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LNJ Logo 「泊原発を再稼働させるな! 核ごみを北海道に持ち込ませるな!北海道大行進」に200人が参加 札幌中心部をデモ行進
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「泊原発を再稼働させるな! 核ごみを北海道に持ち込ませるな!北海道大行進」が5月5日、札幌市内で開催され、約200人が参加。五月晴れの青空の下、元気にデモ行進した。

この大行進は、道内約70の市民団体でつくる「泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会」(札幌)が主催し、毎年、こどもの日に合わせて5月5日に行われている。福島第1原発事故翌年の2012年5月5日、最後まで稼働を続けていた泊原発3号機が「定期点検」を理由に停止し、画期的な原発ゼロが実現した。将来を担う子どもたちに「原発のない日本」という最高のプレゼントができた13年前、上京していた私は、会津に伝わる庶民の踊り「かんしょ踊り」を参加者一同で踊り、経産省を包囲した。あのときの感動は今なお忘れない。

この日の集会では、連絡会の井上敦子事務局長があいさつ。「13年前の今日、泊原発が止まるとともに、原発ゼロが実現した。それから13年、政府はあろう事か、原発の最大限活用まで口にするようになった。泊原発を再稼働させない、北海道に核のごみを持ち込ませないことは、将来世代に対する私たちの責任だ」と泊原発再稼働や核ごみ持ち込みの阻止に向けた決意を表明した。

原子力規制委員会は、大型連休さなかの4月30日、泊原発が審査基準に「適合」しているとする「審査書」案を了承。道内メディアは「事実上の合格」と報道したが、「行動する市民科学者の会」の小野有五・北海道大学名誉教授(地質学)は「私たちから見れば事実上の不合格だ」とスピーチ。原発付近を走る海底活断層の実態を見ようともしないまま「合格」させた規制委を批判した。

北海道電力に対し、海底活断層が12万年前より最近に活動した実績がないことを証明するデータを出せなければ審査はしないと通告し、一時は敦賀原発2号機(日本原子力発電:福井県。昨年不合格が確定)のように不合格も辞さない構えだったのに、あっさり姿勢を転換し、最近は合格に前のめりになっていた。「核燃料を運び込む大型船舶が防潮堤に衝突した場合、機能を果たせなくなる」ことを理由として、北電に対し原発敷地内の港の使用を禁止したのは規制委自身だ。それが今ごろになって、北電が泊村に核燃料運搬用道路を建設することを提案すると、一転「核燃料運搬道路が原発の敷地外」であることを理由に規制委の管轄ではないとして、審査書案を了承したのだ。支離滅裂にもほどがある。

例えは悪いが「落第寸前の学生を無理やり合格させるため、苦手な問題をすべて外し、得意な問題だけを集めて問題用紙を作る」に等しい。このような合格ありきのふざけた審査を繰り返す規制委は、今や原発「再稼働手引委員会」に成り下がった。今回の審査書案に対するパブリック・コメント手続が、5月1日〜5月31日まで行われている。この報告を読んでいる市民のみなさんも、規制委に対し徹底的な批判を加えてほしい。

北海道電力株式会社泊発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書(3号発電用原子炉施設)に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198025202&Mode=0

(文責:黒鉄好)


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