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「月城原発前の海に活断層が存在、原発爆発は他人事ではない」

蔚山環境連「原発依存の電力政策廃止」を要求

チョ・ソンウン記者 2011.03.14 17:16

蔚山環境運動連合は3月14日午後2時、蔚山市プレスセンターで記者会見を行い、 「原発で大事故が発生すれば、これまでの経済的成長の全てを一瞬で飛ばす 可能性があると警告しているのが福島の原発爆発事故の教訓」とし、「過度に 原発に依存する韓国の電力政策方向を廃止して、安全で親環境的な再生可能 エネルギーへの技術開発に積極的に投資し、核発電政策を再生可能エネルギー を中心とする電力政策に変えろ」と要求した。

[出処:蔚山労働ニュース]

蔚山環境運動連合は「福島原発1号機の爆発により、200人近い放射能被爆者が 発生した。今日の午後12時には3号機も爆発し、21万人が待避する初めての事態 が発生した」とし「核施設で囲まれた蔚山は、緊急かつ多角的に原発の安全を 点検し、対策をたてろ」と明らかにした。

蔚山から20キロ以内に古里原発、月城原発稼動...古里1号機は寿命延長発電所

蔚山環境連は「韓国は日本に劣らず多数の原発を稼動している(現在21基稼動、 電力生産の約40%を依存)国なので、地震の発生による大惨事の威嚇は今も残っ ている。特に蔚山は、直線距離で20キロメートルの範囲に古里原発と月城原発 の2か所が稼動している」とし「2か所とも震度7.5以上の強震と大型津波に対応 できないことを考えれば、もし蔚山から近い地域で強震が発生すれば今、日本 が味わっている被害をはるかに凌駕する災害になりかねない。しかも古里1号機 は、原子力法施行令に例外規定まで作って寿命を延ばしている発電所だ。今回 の福島原発が寿命延長された原発だったという事実は示唆するところが大きい」 と危険を警告した。

続いて「多くの反対にも新古里原発1、2号機をはじめ、月城原発5、6号機建設 など、政府の原発追加建設は予定通り進められている。市民社会団体の反対と 地震による惨事の可能性の警告を無視して国家の電力生産の根幹をさらに原発 に依存する政策を固守している」とし「日本は韓国より安全意識が透徹してお り、地震に備えた耐震設計もはるかに強く反映しているが、今回の大地震事故 で見られるように決して安全ではないことがわかった」と批判した。

原発の耐震設計基準、変電所の基準より低く、国内の地質条件を反映していない

蔚山環境連は「われわれは現在稼動している原発の安定性再検討と追加の安全 措置を取り、寿命延長した古里1号機を閉鎖しなければならず、これ以上の寿命 延長をしてはならない」とし「韓国政府は日本の地震による原子力発電所事故 で放射能の漏出がないのかを早く正確に確認すべきだ。これが朝鮮半島に与え る影響についても綿密に調査、予測して、国民に正確に知らせなければならな い」と要求した。

また「原子力発電所の密集度は世界で一番高い国であり、核発電依存率が40%に 迫る国内の状況で、今回の地震による原発の事故の危険は外国のことだとばか り考えていられない。韓国もまた地震の安全地帯ではなく、特に4基が稼動して いる月城は、近くの海の下に活断層が存在しており、常に地震発生の可能性を 抱いている」とし「30年前に制定して使っている国内の原発の耐震設計基準は 日本の基準よりも低く、さらに大病院や変電所の基準よりも低く、国内の地形 と地質条件をきちんと反映してもいない。国内でも2月20日、大田の原子力発電 所で放射能漏出事故を経験した。政府は現在稼動中の原発の耐震設計水準を点 検し、耐震設計を強化補完しなければならない」と明らかにした。

原発依存の韓国電力政策廃止、親環境的な再生可能エネルギー政策への転換を要求

蔚山環境連は「いくら耐震設計を強化しても、原子力発電所が存在する限り、 予想できない災害になるがある。そんな不安の根本的な解決は、過度に原発に 依存する韓国の電力政策を廃止することだけだ。しかし政府は、2030年までに 国内に11基を追加建設、海外受注80基という無理な目標をたてて、斜陽産業の 原発建設に執着している」と批判し「原子力発電は経済性もなく、安全でもな く、清潔なエネルギーでもない。政府が無理に推進している原電事業を全面的 に再検討し、エネルギー政策の方向を転換して、安全で親環境的な再生可能エ ネルギーへの技術開発に積極的に投資しろ」と強調した。

また「福島発電所の大爆発により、寿命を延長した原子力発電所の危険はさら に明らかになった。寿命を延長した古里原子力発電所1号機の閉鎖のスケジュー ルを立て、原子力発電政策から再生可能エネルギーを中心とする電力政策に変 えなければならない」と繰り返し要求した。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-15 03:59:22 / Last modified on 2011-03-15 03:59:26 Copyright: Default

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