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「半導体製造業者実態調査、公正にやれ」

労働部一斉調査に白血病対策委の立場を発表

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2008年02月05日14時50分

最近、サムスン電子半導体で発生した白血病死亡事件をめぐり、労働部が全国 の半導体製造業者の労働者健康実態の一斉調査をすることになり、「サムスン 半導体集団白血病真相究明および労働基本権確保のための対策委員会」が立場 を発表した。

対策委は今回の労働部の調査について「サムスン半導体をはじめとする半導体 産業労働者の健康権実態を確認する重要な試みだが、これからが開始」とし、 公正な調査を要求した。

対策委が要求している事項は、○公正で透明な実態調査、○白血病で労災補償 を申請した3人のサムスン半導体労働者に対する勤労福祉公団の労災承認、○サ ムソン資本は白血病被害労働者と家族に謝罪し、責任ある姿勢で再発防止に努 めること、○労働者の健康権保障のために労働基本権をまず保障すること、だ。

彼らは「国家を食わせて生かす産業だという理由で全てが営業秘密に隠された 半導体産業、さらに韓国社会を支配する超一流企業サムスンを相手に戦ってい る被害当事者に残されたものは無力感と怒り、そして莫大な治療費」とし「当 事者と対策委は、さらなる被害者が発生しないことだけを望む」と付け加えた。

労働部、全国13の半導体製造業者への労働者健康実態調査に着手

1月31日、労働部は「最近、半導体を生産するS社で化学物質を取り扱う勤労者 が白血病にかかったという主張が提起されたことで、2月1日から1か月間半導体 素子を製造する全国13の業者を対象に半導体製造業者勤労者健康実態調査を実 施する」と発表した。

労働部は今回の実態調査で○半導体業者別(元・下請け)に在職した経歴がある 勤労者の年度別、職種別、年齢別、性別構成現況、○主な化学物質取り扱い現 況、○放射線発生装置使用現況、○健康診断と作業環境測定実施現況、○白血 病発生現況などを把握し、健康保護対策を樹立する資料として活用する予定だ。

今回の調査の背景になったサムスン電子半導体では、2005年に23歳で死亡した 故ファン・ユミ氏をはじめ、有害物質に露出した労働者たちが白血病にかかる 事例が頻発している。対策委はサムスン電子半導体器興工場だけでも最近7年間 に少なくとも5人の労働者が白血病で死亡したと主張している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-02-06 19:04:01 / Last modified on 2008-02-06 19:04:01 Copyright: Default

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