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三陟原発誘致、31日リコール投票で岐路

三陟市、公務員動員投票妨害の疑いも

ソン・ジフン記者 2012.10.19 17:42

三陟市長のリコール投票が10月31日に行われる。キム・テス三陟市長の新規 原子力発電所誘致の決定に対する三陟住民の反発だ。

キム・テス市長は2010年、政府に新規原子力発電所誘致を申請した。これに対 し三陟の住民は『核発電所誘致白紙化闘争委員会』を結成して、原発誘致反対 活動を始め、2年間闘争を続けている。闘争委員会はリコールで核発電に反対し、 原発予定区域告示を解除する新しい市長を選ぶ計画だ。31日投票で住民33.3% 以上が参加し、過半が賛成すればキム市長は市長職を失う。投票率に満たなけ れば、開票せず否決される。

三陟市選挙管理委員会は9月6日、キム・テス市長リコール投票請求署名の成立 要件の8983人を越える9524人と明らかにした。そのため三陟選管委は請求要旨 を公表し、キム・テス三陟市長に疏明を要請した。キム・テス市長は、直ちに 法院に選管委に対し『リコール投票請求受理処分執行停止申請』をしたが棄却 された。

▲リコール投票運動本部発足記者会見[出処:リコール投票運動本部]

原発敷地選定の分岐点になると見られる今回の投票に、耳目が集まっている。 投票が可決され、原発に反対する市長が就任すれば、新規原発敷地告示が撤回 される可能性が高い。イ・グァンウ三陟核発電所反対闘争委員会企画広報室長 は、「三陟のリコールが成功するかどうかがわが国の核発電全体に多大な影響 を与える」と明らかにした。

しかしキム・テス市長は国策事業の原発誘致はリコールの事案ではないという 立場を固守している。三陟市が正当な手続きで誘致を確定したので、問題はな いということだ。

▲キム・テス三陟市長
[出処:三陟市ホームページ]

キム・テス市長は、投票の結果に神経を尖らせている。一方では投票を否決させる ために市長が公務員を動員して投票への参加を妨害しているという主張も提起 された。闘争委員会は「リコール運動が始まった去る9日以後、地域のあちこちで 公務員が不法にリコール運動に介入しているという知らせが聞こえている」と伝えた。

市庁の幹部級公務員がリコール投票署名に記入した名前を撤回するよう住民に 要求した事実がわかり、三陟市の選管委から警告された。イ・グァンウ企画広 報室長は、「市庁の総務課の電話番号から、各邑面事務所に投票不参加を促せ という内容のファックスが到着した」とし、市庁の組織的な介入の疑いを提起 した。現在、闘争委員会は投票を妨害した公務員を告発している。

リコールに対する住民の反応は、概ね好意的だ。最近続いている原発事故が、 住民の不安を刺激したうえ、原発誘致反対を支持する声が高まっているためだ。 90年代に原発誘致白紙化闘争を続け、98年に候補地指定を解除させた経験も 肯定的に作用している。

▲リコール投票運動本部リコール投票督励遊説[出処:リコール投票運動本部]

リコール投票でキム市長が市長職を失えば、韓国で初めてリコールが成功する 事例として記録される。これまで試みられたリコール投票はすべて失敗した。 2009年には済州海軍基地建設に関し、キム・テファン済州道知事のリコールが あったが、投票率未達で否決された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-20 04:07:11 / Last modified on 2012-10-20 04:07:11 Copyright: Default

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