密陽送電塔で対峙…80代の抗議住民が失神

反対住民が上着を脱いで警察に激しく抵抗

▲送電塔工事再開に抗議する80代の住民が20日午前10時に倒れた。［出処:蔚山ジャーナル］

韓国電力公社は5月20日午前6時から、慶尚南道の密陽地域6か所で765kVの高圧 送電塔工事を電撃再開し、反対住民と激しく対峙している。

工事阻止に出てきた住民60余人は、127番から129番の送電塔が設置される予定 地域である慶尚南道密陽市府北面位良里のピョンパ村座込場周辺の木と木の間 をロープで連結し、工事人員の進入を防いだ。送電塔工事現場に向かう山道に は、耕運機、トラクターなどでバリケードを設置した。

反対住民のほとんどは高齢の女性で、彼女たちは服を脱いで韓電の工事労働者 と動員された警察に激しく抗議した。この過程で午前10時に反対住民イ・グム ジャ氏(83)が抗議の途中で倒れた。住民たちは牛糞と人糞などの汚物を積み上 げて投擲の準備している。

府北面住民対策委のイ・ナムウ委員長は「命をかけて全身で戦う準備をしてい る」と話した。実際、反対住民は韓電が工事を強行するために進入すれば、首 を吊るとして、座込場周辺の木4株に首に巻くロープを設置した。

▲反対住民たちは木枝に自殺用ロープを持って抵抗している。［出処:蔚山ジャーナル］

夜が明けて、釜山、蔚山、慶尚南道地域市民団体と宗教団体会員も送電塔設置 予定地の住民座込場に到着し、対峙状態が続いている。

韓電は、工事中断8か月目のこの日午前6時から、密陽市の府北、丹場、上東、 山外の4つの面に作られる52本の送電塔工事のために、計6か所に装備と人員を 緊急投入した。

85番送電塔が設置される予定の密陽市丹場面古礼里の工事現場には韓電側工事 労働者と警察が住民と近くで対峙している。

だが工事阻止に出てきた反対住民がバリケードを設置して激しく抵抗している ため、韓電施工業者の人員と監理団は工事現場で住民と衝突を避けて待機を続 けている。

警察はこの日、韓電と反対住民間の衝突に備え、7中隊、500人の経歴を現場に 投入した。119救助隊も現場に救急車などを配置した。

韓電は5月18日、密陽送電塔工事再開の緊急性を訴える対国民要請文を発表して 住民に宣伝ビラを配るなど、工事強行を予告した。

一方、韓電は蔚山市蔚州郡の新古里原発から慶尚南道昌寧郡北慶尚南道変電所 に至る90.5km区間に765kV送電塔161本を建設中だ。この工事区間の中で密陽市 の4つの面に作る52本の送電塔は、住民の反対に中断している。(記事提携=蔚山 ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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