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続く貨物労働者積み下ろし中の死「労働部の傍観、元請が招いた」

労組「労働部、積み下ろし業務が転嫁されないように徹底的に監督しろ」

ウン・ヘジン記者 2021.03.23 16:51

昨年、2人の貨物労働者が積み下ろし中に死亡したのに続き、 最近も貨物労働者が積み下ろし中に死亡して、 雇用労働部の不十分な監督を指摘する声が高まっている。 しかも故人は生前、元請に事故問題解決を要請してきたが、 受け入れられなかったという。

3月19日午前8時頃、慶南晋州にある移動式農幕製作業者で石膏ボードを下ろしていた時に ボードが落下し、これを手伝っていた貨物労働者が死亡した。 この自己は貨物労働者が積んできた石膏ボードを業者の社長がフォークリフトで下ろしている間に フォークリフトが重心をくずして倒れたことで発生した。 石膏が落下してフォークリフトとトラックの間にいた貨物労働者にあたったのだ。 加害者の社長が119に通報し、晋州慶尚大学校病院に運ばれたが結局死亡した。

この労働者が所属する公共運輸労組と貨物連帯本部は3月23日に声明を出し、 この事件の加害者はフォクリフトを運転していた業者の社長と 元請(荷主)の韓国ボラル石膏ボード、そして雇用労働部を糾弾した。

労組は「貨物労働者が積み下ろしに関与して事故に遭ったのは一回や二回ではない。 貨物労働者の本来の業務は貨物の運搬だ。 貨物労働者が積み下ろしをするという規定はどこにもない。 企業が法を守っているのかを監視すべき雇用労働部は、 この件に対して今まで手をこまねいてきた」とし 「雇用労働部は貨物労働者にこれ以上、積み下ろしの業務が転嫁されないように 徹底した監督を実施しろ」と要求した。

労組は事故の原因としてフォークリフトの整備不良、 加害者の安全ではない行動、貨物の危険な束縛状態などをあげた。 まずこの日、労組が発表した報道資料によれば、 加害者の業者社長がフォークリフトで持ち上げた石膏ボードの重さは合計5tで、 7tのフォークリフトが持ち上げられる重量だった。 しかしフォークリフトの前タイヤの空気圧が不足していて、重心が前に傾き、 フォークリフトが倒れた。 また、業者の社長が貨物を運ぶフォーク一つに石膏ボードの束を二つ、合計四束を持ち上げた点も指摘された。 貨物が重心を失って倒れる可能性があるのに作業を進めたということだ。

▲事故当時のブラックボックス映像。フォークリフトが貨物の重量に耐えられず倒れる場面. [出処:公共運輸労組]

また彼らが公開したブラックボックスには、 石膏ボードがパレットに積載されておらず、 ベンディングでも結束していない点が確認された。 労組は「いつでも貨物が落下しかねない状態だった」と説明した。

その上、貨物のベンディング処理は故人のイ分会長の時、 荷主の韓国ボラル石膏ボードに要請し続けたが拒否された事案だった。 この問題とともに労組は 「韓国ボラルのフォークリフトは積載には適しているが、 荷降ろしは多様なフォークリフトを使っていて危険だ。 貨物を積載した後、荷降ろしは韓国ボラルの貨物労働者の事故現況責任ではなく、 荷降ろし側の責任になるから危険を転嫁している」と説明した。

産業安全保健基準に関する規則によれば、事業主は 「貨物の崩壊、落下による危険を防止するために、 貨物にロープをかけるなどの必要な措置をすること」とされている。 労組は「もし元請荷主が石膏ボードを安全に包んでいれば、 フォークリフトの運転手が貨物労働者に荷降ろしに関与しろといわなかっただろうし、 事故が起きたとしても死亡に至らなかっただろう」とし 「この事故は予想された事故で、 元請荷主の韓国ボラル石膏ボードにも責任がある」と批判した。

そして加害者の業者社長には 「初めから社長が安全を最優先と考えて慎重に作業していれば、 こんな悲劇は起きなかっただろう。 作業安全規則遵守に従わない社長を糾弾し、 社長は(故人が)労災処理を受けられるように最善を尽くせ」と要求した。

一方、貨物連帯本部は雇用労働部に貨物労働者の積載業務の中断に対する対策を要求する書簡を送った。 彼らは書簡で 「雇用労働部は全国すべての積載業務に対する監督をして、 該当業務に作業者を配置し、貨物労働者たちが積載をせず、 安全な積載車で事故を予防できるように措置しなければならない」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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