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韓国:海賊はソマリアだけではない | ||||||
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海賊はソマリアだけではない[寄稿]韓国底引網漁船の奴隷労働
パク・チョンジュン(人権運動サランバン) 2010.10.13 08:37
韓国メディアは時々、操業中の韓国漁船が無法地帯のソマリア海峡で海賊に拿 捕されたというニュースを伝える。こうした報道では、たいてい合法的に法の 枠内で誠実に働いていた韓国の漁船を、野蛮人のような海賊が困らせていると いう両極端な図式で伝えられる。では韓国の漁船は遠い海で黙々と働き、不幸 にも海賊に捕まるだけだろうか。 韓国底引き網漁船らが行う奴隷労働最近、環境運動団体環境正義財団(The Environmental Justice Foundation、 EJF)は、 「広い海に(All At Sea)」 という報告書を出版した。報告書は韓国の ハイテク底引網漁船がはるか昔に地球から消えたような奴隷船で、世界の海で 不法行為をしていると告発している。直接フィールドワークをした環境正義財 団の報告書は、英国のマスコミで深く報道され、世界中の人に深い衝撃を抱か せた。 報道によれば、韓国のハイテク底引網漁船は、もう地球上からなくなったと思 われていた奴隷労働で、想像もできないような不法行為を常に行っている。韓 国漁船に乗った船員のほとんどは、まともに泳ぐこともできない未熟練労働者 だ。彼らは現地の職業紹介所に莫大な金を払った代価として船に搭乗する。西 アフリカから東南アジア、インド洋、太平洋などを横切る底引網漁船の操業は、 すでに絶滅の危機に瀕している海洋生態系の自活力を少しも考慮しない不法行 為を続けている。ある者は韓国漁船の操業行為について、不法で綴られた『海 賊行為』だとさらに強く批判している。 『不法で、関係当局に報告されず、規制されない』漁業行為(Illegal, Unreported and Unregulated (IUU) fishing)は、海洋環境に致 命的な悪影響を与え、近隣地域の漁民が深刻な生計の困難に放置される状態を 助長する。このような不法行為は、特に監視が弱い開発途上国の近海で何度と なく起きるので、貧しい現地の漁村住民の人生をさらに崖っぷちに追いやる人 災につながっている。 船員に加害、苛酷な労働 特にこの報告書が読者に深い衝撃を抱かせたのは、日常的な船員への人権弾圧 だ。ほとんどの船員は中国とインドネシア、ベトナム、シエラレオネ等の貧し い未熟練船員だ。彼らは一日に最長18時間の重労働を強要され、常時的な監禁 と、中には殺人にまで至る暴行に無防備に露されている。底引網漁船の韓国人 は、船員が劣悪な労働条件に抗議して改善を要求でもすれば、無一文の船員を 近くの海岸に放置して漁業を続けた。このような遺棄行為は事実上、船員の不 満を静め、奴隷労働のメカニズムを可能にした。 船員は短くて数か月、長ければ数年間乗船を繰り返して働かなければならなかっ た。1か月にせいぜい200ドル程度の賃金の不払いもよくある。その上、旅券を はじめ身分証押収が広く行われている。その上、シエラレオネ出身の船員は、 現金で労働の代価の支払い受ける代わりに、ヨーロッパの水産市場に売れない 魚を受け取るように強要された。 彼らが暮す空間は、連日40度から45度の気温に何の防備もなく露出している。 100メートルもない狭い空間で多数の船員が重なりあって生活し、背を丸めて寝 なければならず、換気設備やエアコンは何もない。彼らにとって外部のニュー スを聞くラジオさえ与えられず、危急な状況で使える安全装置も全く提供され ていない。 それだけでなく、船員の食事は、悪臭が立ち込める汚い箱に非衛生的に入れら れ、清潔な水も飲めず汚染された塩水を飲むのが常だった。彼らと共に船に乗っ た環境運動家のダンカン・コープランド(Duncan Copeland)によれば、船のあち こちにゴキブリがいたと伝えた。 環境正義財団は今日、世界では船員として働くことが最も危険な労働だと見な されていると主張した。国際海洋機構は今年を『国際船員年』に決め、人権の 死角地帯に置かれた船員の不遇な境遇を伝えることに力を入れている。 海賊に捕られた魚が堂々と食卓に水産食品に対する需要が急増し、世界の海ではあちこちで深刻な資源枯渇の危 機に直面している。このような現象は、憂慮の水準を越えて現実になり、ヨー ロッパ連合は不法行為により捕獲した魚を会員国間では取り引きすることがで きないような規制を実施している。しかしこのような方法もあちこちに弱点が 隠されている。環境正義財団によれば、韓国と中国、日本の不法漁船が不法に 捉えた魚類がヨーロッパの食卓に上がるのは、絶対利益を得ようとする各国の 漁船の『合作』で可能になる。人気のない海岸で不法漁船は、許可を受けた船 舶にこっそり魚を越し、たちまち合法的な魚に変わる。このような方式で先進 国の消費者は、本意と違い海賊が片っ端から捕えた魚を摂取することになる。 何よりも、韓国と中国、日本はヨーロッパ連合に属していないという点を巧妙 に悪用し、これ見よがしに不法行為を行っている。韓国の底引網漁船が不法漁 業行為をして関係当局に摘発されると、莫大な罰金を納付しなければならない が、操業すれば二〜三か月で即座に罰金程度の金を回収できるので、不法行為 は根絶されずに繰り返されている。こうした事件が増え、先日は韓国人船長と 一等航海士、機関士がシエラレオネ警察に逮捕され、3千4百万ウォンほどの罰 金を納付している。 ソマリアの海賊の強奪と船員拉致行為を強く批判する報道と国民感情の中で、 韓国の漁船が貧困国出身の労働者に残酷な人権蹂躙を行っていることをいかに して受け入れるべきか。一連の奴隷船の事件は国内のメディアは全く報道せず、 韓国では残念なことに社会問題として発展していない。人権と自然に国境が存 在しないように、韓国漁船が国外で海洋生態系を致命的に威嚇しているだけで なく、貧しい船員を人間ではなく奴隷として搾取しているとすれば、それは国 際社会の一員である私たちすべての責任と呵責を要求する問題だろう。 特に、フェアトレードの一環として私たちが着ている服がどのようにして生産 されるのかに注意する動きのように、私たちが食べる海産物が誰によって、ど のように捕えられたかを想像する姿勢が必要だ。今すぐ韓国の切迫した対応と 解決の意志が求められている。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-10-14 11:42:04 / Last modified on 2010-10-14 12:07:02 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ | ||||||