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ギリシャ国民投票、ツィプラスはすでに勝利した

緊縮を拒否するシリザを支持するギリシャの民衆

ウォン・ヨンス(国際フォーラム) 2015.07.02 11:40

6月27日、ギリシャ左派総理のツィプラスは、 債務団の要求に対する国民投票を電撃的に提案した。 また7月5日の国民投票日まで銀行の取り引き中止、7月1日にはATM引き出し限度制限などの緊急措置を宣言した。 国民投票は、ギリシャの民衆が未来の不確実性に屈服し、 トロイカの要求を受け入れるか、さもなくば拒否してトロイカに対抗するのかを決める。

ツィプラスの破格の提案は有効だった。 全世界の金融市場が揺れている。 結局、ツィプラスがトロイカ(ヨーロッパ連合(EU)、ヨーロッパ中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF))に屈服するという分析と予想ははずれた。 シリザ政府は協議案の受け入れに確固として反対する立場を堅持している。 2010年以来、ギリシャが受け取ってきた救済金融2840億ドルのうち92%がギリシャとヨーロッパの金融機関に流れ、 ギリシャ民衆に支払われたのは8%だけだったという事実を考慮すれば、 ツィプラスの決断は事実あまりにも常識的で簡単だ。

6月25日にはヨーロッパの各都市でトロイカに反対し、 ギリシャの民衆と連帯する国際的なデモが行われた。 ダブリンではギリシャを支持するデモ隊がアイルランドのEU事務所を占拠し、 交渉が開かれたブリュッセルでも労働組合と社会運動、左派政党活動家が奇襲デモを行った。

これらのデモはトロイカがシリザ政府の猶予期間延長要求を拒否したことで噴出した。 6月20日から26日の一週間は、ギリシャと連帯する国際闘争の週間だった。 Change4Allというグループが全ヨーロッパ次元のギリシャ連帯闘争を提案し、 全大陸的にギリシャの緊縮反対-負債帳消し闘争を支持した。

6月21日、ブリュッセルではTout Autre Chose(完全に違う何か)という緊縮反対連帯団体が主導するデモに5000人以上が参加し、 パリでは「ギリシャ、フランス、ヨーロッパ:緊縮は人を殺す、民主主義が死につつある、共に抵抗しよう」という旗じるしの下で約1万人がデモ行進した。 反ギリシャ扇動の中心地であるドイツでも、 ベルリンのブランデンブルク門の前で開かれた集会に1万人が参加した。 その他にもロンドンとダブリン、ローマ、アムステルダムなどの主要都市と小さな都市でも、 ギリシャに連帯するデモや行進が行われた。

ギリシャの救済金融は、ギリシャの民衆ではなくギリシャの銀行とトロイカを生かした。 シリザ政府の緊縮拒否、国民投票提案は正当だ。 必要なことは革命と改革の言葉の遊びではなく、連帯と共同闘争だ。 すでにツィプラスは勝利した。

付記
この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-07-03 16:24:52 / Last modified on 2015-07-03 16:24:52 Copyright: Default

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