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ギリシャ緊縮採決を前に48時間ゼネスト

7日臨時会議で連立政権崩壊威嚇...シリザ早期総選挙要求

チョン・ウニ記者 2012.11.06 18:25

ギリシャの労働者たちがサマラス政府の緊縮案に対する議会採決を控え11月6日 に48時間のゼネストに突入した。ギリシャ政府は5日に最終緊縮計画を発表し、 議会はこれを7日に採決する予定だが、採決霧散による連立政権崩壊の危険もある。

ギリシャ議会は7日に臨時会を招集し、数か月間ギリシャ政府がトロイカ(ヨー ロッパ連合、ヨーロッパ中央銀行、国際通貨基金)と交渉した緊縮案を採決する 計画だ。

▲ギリシャ48時間ゼネストの宣伝ポスター[出処:http://www.nzz.ch画面キャプチャー]

ギリシャ財政部長官は5日、賃金と年金、公共部門労働者整理解雇と労働市場の 柔軟化を骨子とする2016年までの135億ユーロ規模削減案を発表した。トロイカ は、議会採決後に予定された315億ユーロの救済金融を支援する計画だ。

最終削減案に対するギリシャ人の反発は強い。中でも、年金改革案は最悪だと 評価されている。年金は5%から25%まで削減される。また定年は65歳から67歳に 延びる。40年間年金を払うと62歳から退職できる。今まで年金受給者と公共部門 の労働者が受け取ってきた400ユーロのクリスマスボーナスも廃止される。

緊縮案が通過すると公共部門責任者の賃金20%も削減される。判事と軍人の月給、 そして解雇者への補償金も削減される。年間18000ユーロ(約2千5百万ウォン)以上 稼ぐ家庭は児童支援費を受けられない。

サマラス総理は賃金と年金削減は今回が最後だとし、怒りを鎮めようと努めて いるがADEDYとGSEEなどギリシャ労働組合総連盟はこうした緊縮措置を防ぐため に6日から48時間の全国的なゼネストを始めた。運輸、言論、医療、教育労働者 がストライキに参加した。地下鉄、タクシーが運行を中断し、航空機の運航も 一部で麻痺した。清掃労働者のストライキで通りにはゴミが放置され、学校も 門を閉めた。

このような状況で、ギリシャ連立政権崩壊の威嚇も受けている。ギリシャのサ マラス総理の新民主主義党と共に連立政府を構成する民主左翼党は、トロイカ が要求する緊縮措置のうち、労働市場改革案を理由に反対票を投じる立場だ。 民主左翼党の16議席を除いてもサマラス総理は160議席程度を確保できるが、 連立政権に参加する社民主義のPasok議員の一部も個別に反対の立場を表明し、 連立政権が脅かされている。

左派連盟シリザ(Syriza)は4日、緊縮措置に対する反対の立場を明らかにして 総選挙を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-06 21:40:35 / Last modified on 2012-11-06 21:40:36 Copyright: Default

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