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チョン・ヘジン・イ・グンジェ烈士の死に関する報告書発表

人権団体連席会議、「何が彼らを死に追いやったのか?」

チョ・スビン記者 bination@jinbo.net / 2007年11月08日18時44分

人権団体連席会議は11月8日、故チョン・ヘジン烈士が安置された永登浦、漢江 誠心病院の前で記者会見を開き「『故チョン・ヘジン、イ・グンジェ烈士』の 死は民衆生存権という基本権を守ろうとする苦闘だった」と明らかにした。

人権団体連席会議は、連続する死の原因を、企業とこれを放置した労働部、露 店を弾圧した高陽市などにあるとし「資本と権力の醜悪な結託が死の背景」と いう点を再度明確にした。

人権団体連席会議は「盧武鉉政権は非正規職をはじめとする民衆が涙を拭うど ころか歴代のどんな民間政府より民衆の生存権闘争を暴力で抑圧する政権になっ た」とし「政府と国会、司法府がすべて露骨に資本に肩入れしているこの時、 民衆は生存のための闘争に命をかけている」と主張した。

人権団体連席会議は「いつまた極端な方式の死を選ぶかわからない苦しい現実 が続いている」とし「命懸けの民衆の生存権の要求に対する反人権弾圧を中断 しろ」と要求した。

「労働権剥奪状況」、「一方的露店摘発政策」が死の原因

一方、人権団体連席会議は故チョン・ヘジン、イ・グンジェ烈士の死に対する 報告書をこの日発表した。人権団体連席会議は20ページの分量の報告書で、チョ ン・ヘジン烈士とイ・グンジェ烈士の死の原因を明らかにすることに力を注い だ。この報告では、チョン・ヘジン烈士は「労働権剥奪状況」、イ・グンジェ 烈士は「一方的露店摘発政策」による死だという点を明確にする。

人権団体連席会議は「非正規職闘争と露天商をはじめとする貧民層の闘争は、 明確な出口がなく長期化し、構造化しており、これを解決する主体の政権と資 本は傍観し続けている」とし「彼らを死に追い立てた社会構造的な要因を正確 に直視し、こうした具体的な現実に基づいてこれを越える人権的代案を模索す るために作成された」と報告書作成の理由を明らかにした。

労働者死の共犯関係、韓国電力と労働部

人権団体連席会議が発表した報告書は生前に電気労働者として働いていたチョ ン・ヘジン烈士の労働環境と労働権の実態を詳細に明らかにしている。人権団 体連席会議報告書によれば電気労働者は日雇いや期間制の形態で労働しており、 平均労働時間は10時間、夏季には12時間を越えることが茶飯事だったことがわ かった。

会社側の労働権侵害事例も具体的に明らかにした。労働組合に対する暴力と団 体交渉懈怠などの労組弾圧事例と、産業安全保健法違反と虚偽勤労台帳による 脱税などの違反事例などが共に明らかになった。その中で「韓国労総を利用し た労組破壊工作」の部分が目につく。人権団体連席会議は報告書で「仁川電気 分科ストライキ以後に作られた『韓国労総京仁電気員労組』は、使用者の利益 代表者が参加した典型的な御用労組」と主張した。

また、不当転籍などの違法行為もあったことが明らかになった。人権団体連席 会議は報告書で「仁川地域の電気工事企業が仁川地域の電気労働者を強制的に 不当解雇し、本人の同意なく他の電気工事業者に就職をさせる違法行為を行っ た」とし「この過程で電気労働者たちは電気工事業者の不当転籍行為を全く知 らずにいた」と明らかにした。

人権団体連席会議は「労働条件および産業安全悪化」に関する韓国電力の責任 を問うた。また「労働部は会社側が行った不当労働行為について6件を起訴送検 しているが、共犯捜査には非常に中途はんぱな態度を示している」とし、労働 部などの関連行政機関の責任も避けられないことを指摘した。

イ・グンジェ烈士の死は「高陽市庁の一方的な摘発政策」によるもの

人権団体連席会議は続いて報告書で、イ・グンジェ烈士の死に対しても「露天 商の生存権を全く考慮しない高陽市庁の一方的な摘発政策」と「用役選定およ び摘発過程での高陽市が犯した不法行為」によるものだったことを明確に指摘 した。

明日(11月9日)、イ・グンジェ烈士の葬式が進められる予定だが、高陽市などの 行政当局に圧力を加え、露店生存権保障のための露店対策樹立を要求する意味 が大きい。

人権団体連席会議は「死亡以後、高陽市庁は今回の死亡事件が高陽市庁の摘発 政策とは無関係だとし、合理的な露店関連対策を樹立できないのは全露連のた めだと主張して、事態の本質を歪曲している」と批判した。

人権団体連席会議は「こうした高陽市庁の態度は、故イ・グンジェ烈士の死を 契機としてこれまでの露店関連対策を反省し、露天商の生存権を十分に考慮す る方向の露天商関連政策の修正を望む露天商の希望を徹底して無視するもの」 と指摘した。

人権団体連席会議はまた「高陽市が打ち出す露天商根絶の理由は、露天商が都 市の美観を汚し、市民の通行権を害するので市民の権利のために利益集団の横 暴を防がなければならないということ」とし「しかし『人権』を考える基準は 人間が人間として存在するための最も根本的な次元に降りて設定されなければ ならない」と主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-09 09:45:38 / Last modified on 2007-11-09 09:45:40 Copyright: Default

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