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霊光6号機再稼働、まだ検察調査も終わっていないのに

冬季の電力需給を憂慮する韓水原...原発事故は大丈夫か

ソン・ジフン記者 2013.01.03 16:44

『偽造部品』の使用で運転が停止している霊光6号機が再稼働する。原子力安全 委員会は、現在、定期検査中の霊光6号機に対し、運行中断2か月後の1月2日の 再稼働を承認したと明らかにした。霊光6号機は昨年11月6日から定期検査と共 に品質検証書偽造部品に対する調査が行なわれた。

原安委は、品質検証書が偽造された部品の交換と、原子炉の再稼働前に必要な 定期検査もすべて完了したと明らかにした。霊光6号機は1月2日の午後に稼動を 始め、3日からは本格的な電力生産を始める。

しかし、霊光の住民と環境団体は、霊光6号機の全般的な安全点検と、問題になっ た部品の全量交換を要求している。米国でも今回問題になった部品を使用した 原発で、同じ問題が連続して発生しているという。また、品質検証書偽造事件 の捜査がまだ終わらない状況で、安全を大言するのは性急という指摘もある。

[出処:ハッピーデイ高敞]

韓国水力原子力が原発の再稼働を決めた最大の理由は、冬季の電力需給にある。 韓水原は、部品を全量交換すると稼動まで2〜3年必要になるとし、今年の冬の 電力需給に問題が起きるとし、部品全量交換と稼動停止に難色を示している。

住民と環境団体は、霊光6号機だけでなく、霊光3号機と4号機の再点検も要求し ている。霊光3、4号機ははやり、昨年6月に実施した計画予防整備で、案内管と 制御棒が異常の兆候を示すなど、安全問題があることがわかった。

エネルギー正義共同行動のイ・ホンソク代表は1月3日朝、YTNラジオの『キム・ ガプスの出発新しい朝』に出演し「安全点検が完了したという原案委の主張は 語弊がある」とし、霊光6号機の再稼働は拙速だと説明した。李代表は「品質検 証書を偽造した企業の捜査が終了しないのに、今までに発見された偽造部品を 交換したから安全という主張は、安全性の問題を断片的に見ている」と主張した。

李代表は霊光地域の住民や環境団体が要求するように、外国人専門家と相互の 再点検を実施すべきだと主張した。また完全に安全性を確認するまでは原発の 稼動を停止すべきだという点も強調した。李代表は「外国でも学者により見解 が違うので、他国の専門家を招へいし、相互に補完する『クロスチェック』を 実施する」として、外国人専門家を通じた再点検が必要だと指摘した。

李代表は、現在の政府の安全点検は、「安全性の点検を最優先にしているので はなく、はやく原発を再稼働させることに重点を置いている」と批判し、より 確実な安全点検を主張した。韓水原側が主張する冬季の電力需給に対する憂慮 についても「冬季、数時間の電力不足の憂慮で数十年、数百年にわたる事故の 憂慮を無視してはいけない」と話した。

[出処:チャムソリ ムン・ジュヒョン記者]

実際に韓水原が提示する冬季の電力不足は旧正月前後の1月末から2月初めの昼 の時間に限られる。電力不足が憂慮される時期にも、深夜、明け方の時間には 30%程度の余裕電力がある。環境団体は1か月以上先の電力不足時期の対策をた てて、余る電力を活用する方案を用意しないまま、安全が確認されない原発を 再稼働するのは危険だと指摘している。

李代表は「原発事故は今回の検証書偽造事件だけでなく、中古部品、偽物部品 の納品事件と、原発職員の麻薬服用事件など、これまでずっと続いててきた」 と指摘し「当面の電力需給を言い訳にして原発の安全を度外視して、今回、 一回だけやり過ごすという調子で処理されてはいけない」と主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-01-04 01:27:03 / Last modified on 2013-01-04 01:28:06 Copyright: Default

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