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韓国:柳時敏、「議席1つを失うこと甘受しなければ国民が容赦しない」
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柳時敏、「議席1つを失うこと甘受しなければ国民が容赦しない」

「革新非常対策委の最大の目標は党の透明性...分党事態はない」断言

キム・ヨンウク記者 2012.05.06 12:58

統合進歩党の柳時敏(ユ・シミン)代表は5月5日夜、全国運営委が議決した競選 比例代表候補全員辞任勧告案をめぐり、「結果として党の議席1つが減ることに なる。これで国民から(不正選挙を)赦してもらえるかも知れないが、自ら罰を 受けるものと理解してほしい」と理解を求めた。

▲柳時敏代表は6日午前10時30分、国会議政支援団会議室で記者懇談会を開いた。

統合進歩党は5月5日の夜9時30分から11時40分まで、10次全国運営委員会を電子 会議で再開した。統合進歩党はこの会議で、党内比例代表選出の不良不正議論 に関する後続措置を決めた。全国運営委員会は4日の午後2時に開催されたが、 党権派(主流派)系列の党員による実力行使で、5月5日午前8時30分に中断した後、 15時間後に電子会議でかろうじて刷新案を通過させた。

この日、全国運営委が議決した後続措置刷新方案の中心的な内容は「比例代表 選出過程の正当性と信頼性が失なわれたので、順位競争名簿の比例当選者と 候補者全員(14人)が総辞任する」ことと、「刷新のための非常対策委構成」だ。

統合進歩党比例代表名簿は20人で、全国委の決定により、このうち14人が辞任 すると、外部招聘候補など開放型戦略名簿の非競争候補6人だけが残る。ここに は柳時敏(ユ・シミン)代表も含まれている。柳時敏代表は5日朝、全国運営委員会 で「今回の事態には、私が最大の責任がある当事者の1人であり、比例代表を 継承するのは常識に合わない」とし、候補辞任を明らかにし、5人だけが残る ことになる。

統合進歩党は、19代総選挙で10.3%の政党支持率で比例代表を6人までを受けら れる。したがって全国運営委の決定と柳時敏代表の決定により辞任が行われると、 統合進歩党の全議席は13議席から12議席に一つ減り、国会議員の数も300人から 299人になる。

しかし、現在では党権派といわれる比例2位のイ・ソッキ当選者と3位のキム・ ジェヨン当選者が候補職を辞任するかどうかは不透明だ。彼らが辞任せずに 残れば、統合進歩党内の混乱はさらに強まる可能性が高い。

統合進歩党比例1位のユン・グムスン当選者は4日午前、電撃的に辞任を発表し、 イ・ソッキ当選者など候補全員の辞任を要求した。また10次全国運営委の進行 の過程でも、8位の李永煕(イ・ヨンヒ)候補、11位のナ・スンジャ候補、13位の ユン・ダンシル候補も辞任の意思を明らかにした。

「公職候補の問題は公職者が責任を取るべき...党代表の辞任では不足」

柳時敏代表は6日午前、国会213号議政支援団会議室で開かれた記者懇談会で、 党権派系列の当選者の辞任について「比例代表の辞任問題は、誰を国会議員に する、しないの問題ではない」とし「公職候補の選挙で起きたことなので、党 代表の辞任だけでは国民に対する責任を全うできない。公職候補問題は公職者 が責任を取らなければならず、党が行ったことなので党が責任を取らなければ ならない。したがって競選候補全員の辞任が適当だ」と明言した。

また「比例候補が党の意見に従って下さるのは自然なことで、それぞれ悩んで いるだろう」とし「開院前まで20日ほどの時間の余裕があるので、対話で説得 して行く」と明らかにした。

柳時敏代表は続いて、「230万の国民の投票で6人の比例代表を得たが、そのうち 1議席を失うことになったのは申し訳ない」とし「1人減り、民意を十分に代弁 できないという指摘もあるが、サッカー競技で故意ではない激しい反則で退場 させられれば、残りの10人がさらに懸命に走らなければならない。誤りを反省し、 残りの比例候補が懸命に走り、国民に有益な議会活動をして、さらに大きな寄与 をすることが私たちの責任の取り方だ」と説明した。

彼は運営委で強く刷新案を押したことについて、「誰かを傷つけたり、責任を 追及するために議決したのではない。私たちは党をきちんと立て直さなければ ならないという一念で行った」とし「これまで責任を持って党を運営してきた 方が虚心坦懐にあらゆる荷を下ろす姿勢でやれば、誰にもいいのではないかと 思う。早く対策を出すべきで、私たちの中でも、疎通や真摯な説得がやや不足 した状態で可決させたが、私たちの気持ちも重く、申し訳ない。冷静に初心に 戻り、力をあわせて進まなければならない」と強調した。

柳時敏代表は、今回の事態による分党の可能性については「分党する可能性は 全くない。分党をしなければならないほどの理由は見つからない」とし「限界 と問題はあったが、国民の10%を越える支持があった。選挙が終わるとすぐ分党 するというのは民意に反し、国民を裏切る行為」と釘を刺した。

今回の刷新案で通過した革新非常対策委員会構成の目標について柳時敏代表は、 「党が透明になることが一番重要だ」とし「誰が党員なのかが確実でなければ ならない。本当に党員の意志がある人かが明らかでなければならない」と説明 した。

続いて「党が行うすべてのことが党員に伝わる通路が充分になければならず、 党を導いていく人が共通の情報を透明に共有することを基礎として、党員らの 気持ちの変化、判断、意志を党内で共有することが一番重要だ」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-05-06 21:49:03 / Last modified on 2012-05-06 21:49:24 Copyright: Default

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