」と強調した。

5月12日、統合進歩党は連日の「先制打撃、戦争状態」等で高まる朝鮮半島危機 状況について「南北の軍事的衝突を防がなければならない」とし「戦争の危機 を解消するための対北朝鮮特使派遣および南北対話要求」等の活動を大々的に していた時期だ。

したがって、李石基議員が講演で言及し「戦争」は、こうした進歩党の当時の 活動の文脈で見る必要がある。

実際、国家情報院と言論などが問題にした録音の「来る戦争に真っ向から対立 しよう。始まった戦争をおわらせるには、どうする? 丸腰で? 戦争に備えよう。 政治・軍事的準備をしよう」、「具体的には物質技術的な準備体系を必ず構築 しなければならない。物質技術の準備とは、力と力が衝突する時には技術の準 備と包括的な物質的準備をしよう... まとめれば必勝の信念で武装する問題。 しかし政治・軍事的な準備体系をしっかり備え、物質技術的な基礎を固めるこ とで犠牲を最少にすることができ、血を流す仲間も少なくなり、勝利を前倒し にできる」という部分は非常に抽象的である上に、急変する朝鮮半島情勢には 多方面からの対応が必要だということを誇張して強調したと読むこともできる ためだ。

また洪スポークスマンの言葉通り、公開された録音では李石基議員が直接銃器 や油類施設の爆破などの発言はしていない。

もちろん、講演後の地域別討論で李某氏が「外国から輸入された80〜90万ウォン のモデルガンのガスアブソーバは改造が可能で、今はインターネットで武器を 作ることについての基礎は出ている」とし「中学生も爆弾を作れる程、インター ネットには情報が多い」などの発言は、公党のイベントとしては政治的な波紋を 呼びかねないが、内乱陰謀と言えるかどうかは全く違う問題だ。

一部の新聞は講演最後の李議員の「物質的準備」だけを強調したが、文章全体 は「激変する情勢に主動的に準備するにあたり、一つの決意ではなく実質的な 内容で、物質的に強力に準備できるようにいますぐ準備することを望み、講義 を終える」となっていて、やはり解釈の余地が多い。

したがって録音の公開が内乱陰謀の決定的な証拠とするには議論が続きそうだ。 李昊重(イ・ホジュン)西江大法学大学院教授は29日にMBCラジオのインタビュー で「実際、南北間で何か戦争が発生した時、通信施設や油類施設を破壊すると いう謀議をしたという内容だが、これは戦争が勃発する場合ということになっ ている」とし「時期的には明確に特定されず、内乱の計画が具体的な水準で 立てられている段階ではないようだ」と述べた。

彼は「わが国は不法な武器類の流通の規制がかなり厳格で、具体的にそのよう な計画の実行能力は、現在確保されている状態なのかもかなり疑問」だとして 「そうした発言をしたのが事実でも、それだけで内乱陰謀罪に当たると言うのは 難しいのではないかと考える」と付け加えた。

ただし進歩陣営の一部では、民主労働党から統合進歩党へと続く党権派勢力の 古い思考と運動方式の転換が必要だという指摘が出ている。

陳重権(チン・ジュングォン)東洋大教授は、自分のツイッターに「一種のドン キホーテ現象だ。すでに民族解放運動の時代ははるか前に過ぎた」とし「彼ら の革命的ロマンの根拠が消えたので、米軍の挑発で戦争が勃発するという仮想 のシナリオを描き、その中でパルチザン勇士ごっこをしている」と皮肉った。

陳教授はまた「モデルガン、BB弾の銃を改造して、武装して、手で銃器を削っ て作り、中学生も作るような手製爆弾製造法を学び... ちょうど、小説の中の ドンキホーテの武装水準」とし「分別がない子供でもなくて、30〜50代おばさん、 おじさんだとは... 発達障害でしょう」と付け加えた。

労働党政策委のユン・ヒョンシク議長も自分のFaceBookで「妄想から始まった ことであれ、どうであれ、進歩の名ですることではない」とし「そんな人たちが 『進歩』と言われていた時、本当の進歩のために地をはっていた人々を難しく したことが問題」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-30 21:57:13 / Last modified on 2014-12-24 19:05:19 Copyright: Default

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