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韓国:非正規職労働者を組織しようとする理由 | ||||||
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非正規職労働者を組織しようとする理由[撤廃連帯-チャムセサン共同企画(2)]
ミン・ヨンギ(公共労組)/ 2009年11月18日15時06分
誰でも叫ぶ非正規職撤廃。しかし... 今、非正規職の問題は単に労働運動陣営だけの問題ではない。地上波テレビの ドラマにまで、非正規職が素材として登場したり、主人公が非正規職と設定さ れるほど、非正規職問題は今誰でも語る大衆的な話題だ。いわゆる進歩的言論 も、非正規職問題を深層取材して扱い、過去の学生運動の思い出が消えた大学 街でも非正規職問題は一つの問題として議論される。集会に参加した労働者一 人一人が一様に『非正規職撤廃!』シュプレヒコールをあげて非正規職撤廃を主 張する。 しかしまだ韓国社会の労働組合は相変らず正規職中心に組織されており、彼ら を中心に動いている。非正規職の問題は毎年重要な事業として繰返し提起され るが、まさに労働組合に組織された労働者の数は全労働者の3%に過ぎない。
非正規職の組織化に対する計画が必要だ 民主労総は2006年に組合員1人当り1万ウォンの非正規基金を付け、50億を造成 した。組織活動家を養成して非正規職労働者を組織するという戦略組織化事業 を企画したのだ。23人の組織活動家を選抜、教育し、3年間公共、建設、サービ スなどの業種で、そしてソウル、大田、釜山などの地域に配置された。 戦略組織化事業を評価するとすれば、事実上失敗したといえる。理由は何より も、この事業を企画して進めた民主労総が、事業に対する独自の計画をたてら れないからだ。ただ50億の基金を造成して(実際50億にならなかったが)組織活 動家を選抜し、各産別に配置しただけで、戦略組織化事業の具体的な方向を提 示したり内容を生産できなかった。この事業に対する総括的責任者は変わり続 け、各産別も違わなかった。結局、組織活動家一人一人の活動力量により組織 化事業の進行がかわった。地域本部や産別連盟もまた事業への理解がなかった。 単に常勤活動家1人が追加配置されたという概念以外には、戦略組織化事業に関 心がなかった。自分の計画と疎通が不在のこの事業は、組織活動家個人に放置 されたまま、無関心の中で進められた。 公共労組は1年間に4つの地域での5つの領域で戦略組織化事業を進めた。しかし、 これもも該当地域本部や地域支部に役割が付与されるだけで、公共労組次元で の事業計画と展望は具体的に設定されないまま運営されている。これも、該当 地域本部や地域支部の力量に事業の成敗がまかされたのだ。 民主労総であれ産別労組であれ、非正規職労働者を組織化する事業計画の樹立 は重要だ。しかし、事業計画構成にだけに留まるのなら必ず事業は失敗する。 労組次元での集中と計画が必要だ。単純に事業費策定だけでみたされるのでは なく、労組全体事業で戦略組織化事業が位置づけられるべきなのだ。 非正規職組織化事業は最も近くで 組合員と会って、筆者が未組織非正規事業を担当すると紹介すると、多くの組 合員たちは『難しいことをしていますね』と反応する。非正規職労働者を組織 しろと主張すればほとんどの人は『非正規職運動はどうすればいいのでしょう?』 と質問する。 多くの人々が非正規職問題に関心を持っているのに、非正規職労働者の組織化 が低調なのは、この問題が容易ではないことを示す。そのために序盤に弱まれ ばまず私が退くのが常だ。だが筆者は非正規職組織化はやはり持続的な関心と 宣伝事業を通して進めるほかはないと主張する。 非正規職撤廃を主張して、非正規職の正規職化を主な要求事項として主張して も、まさに自分が住むアパートの警備員や清掃員、学校現場に勤める非正規職、 自分の職場で働く勤める施設管理非正規職や警備員、あるいは清掃夫にはみん な無関心だ。自分の身の回りに非正規職が存在し、彼らをまず一緒に行く仲間 と受け止めることが非正規職運動の第一歩だと筆者は考える。
この前、ソウル大病院環境美化員たちのミンドゥルレ分会組合員たちがストラ イキをした。彼らは1か月に2回以上休めず、一日12時間働いても賃金はやっと 100万ウォンを越す。さらには賃金未払いが相当額を占める。それで彼らは賃金 未払いと雇用保障を主張し、ほうきを置いて病院の外に出た。他の人が休んで いる時には休みたくて、人間らしく暮したいというのが彼らの素朴な要求だ。 前の日によく寝られなかったという彼らにとって、ストライキは途方もない経 験だっただろう。『闘争』というスローガンがなじまないばかりか、これまで 生きてきて、こんな経験をするとは夢にも思わなかっただろう。しかし彼らは 始めて自分たちが堂々とした労働者であることを胸に刻み、互いに肩を組んで 熱心に闘っている。一日一日が彼らにはドラマのようだ。 最近、大学で環境美化を担当する労働者が公共労組に組織されている。彼らも また朝早く出勤して、一日中学校を回って清掃するが、まさに受ける賃金は最 低賃金程度だ。それでも足りず、別の雑務までやらされる。休憩する空間もな く、汚い階段やベランダでの冷や飯で食事を間に合わせる。連日、学校施設は 新設されても彼らの小さな空間さえない。 私が非正規職運動をする理由 非正規職労働者たちの夢は真に素朴だ。自分が働いた代価を認めてもらい、他 の人が休んでいる時に休むこと。さらに重要なのは使い捨てではなく、絶対に 必要な人だと認めてくれと言うことだ。 生きていく上で、したことが戻ってくれば、それほど力になるのがまたあるだ ろうか? 非正規職運動もそうだ。即刻の代価より、もう一度団結を叫び、もう 一度覚悟を固めること。それで非正規職労働者がすべて人間であることを認め られること。私は非正規職運動を続けるだろう。非正規職労働者の夢が私たち すべての夢になる日まで。 この文は来る27日午後2時マネNGO記念館で開かれる『非正規職運動展望討論会』 を準備し、全国不安定労働撤廃連帯とチャムセサンが行った特別企画の二番目 の文です。この討論会では非正規職労働者運動10年を評価して今後の10年を見 通す議論として構成される予定です。非正規職労働者そしてミン・ヨンギ様の ように現場で非正規職労働者たちと話し、組織化を悩んでおられた多くの方々の 関心をお願いします。-〈編集者 注〉 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-11-20 12:12:08 / Last modified on 2009-11-20 12:12:11 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | ||||||