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韓国:「組織の進路に合意案が出るまで大会を延期」
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クォン・スンボク、「組織の進路に合意案が出るまで大会を延期」

特別法拒否・受け入れ論争に「消耗的論争は組織に有益ではない」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年03月07日12時20分

クォン・スンボク委員長の「強硬姿勢」

全国公務員労組が公務員労組特別法をめぐり、これを受け入れるかどうかをめ ぐる内部の対立が続いている。特に2月、17次定期代議員大会が受け入れ、拒 否をめぐる激しい論争のあげく、流会する事態が発生した後、対立はさらに深 まった。

公務員労組特別法受け入れを拒否して当選時期から法外原則の態度を取ってき たクォン・スンボク執行部がどのような立場を取るのかをめぐり、注目されて いる。結局クォン・スンボク委員長は「強硬姿勢」を貫いた。これは昨年11月、 16次代議員大会の前に行われた法外・法内論争に先立ち、辞任まで言及して 法外労組の原則を固守してきたことにつづくものだ。

クォン・スンボク、「消耗的な論争は生存権死守の公約に存在意味がない」

クォン・スンボク全国公務員労組委員長/チャムセサン資料写真

5日、全国公務員労組のクォン・スンボク委員長は、△組織決定に反して法内 労組設立申告ある支部を脱退したことでカンジュ支部として一切の権限を中止、 △大会霧散再発防止対策の用意と組織進路合意案の導出、委員長の立場を整理 するまで代議員大会の開催を延期、△懲戒者、司法犠牲者などに対する赦免復 権と公務員労働基本権に対する全面再議論構造確保、△年金法改悪阻止と評価 システムおよび退出人事制度導入阻止のための現場闘争、対政府闘争に邁進す るという立場を含む特別談話文を発表した。

クォン・スンボク委員長は特別談話文で「代議員大会案件『組織進路に関する 組合員総投票の件』の議論で流会事態が発生した点に注目すると、組織の進路 に関して『特別法受け入れ』か『特別法拒否』かという意見の差が組織の死活 に重大な事案であることを反証する」と公務員労組特別法をめぐる論争の重要 性を再度確認し、「これ以上消耗的な論争が続くと、生存権死守を公約に掲げ て選ばれた委員長としての存在意味がないと考える」とし「重大決定をせざる をえない」と明らかにした。

続いて「06年1月3期指導部選挙の時、私を含む三人の委員長候補の全員が特別 法拒否の基調を公約に掲げ、そのうち現指導部である私もまた誰よりも鮮明に 組合員に約束した」とし「委員長はこれ以上の特別法を受け入れるかどうかと いう論争は、組織に有益ではないという基調に全く変化がなく、06年11月の代 議員大会以後、こうした消耗的論争が終息することを切実に望んだ」と16次代 議員大会当時の立場に変化ないことを繰り返し確認した。

クォン・スンボク委員長は「昨年11月の代議員大会で委員長職を賭けて特別法 を受け入れてはならないと訴え、代議員の仲間は委員長再信任と共に特別法拒 否基調の組織方針を再度力強く決意した」とし「ところが最高議決単位の決定 を無視してわずか3か月でまた同じ案件が代議員大会に提出されたことは、非 常に遺憾」と指摘した。

全国公務員労組、公務員労働者生存権死守闘争に集中

こうした委員長の決断に対して全国公務員労組のチェ・ナクサム報道官は「現 在の状態で代議員大会を開催すること自体、また混乱を繰り返すことになると いう判断があるようだ」と説明し「昨年11月の代議員大会での決定をまた翻意 するような事態が発生したことを見れば、むしろ対立する双方の統一的な合意 が重要だということを反証するもので、こうした合意を強制する過程だと思う」 と述べた。現在、クォン・スンボク委員長は合意のためのさまざまな議論を作っ ている。

続いてチェ・ナクサム報道官は「法自体が正常な民主労組運動にとって問題が ある」と指摘し、「さらに重要なことは、公務員年金改悪、公務員退出制を始 めとする構造調整を防ぐ闘争」と話した。

これについて現執行部は公務員労働者の生存権を脅かすものを防ぐ闘争に集中 すると見られ、多様な方式で対立を統一的合意に導く努力にまい進するものと 見られる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-03-11 22:20:35 / Last modified on 2007-03-11 22:20:36 Copyright: Default

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