本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:FTA支援金、大企業の農業進出に使用
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1363779453848St...
Status: published
View


FTA支援金、大企業の農業進出に使用...農民団体が反発

東部系列会社の温室団地竣工に87億ウォン支援

チョン・ヨンギル記者 2013.03.19 17:51

FTA支援金が農業開放による被害農家ではなく、大企業の農業分野進出に支援され、農民団体の反発をかっている。

東部グループ系列会社の(株)東部ファーム・ファオンは、昨年12月から京畿道 華城市のファオン干拓地に大規模な先端ガラス温室団地(15ha)を竣工し、全量 輸出を名分とするトマト生産を始めた。温室団地の竣工には、FTA支援金が87億 ウォンが使われた。そのため農民団体は、既存農家の輸出市場と重なり、輸出 市場が飽和状態で、内需市場に進出する可能性を指摘して大企業の農業生産への 進出撤回を要求している。

[出処:ニュースミン]

これに対し、全国農民会総連盟慶北道連盟など8団体は3月19日午前11時、慶尚 北道亀尾市の東部ファーム・ハンノン亀尾工場前で記者会見を行い「大企業の 農業生産分野への進出糾弾と東部製品不買運動」を宣言した。東部ファーム・ ファオンを設立した東部ファーム・ハンノンは、60年間農業資材販売をしてきた 大企業だ。

東部ファーム・ファオンは今年1分期にトマト5000トンを生産し輸出する計画を たてた。だが2012年までにトマト輸出の95%以上を占める日本への輸出が最近 3年平均1722トンに過ぎず、全量輸出は難しいという観測がある。そのため国内 市場への出荷の可能性の提起が続いている。

これらの農業人団体は、「東部ファーム・ファオンがトマト全量を輸出すると しても、輸出して残った余剰物量の計画もない状態で、内需市場に流れこまな いと誰が大言できるか」とし「慶北のトマト農家は莫大な資金力と系列会社を 通じ、安い農業資材の供給を受けている大企業と競争できるか」と語った。

彼らは「87億という大規模FTA支援基金が支援されたという事実は衝撃だ。FTA 支援基金は農業開放による被害農家に対し、衝撃の緩和と競争力向上のための 血税で、財閥系列会社を支援する基金ではない」とFTA支援金の誤った使用を 批判し、「大企業への政府支援を直ちに中断し、農業人保護のための制度的 装置を作れ」と要求した。

続いて農民団体は東部ファーム・ハンノン製品の火あぶりをして、「農業人の 生存権を締めつける東部グループのすべての製品に対する不買運動を始める」 と明らかにした。

政府は韓米FTAの発効で、無償の補助金など財政支援24兆をはじめ、総額54兆ウォ ンを農業分野に支援することにした。農業に15年間で12兆6千億ウォンの被害が 予想されたためだ。このうち東部ファーム・ファオンのように、大企業の農業 進出が本格化しており、既存の農家への対策作りとFTA支援金の管理監督問題が FTAの別の問題に浮上しそうだ。(記事提携=ニュースミン)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-20 20:37:33 / Last modified on 2013-03-20 20:37:34 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について