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ブラジル、サンパウロ地下鉄労働者のストライキを暴力鎮圧

[ワールドカップに正義のシュートを]催涙弾を撃ってストライキ解散...ストライキに一日4500万ウォンの罰金

チョン・ウニ記者 2014.06.07 20:04

[編集者注] 2014ブラジル・ワールドカップが一週間先に迫りました。 今回のワールドカップは競技場建設中に事故死したブラジルの建設労働者9人と多くの貧民地域の撤去民の犠牲の上で行われます。 ワールドカップの費用はまた天文学的に上がり、ブラジルの労働者、貧民はより良い暮らしができる社会を要求して戦っていますが、政府の対応はさらに過激になっています。 こうした状況でチャムセサンは6月12日、「2014ブラジル ワールドカップに正義のシュートを」という企画記事でFIFA(国際サッカー連盟)やブラジル政府と闘う労働者、民衆の多様な抵抗を報道する予定です。大きな関心をお願いします。

ワールドカップ開幕1週間を控え、 ストライキ労働者へのブラジル政府の弾圧が激しくなっている。

6月6日、BBCなどによれば、ブラジルのサンパウロ市政府が6日午前、 サンパウロ地下鉄運送労働者のストライキを暴力的に鎮圧した。 警察は盾とこん棒で武装し、サンパウロ中心部のアナ・ローザ駅で催涙弾、煙幕弾とゴム弾を投入し、 ストライキ労働者たちを解散させた。 労働者たちのストライキ・デモに連帯する約3000人の反政府デモ隊は警察と激しく対峙した。 最低3人の労働組合員が負傷したと労働組合は明らかにした。

[出処:http://revolution-news.com/]

サンパウロ当局はこの日の警察投入に対し、ストライキ労働者と乗客の間で争いが起きたため、 これを解散させるための措置だったと知らせた。 イタケラオン(コリンチャンス競技場の別称)近くの駅に停車していた地下鉄が怒った通勤者により一部破損し、 他の競技場でも乗客が鉄道に飛び込んで抗議することもあった。

しかしサンパウロ地下鉄労組は、当局が乗客との争いを口実として スト権を無力化しようとしたと反発している。

サンパウロ市当局が所有する地下鉄と通勤列車の運送労働者は、 賃上げを要求して5日の夜にストライキに突入した。 ストライキ前、労働組合は賃金35%の値上げを要求したが、 市との交渉の過程で16.5%に値上げ幅を下げた。 しかし市は8.7%値き上げ案に固執したため交渉は決裂し、 労働組合は組合員総投票をして最低10%の値上げを貫徹するまで無期限にストライキを続けると明らかにした。 5月28日、裁判所が混雑時間帯の完全稼動と通勤量が少ない時間帯に70%を維持するよう命令し、 これに違反すれば毎日4万4000ドル(約450万円)の罰金を賦課すると警告したが、 労働組合員のストライキの意志は折れなかった。

1万の地下鉄労働者の多くが所属するサンパウロ地下鉄労組がストライキを強行する理由は、物価上昇率の高さのためだ。 今年の上半期のブラジル物価上昇率は約6%で、着実に上昇の勢いを見せているが、 地下鉄労働者の初任給は月1323レアル(約5万9千円)で停滞している。 労働組合はインフレに合わせるためには賃上げ幅は二桁にするべきだという立場だ。 労組のアルティノ・メロー・ドス・プラセレス議長は 「ワールドカップのための金はあるのに、なぜ大衆交通のための金はないのか」とし 「賃上げは物価上昇率を反映しなければならない」と明らかにした。 労組指導部の1人のパウロ・ペレイラ、ダ・シルバは 「私たちの問題は国家代表チームではない」とし 「私たちも彼らを応援する」と話した。

[出処:http://revolution-news.com/]

ストライキ初日の6月5日には一日の乗客平均の40%の180万人しか地下鉄を利用できなかった。 多くの路線は6日にも非定期に運行された。 2千万が暮らすサンパウロでは、毎日450万人が地下鉄を利用し、 主な駅にはブラジルとクロアチアの開幕戦が開かれるコリンチャンス競技場駅も含まれる。

サンパウロ政府は地下鉄労組のストライキの後、中心部への車両の進入を制限していた措置を一時中断したため、 市内の交通はさらに混雑する状況に陥った。 一部の交通警察は賃上げを要求してストライキに加勢したことで、 状況はさらに悪化した。 また渋滞は200km以上続き、FIFAの関係者もイベント会場に2時間遅れて到着した。

ブラジルではワールドカップの前、 バス運転手、警察、教師など労働者たちが威力的なストライキを行った。 連邦警察公務員とリオデジャネイロ清掃労働者はストライキで賃上げを勝ち取った。 リオデジャネイロ、サンパウロとサルバドールでは、バス労働者がストライキを行っていた。 ニューヨークポストは6日、 「最近、公共運輸労働者、警察、教師などの一連のストライキは、集会よりも破壊的であることが証明された」と伝えた。

4日には野宿者運動団体が組織したデモ行進に約1万2000人が参加し、 住居権の保障を要求し、退職軍人と警察も年金の引き上げを要求してデモを行った。 「無料料金運動」は19日、大々的なデモをすると発表しており、 これ以外にも多様な団体がワールドカップに反対するデモを準備している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-08 08:58:51 / Last modified on 2014-06-08 08:58:52 Copyright: Default

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