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新古里原発バタフライ効果、密陽に続いて清道住民にも大釘

住民の意見を無視して送電塔工事を強行...用役職員悪口、武力行使

チョン・ヨンギル ニュースミン記者 2012.07.10 23:04

▲慶北道清道郡角北面、サムピョン1里送電塔建設現場[出処:ニュースミン]

原子力発電所建設の弊害がひどい。原発で生産した電気を送電する送電塔建設 が、地域住民の生に大きな釘を打ち込んでいる。送電塔建設で生活基盤を失う ことになった密陽住民の戦いが6年間続いている。今回は慶北道清道だ。工事現場 では悪口が乱舞している。100世帯もいないこの小さな村で何か行われているのか。

韓国電力は7月2日から清道角北面サムピョン1里でも高圧送電塔工事を強行し、 今も住民との対立が続いている。サムピョン1里周辺を通る送電塔5基と住民が 暮らす家の距離は200mしかない。住民は送電塔建設の中断、白紙化、線路変更 を要求しているが、韓電と施工者は無返答だ。住民は対話を要求しているが、 施行元の韓電と施工者の東部建設、ソガンENCは伐木と基礎工事を進めている。

特に、工事現場周辺に投入された警備用役業者の職員は、悪口と武力を行使し、 工事現場の住民出入りを阻止していて問題になっている。用役業者職員は記者、 環境運動家の出入も阻止している。7月4日には住民のイ・チャヨン(75)氏が この過程で失神し、短期記憶喪失症で6日間の入院治療を受けた。

住民の同意ない工事強行...悪口が乱舞する工事現場は無法天下

▲工事が完了した送電塔[出処:ニュースミン]

2006年1月、韓国電力公社は「345kv北慶尚南道分岐送電線路建設事業環境影響 評価」の住民説明会を開いた。この資料には釜山新古里原発で生産した電気を 送電する送電塔41基が慶南道昌寧郡と慶北道清道郡を通る。だがサムピョン1里 の住民の大多数は、この住民説明会に参加できず、2009年になって送電塔建設 の事実を知った。これに加えて、クァク・テヒ前里長は住民意見書を偽造して 韓電に提出したし、清道郡庁の担当公務員は法令による住民説明会の公告も しなかった。

婦人会長のイ・ウンジュ(45)氏は「われわれは、住民説明会があることも知ら なかった。偽造された住民意見書が提出された経緯がわからない」とし「この 住民意見書には日付の表記もなく、2006年に作られたのかも疑わしい」と話し た。キム氏が言うように、住民意見書には年度と日付が空欄だった。そのため、 住民58人は2011年にクァク前里長以下7人を集団告訴した。だが裁判の結果、 クァク前里長に対して「私文書偽造は行ったが控訴時効が過ぎた」という判決が あり、住民説明会公告をしなかった郡庁公務員の誤りが明らかになったが、 「なじみがうすい業務で故意の職務遺棄ではない」という判決だった。

▲掘削機が畑を横切って工事現場で進入した痕跡[出処:ニュースミン]

7月9日午前、記者が訪れた工事現場は無法天下だった。掘削機はイネが育つ田 のまん中を通り、工事現場に至っていた。これについて韓国電力側は「工事進行 のために起きた。以後、補償する計画」という言葉で一蹴した。

▲施工者職員と用役業者職員が環境団体活動家の工事現場進入を防いでいる。[出処:ニュースミン]

工事現場の入口には警備用役業者の職員20余人が住民と記者、環境団体活動家 を防いでいた。悪口と武力を行使する彼らは警備用役業者TPSの所属だ。現場を 訪れた大邱環境運動連合のチョン・スグン生態局長は「彼らの中には2008年代 に大邱アプサントンネル工事を強行するために投入された用役もいた」と明ら かにした。そのためなのか、チョン・スグン局長は進入そのものを阻止され、 彼らの武力行使で山道に投げ飛ばした。

▲慶北道清道角北面サムピョン1里送電塔建設現場では警察と用役業者職員が住民の進入を防いでいる。[出処:ニュースミン]

▲チョン・ドゥセ(90)は工事現場付近でくやしさを訴えた。[出処:ニュースミン]

工事現場下の山の中腹には70〜80代の住民10余人が工事強行に反対して席を守っ ていた。チョン・ドゥセ(90)氏は「くやしくて、くやしくて。私達をに出て行っ て死ねといった。交渉しようといいながら、なぜ工事を続けるのか。まず工事 を中断してくれ」と訴えて泣いた。他の住民の要求も同じだった。彼らの要求 は、まず工事強行を中断しようということだった。住民は計画通りに工事を するのなら移住計画を立てること、または送電線路の変更を要求した。

用役職員と小競り合いになっている現場にいた青島警察署の情報課関係者は 「今、交渉が進んでいるのに、どうしてこんなことをするのかわからない」と 話した。だが住民の言葉は違う。ピン・ギス(49)サムピョン1里班長は「工事を 強行して、交渉が進んでいるなんておかしい」とし「一生、村で生きてきたお ばあさんたちの声を無視して用役職員の暴力を防寒する警察も同じ」と批判した。

新古里原発、送電線路建設、このままで良いのか

韓国電力は「住民の要求をすべて聞くと、多くの機関からまた許可を受けなけ ればならず、時間がかかる」とし、送電塔工事強行の意志を表わした。

チョン・スグン局長は「釜山鼎冠、密陽、青島もすべて新古里原発1号機建設の ために行われた」と指摘した。新古里原発の送電計画で釜山の鼎冠村、密陽、 清道まで、住民の声は徹底的に無視されている。1月、密陽では送電塔建設強行 に反対した故イ・チウ氏が命を失った。

福島原発爆発事故で、原発の建設中断の要求が続いてきた。原発事故の危険で ドイツなどは新規原発建設をせず脱原発を進めているが、韓国では最近、古里 1号機の停電事故と再稼働の決定が、原発に対する議論を増幅させている。

また、原発はその特性上、海に隣接したところに建設しなければならず、電気 の使用量が多い大都市への送電の負担も大きい。そのため、密陽と清道で起き ていることは、事実上原発のバタフライ効果と見られる。

それにより、送電塔建設反対の戦いを6年間続けてきた密陽の住民は、一歩ずつ 進んで、原発そのものの建設に反対するに至った。密陽府北面の住民、パク・ ジョンホ(59)氏は「地域の問題ではなく、核発電の輸送に関連する問題」とし 「古里原発を作った後にエネルギー政策を転換しても遅い。エネルギー政策を 転換する計画が必要だ」と明らかにした。(記事提携=ニュースミン)

▲去る3月密陽では送電塔建設中断、脱核発電を要求する脱核希望バスを行った。[出処:ニュースミン]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-11 14:31:28 / Last modified on 2013-12-17 09:36:59 Copyright: Default

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