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サムスン、下請業者の集団ガン...『言論プレイ』で宥和?

国政監査証人出席前に『対話成功』と報道...パノルリム「公式な提案はなかった」

ユン・ジヨン記者 2012.10.18 18:58

最近、サムスンが前向きな態度により、サムスン白血病問題が『対話局面』に 入ったという一部の言論報道に対し、被害者とパノルリム(半導体労働者の健康 と人権守備)は、『明白な誤報であり、言論プレイ』と一蹴した。

特にサムスン半導体下請業者労働者の集団ガン発病が伝えられた一日後にこう した報道が出て、サムスン側が事態を揉み消すために言論プレイをしていると いう批判が出ている。一部では10月18日、三星電子のチェ・ウス副社長の国政 監査出席に備え、世論を反転させるためだという疑惑も提起されている。

ハンギョレなど一部の言論は10月17日、「サムスンと被害者家族の間に初めて の直接対話がなされる展望」と報道した。サムスン側が、白血病問題を対話で 解決するという積極的な意志でパノルリム側と会うことを提案し、パノルリム が対話に応じることにしたということだ。

だがパノルリム側は、「サムスン側から公式に対話の提案は受けていない」と し「報道機関とサムスンが被害家族とパノルリムの努力を疎外、排除させて、 言論プレイをしている」として報道内容を否定した。

パノルリムと被害者遺族は10月18日午後、国会本庁で記者会見を行い『サムスン- 白血病被害者対話』言論報道に対する立場を明らかにした。

この席でパノルリムのコンユ・ジョンオク活動家は「無条件の対話の公式な提案 はない」とし「事実と異なる誤報で、パノルリムと被害者に一言もなくこうした 内容を報道したサムスンと言論は遺憾」と批判した。

パノルリムによれば、2月にサムスン電子健康研究所副所長から対話を提案する メールを受け取ったが、パノルリムと被害者は『行政訴訟の補助参加の中断を 前提に対話する』という条件があったため、うまくいかなかった。またパノル リムは4月と8月の二回、サムスン側に対話のための文書を要請したが、これも 進まず、8月末、対話のための事前の議論が中断した。

8月に入り、サムスン側がパノルリム訴訟代理人を通じ控訴審で法定調整の意向 を明らかにしたという。これに対してパノルリムは14日、『職業病労災認定の 中断、遅延という条件で対話の成立は難しい。サムスンが労災認定を妨害しな いという立場を明らかにしなければならない』という立場を訴訟代理人に伝えた。

その後パノルリムは17日、サムスン半導体下請労働者ガン集団発病被害者など 5人に対する集団労災を申請し、サムスン側は翌18日、言論報道で「被害者家族 との対話を始める」と明らかにした。

パノルリムのイ・ジョンナン活動家は「訴訟の最後になって、サムスンは自分 たちに不利な判決が出ることを恐れて対話のジェスチャを取り、補償を終わら せようとしている」と批判した。実際にサムスンは、マスコミの報道で、労災 認定控訴審の『被告補助参加人』参加中断の可能性を表わしたが、現在1〜2回 で結審し、年内にも控訴審判決が予想される状況なので、裁判に大きな影響を 与える可能性はない。

被害者の故ファン・ユミ氏の父親ファン・サンギ氏も、「サムスン下請労働者 の集団ガン発病で、さらに多くの労働者が危険に直面している状況で、サムスン は言論プレイで労災隠しを試みている」と批判した。

一方、三星電子のチェ・ウス副社長は18日、国会環境労働委員会の国政監査に 参加して「対話に努力しているが、まだ成功していない。今でも対話のために 最善を尽くして努力している」とし「まだ(被告補助参加人中断など)具体的な 内容は協議していないが、訴訟代理人を通じて積極的に対話したい」と明らか にした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-19 04:29:05 / Last modified on 2012-10-19 04:29:05 Copyright: Default

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