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民労党役員が血を流して傍聴席の扉を突破

FTA強行の取材のために...党役員がガラス扉を割って鎖を解く

キム・ヨンウク記者 2011.11.23 01:58

▲民主労働党の党役員が本会議場西側記者席へのガラス扉を破って入り、傍聴席の扉をドライバーなどで開き、記者約60人が駆けつけた。

11月22日、ハンナラ党の韓米FTA(自由貿易協定)批准案の強行採決の後、民主労働党 の権永吉(クォン・ヨンギル)院内代表は「1996年12月26日を思い出した」とし 「キム・ヨンサン政権の時に与党だった新韓国党の議員はクリスマス翌日の夜明けに 泥棒猫のように隠れて国会に入り、労働法と安全企画部法を強行採決した」と話した。

当時、新韓国党の議員はかっぱらいを成功させたと喜んだが、喜びもしばらく、 労働界の巨大なゼネストで政権が揺れる状況に行った。

ハンナラ党の韓米FTA批准案の強行採決は、世論の風当たりを最小化するために 緻密に準備された。ハンナラ党は各マスコミに体当たりの場面が出ることを防 ぐため、急迫した対峙中の状況でも落ち着いて『会議非公開同意の件』を上程 し、採決した。

在籍議員167人のうち154人の賛成で本会議の非公開が決定され、民主労働党の 李正姫(イ・ジョンヒ)代表はツイッターで「非公開は、映像はもちろん会議録 も残らない」と非難した。この日の非公開決定で、本会議は国会ホームページ インターネット議事中継システムによる生中継が行われなかった。国会放送も 本会議場に入れなかった。

非公開の決定で取材が不可能になるかと思われた韓米FTAの強行採決の現場は、 民主労働党の役員たちが血を流してまで本会議傍聴席の西側記者席入口の ガラス扉を破って入り、歴史に長く残されることになった。

民労党の役員たちは午後4時16分頃、会議場西側記者席に通じるガラス扉を 壊して入り、傍聴席の鍵をドライバーなどで解いた。

ほとんどの記者は、本会議場入口のローテンダーホールに集まっていた。4階の 傍聴席が開いたという話が流れるた瞬間、60数人の記者がどっと階段で駆け上 がった。4階の入口まで上がった記者の行列は、傍聴席入口の通路で止まった。 誰かが傍聴席入口に入るガラス扉を壊したが、警備は非公開だとして扉を開け なかったため、記者は割れたガラスの間から1人ずつ入った。

ガラス扉の中では、傍聴席の扉の前でもやはり記者は列をつくった。誰かが 傍聴席の扉を開けているという話が流れ、すぐに門を開けた民主労働党党役員 が汗を流しながら通路側に出てきて『はやく入れ』と言った。この党役員は、 傍聴席の鍵を解いた。そばにいた別の民主労働党役員は手から血を流していた。 ガラス扉を破る過程で手を傷つけたのだ。

本会議場右側の小さな傍聴席は、60人ほどの記者全員が入るにはとても狭かっ た。暫くして本会議場の電光掲示板に会議非公開案件上程が表示された。 非公開案件が通過すると、国会の警備員は記者に『非公開』だから出て行くよう 繰り返し話した。まもなく批准同意案も上程され、3分ほどで強行処理された。

▲かっぱらい処理の後に本会議場を出るホン・ジュンピョ ハンナラ党代表

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-23 18:54:48 / Last modified on 2011-11-23 18:54:59 Copyright: Default

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