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大法院、不法派遣にも雇用擬制を認定

競馬振興労組大法院で5年ぶりに解雇無効判決

アン・ポヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年03月10日17時52分

公共運輸連盟競馬振興労組が長い間待った末、大法院で原審破棄差し戻し解雇 無効確認訴訟で勝訴した。2005年に解雇されてから5年ぶりのことだ。

▲競馬振興労組2005年6月3日ストライキ集会の時姿[出処:競馬振興労組]

競馬振興労組の組合員は競馬振興会に所属するが、仕事は元請の馬事会でして いた。馬事会職員と同じ仕事を同じようにした。しかし賃金は馬事会正規職と 2〜3倍の違いがあった。はるかに少ない月給とさらに低い労働条件、身分も保 障されなかった。チョン・クヨン競馬振興労組委員長は「相対的な剥奪感が激 しかった」と話した。

「親孝行金というものが100万ウォン程度出るが、馬事会職員だけに出ました。 私は本当に何か... 突然不孝者になったようです」。チョン・クヨン委員長は その気持ちで闘争を始めたと話した。

パク・ヨンシン競馬振興労組組織局長は「いくら考えてもこんな雇用形態は正 常ではないと思いました。同じ空間で同じ業務をしても、職員の所属から労働 環境まで、一から十までみんな違いました。これは本当に非正常です」という 気持で2004年6月、労働部に不法派遣を陳情した。2004年9月に不法派遣判定を 受けた。しかし馬事会は2005年1月、契約満了を理由に解雇した。その時から苦 しい法廷闘争と現場闘争が続いた。チョン・クヨン競馬振興労組委員長は、同 じような境遇の非正規職労組である警察雇用職労組連帯闘争に行って指の節を 切る傷も負った。

テント闘争、1人デモなどをして路上で1年を送った。生計はとても苦しかった。 組合員たちは一人二人と生計のために他の職場にあたった。闘争をやめること はできず、法的闘争は続けた。パク・ヨンシン競馬振興労組組織局長とチョン・ クヨン競馬振興労組委員長を中心に、労組執行部は周期的に会って法廷闘争を 準備した。1年に二回、組合員との全体会議もした。

2006年、法院で不法派遣が認められた。公企業での不法派遣を法院が初めて認 める判決だった。しかし法院は「合法的な派遣ではなく不法派遣なので『派遣 勤労者保護に関する法』に基づき、雇用擬制が適用されず、雇用継承は理由が ない」と判決し、競馬振興会労組は控訴した。1審と2審で続けて敗訴した。

大法院は2日、不法派遣でも「派遣勤労者保護法により使用事業主が2年を超え て使う場合、2年の期間が満了した日の翌日から派遣勤労者を雇用したと見ると 規定.. (中略).. これは派遣事業主が行う『適法な勤労者派遣』の場合に限っ て適用されるない」と原審を破棄し、事件をソウル高等法院に差し戻す」と判 決した。5年ぶりの勝訴だった。

▲公共運輸連盟競馬振興労組復職闘争のようす

パク・ヨンシン競馬振興労組組織局長は「私たちの事例が全労働者の希望にな ればうれしい。法廷では労働者が使用者側の誤りを証明しなければ問題が認め られないので、容易ではない戦いだ。しかも不法派遣を認めさせるのは本当に 難しい。内容に少しでも請負の性格が混じると、不法派遣とは認められない。 労働法が労働者のための法なのか、本当に疑わしかった」と勝訴したものの、 司法府への苦々しい心を隠さなかった。

チョン・クヨン競馬振興労組委員長は「これから始まりだ。この判決に対して 使用者側(馬事会)がどう出てくるのか、推移を見なければならず、これから原 職復帰と不法派遣ではなく適法な雇用関係を作るためにまた戦いを準備する」 と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-03-17 15:27:04 / Last modified on 2009-03-17 15:27:05 Copyright: Default

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