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6月30日に解雇されたシン・ミョンジャ氏の胸の刃

使用者処罰どころか延期に逃げ道を作るだけの政府・政界

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年07月01日14時18分

38歳、シン・ミョンジャ氏。彼女はボフン病院栄養室で患者の食事を作り、配 る仕事を2年7か月間した。彼女は他の非正規職労働者のように、2年過ぎれば正 規職になるという夢を見た。そして他の非正規職労働者はそんな夢から覚めた。 6月30日付で解約された。彼女と共に解約された非正規職労働者は栄養室だけで 12人だ。

「結婚してもできる仕事は保険や販売のようなことだったんです。少し外販を したのですが、性格にも合わず... この仕事を紹介されて良かったです。2年が 過ぎれば正規職になれると思って本当に頑張って働きました。昨年、8人が 正規職に転換されたりもしました」

毎朝、3年生、5年生の子供にファイティングと叫んで出勤するが、彼女はもう 栄養室に出勤できない。

「金が多い少ないではなく、頑張って働ける職場がないということが悲しいで す。他の場所にいっても2年後にはまた解雇されるでしょう」

李明博政権で、ハンナラ党が保護すると話していた非正規職が、まさに彼女だ。 政府与党は非正規職を保護するために使用期間を延長するか使用期間条項を延 期しなければならないといった。

「目を閉じて良く見てないんです。今回の危機をやり過ごそうということでしょ う。何の役にも立ちません。さらに2年待てば正規職なるという約束もないのに、 誰がそんな言葉を信じますか。今の法律ぐらい、きちんと守れといって下さい。 2年たった人はみんな正規職化しろと、使用者が守らなければ罰を与えれば良い でしょう。法の通りにです」

労働者たちが今、法の通りにしようという。法のとおりなら、彼女は今日(7月 1日)から正規職として働いていなければならない。その代わりに彼女はこの日、 民主労総1階の会議室に座っていた。自身と似たような状態の非正規職労働者が 集まって同じ声を出すことにしたためだ。

記者会見にはソウル大病院で、労災医療院で、KBSで働き、契約期間が2年になっ たという理由で解雇の危機に置かれた非正規職労働者たちが集まった。

彼らは同じ言葉で「非正規法の制定趣旨によれば、当然正規職になるべきだっ た私たちが、『施行延期』の罠に捕われたハンナラ党と政府の無責任、無対策 のおかげで、逆に解雇されたり解雇の威嚇に苦しんでいます」と述べた。

彼らは政治家たちと李明博政権の罪をひとつずつあげた。

「副作用がある法を作った罪、法施行が迫っても何の対策もたてない罪、法が うまく進まないと思いながらも直さない罪、非正規職の苦痛を政治論理に閉じ こもり自分たちの党利党略に利用した罪」

そして「間違って作られた非正規法の犠牲になったすべての期間制労働者を即 刻正規職化すること、悲劇が繰返されないように使用理由制限を根幹として 非正規法を作り直すこと」を要求した。

▲1日、民主労総では「非正規職保護偽善中断!正規職化即刻実施!ハンナラ党-政府部の居直り解雇責任論糾弾!期間制非正規職当事者記者会見」が開かれた。

シン・ミョンジャ氏は胸に刃物が入ってきたといった。

「刃物がからだの中に入ってきました。この刃物が深く食い込んで、息の根を 止めるのか、この刃物を取り出して間違いと戦うのかよくわかりません。恐ろ しいです。われわれはすべて異邦人のようです。しかし必ず復職するでしょう。 再び解雇されることなく頑張って働くでしょう」

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-07-02 16:20:58 / Last modified on 2009-07-02 16:21:00 Copyright: Default

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