「週刊金曜日」ニュース : ウクライナ現地リポート | |||||||
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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 2022.4.15 _________________________________________________________『週刊金曜日』 動画で解説。今週号の読みどころ。 https://www.youtube.com/channel/UCFnO188pQye8HJ9hIVdmmRg ==================================================================== <http://www.kinyobi.co.jp/> 【1】注目の記事 【2】編集長コラム 【3】次号予告 【4】近刊のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】注目の記事 ■ウクライナ侵攻 4月に入りロシア軍はキエフへの包囲網を解いて、東南部へ戦線の軸足を移している。国 連機関の集計を総合すると民間人死者数は千人を超えた。ロシア撤退後の町村からは数百 人の民間人の虐殺遺体などが見つかっている。国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウ ォッチ」はレイプを含む性暴力被害者の証言なども公表。ロシア側は「フェイクニュース だ」と主張している。 東南部の激戦地・マリウポリから撤退を強いられたAP通信の記者は「情報の不在」、つ まり真実を報道するジャーナリストの不在は「二つの結果をもたらす」と警告している。 一つは「現地での混乱と住民のパニック」。二つめは「侵略者は何でもできるし、あった ことをなかったことにできる」ということ──あらゆるリスクを背負ってジャーナリスト が現場に肉薄する理由でもある。 今号の特集では、首都近郊に迫ったロシア軍が空爆と市民への攻撃を繰り返しているとき 、ルーマニア側からウクライナ国内に入っていた報道写真家のキエフ滞在10日間の報告、 そして旧ソ連─ロシアについての国際政治、経済、難民問題などの分析、さらに第三世界 からの声をお届けする。 ●空爆下、キエフ滞在の写真家が見たもの 首都包囲のロシア軍は、近郊撤退前に何をしていたのか? 尾崎孝史 ロシア軍による首都包囲の激しい攻防戦の中でキエフに10日間滞在し、このほど帰国した 写真家の尾崎孝史氏に戦時下の住民の暮らしと苦悩、メディアのあり方などについて、写 真とともに時系列で報告してもらった。 ●ロシア・ユーラシア政治経済ビジネス研究所・隈部兼作代表取締役・所長に聞く 戦争長期化すれば経済制裁はボディーブローのように効いていく ロシアのウクライナ侵攻に対して、米英やEU(欧州連合)諸国、日本などは対ロシア経 済制裁を実行した。ロシアも「非友好的な国と地域」に対する輸出規制などの対抗措置を とっている。経済制裁と影響などについて、隈部兼作氏に聞いた。 ●ロシアが近隣諸国に与えた難民問題という危機 小田切拓 ロシアは難民問題がもたらす影響を熟知し、それをウクライナとの戦争戦略として使って いるのではないか。難民問題は中東がその先行事例である。イスラエルの建国によって生 じた難民が数百万人存在する上に、2011年に始まったシリア内戦で570万人の難民 が流入しているのだ。 ●ソ連崩壊からこれまで ウクライナ戦争への断章 下斗米伸夫 ウクライナ戦争は、世界をどこに向かわせるのか。停戦は可能だろうか。ロシア政治に詳 しい筆者が、戦争に至るまでの経緯を辿りその行方を考える。 ●メキシコ・サパティスタの反戦論 「ゼレンスキーも否、プーチンも否。戦争を止めよ」 太田昌国 ロシアによるウクライナ侵攻について、この3月、メキシコのサパティスタ民族解放軍が 声明を出した。サパティスタとは何者なのか。なぜかれらの発信が世界的な注目を集める のか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 編集長後記 日本政府はウクライナの地名の呼称について、ロシア語の読み方に基づく表記からウク ライナ語の読み方に基づく表記に変更しました。これに基づきテレビや新聞などは一斉に 、首都の「キエフ」を「キーウ」に変更するなど、表記を改めました。 しかし、在外公館のある都市のカタカナ表記は「在外公館名称位置給与法」(在外公館 の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律)で定められて おり、政府が呼称を改めるのであれば、法律を改正する必要があります。必要な手続きも 経ないまま、政府が決めたからといって無批判に従う必要はないとの考えから、私自身は 当面従来の呼称を使うことにしました。一方で、ウクライナの人々がウクライナ語の表記 を望む気持ちも理解できます。 こうしたことを踏まえ、本誌では当面の間、外部筆者や編集部員が個々の考えに基づく 表記を使うようにしました。そのため、「キエフ」と「キーウ」が混在することになりま す。(文聖姫) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】次号予告:2022年4月22号(第1374号) 【特集・日本の風力発電を考える】 ●再生可能エネルギーから省エネへ|加藤やすこ ●経済産業大臣が「取りやめ」 に言及する異例の事態へ 三重県松阪市に国内最大規模の計画|佐藤彰 ●政府は洋上風力発電へシフト 2040年までに4500基計画|加藤やすこ ●「脱炭素」という大義名分で破壊される暮らし 北海道小樽市・余市町の事業者は「向き合う姿勢なし」|佐藤彰 ●もうけのための再エネではエネルギー問題は解決しない 歯科医師、武田恵世氏に聞く ●これからは「グリーン水素」 膨大な再エネ電気が必要です エネルギー戦略研究所所長、山家公雄氏に聞く 【表現の不自由展】 ●警察の過剰警備なく開催のできる社会に 「表現の不自由展 2022」無事に閉幕|臺宏士 【夫婦別姓】 ●「夫婦別姓」派が激減した政府世論調査 なぜ政府は設問を突然変えたのか/金本裕司 【インタビュー】 ●ほかの何者でもない”在日”として ドラマ『Pachinko パチンコ』に出演 俳優・朴昭熙さん|金香清 【新龍中国】 ●福島など5県産の食品輸入解禁 「核食」を受け入れた台湾|本田善彦 【くらし お金】 ●セカンドライフのために覚えておきたい 60歳以降の収入減や失業を助けるお金|内藤眞弓 【脊髄腫瘍に見舞われた私のrehabilis日記4】 ● リハビリ始まる|ひらてみき 【Tansa】 ●公害「PFOA」15中川七海 【きんようぶんか 本】 ●『ミシンと金魚』|長瀬海 ●『女パンクの逆襲 フェミニスト音楽史』|鈴木沓子 ●『アフガニスタンを知るための70章』|粟野仁雄 ●『夢を見る 性をめぐる三つの物語』|太田明日香 ●『あなたのルーツを教えて下さい』|文 聖 姫 ●『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』|山口真紀 【きんようぶんか 映画】 ●『ZAPPA』|藤田正 【きんようぶんか 美術】 ●沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」|薄井崇友 【きんようぶんか 音楽】 ●「HELL ON CHURCH STREET」|松村 洋 【きんようぶんか TVドキュメンタリー】 ●4月22日からのTV番組|ワタナベ=アキラ 【強力連載】 ●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道 ●風速計|田中優子 ●きんようアンテナ ●ジェンダー情報|宮本有紀 ●半田滋の新・安全保障論 ●政治時評| ●経済私考|高橋伸彰 ●メディアウオッチ|田中洋美 ●言葉の広場/論考 ●肯わぬ者からの手紙|山口泉 ●さらん日記 ●猫様|想田和弘 ●読者会から ●きんようびのはらっぱで ●ヒラ社長が行く|植村隆 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php ★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ 石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php 『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に 亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の 田中優子さんの対談を中心にブックレット化。 ★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う 『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php 今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家 」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き 合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から 一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の 内容を再録したもの。 ┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年 斉間満:著 Kindle 購入価格:700円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php 「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「 暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して 以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし て、裁判の原告として長い長い闘いだった。 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の 来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方 原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために 必要だ。 【目次】 はじめに まえがき(小出裕章) 【年表】伊方原発をめぐる動き 1.原発はこうして建てられた 2.安全協定無視の3号炉増設 3.出力調整試験 4.伊方原発のいま 5.原発と地域 あとがき 【筆者紹介】 斉間 満(さいま みつる・1943年生) 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材 していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて 焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必 要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿 名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた 。 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因 で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに 励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動 であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な がら残された右手でワープロを打つ日々である。 2006年10月17日永眠。 ┃Kindle版┃マイナンバー 明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php 「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す る。 ┃Kindle版┃バラ色のひきこもり 勝山実:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php 「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。 でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、 その声が伝わることはほとんどありません。 高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける 自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、 なぜにひきこもり続けるのか、 自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。 ┃Kindle版┃何がどうして発達障害 司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php 自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。 時間やお金の管理も超苦手。 やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……? あの人ってなんでいつもいい加減なの! スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、 人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの? 本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。 近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、 肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。 自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。 きっとそれまでとは違った視点で、 自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。 ┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php 最近よく耳にする「エシカル」という言葉。 エコやオーガニックとちょっと似ていますが 生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。 本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを 改めて考えるきっかけになればいいなと思います。 【『エシカルに暮らすための12条』目次】 はじめに 第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ 第2条 ファッションだってエシカルに 第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい 第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し 第5条 森のエコラベル 第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向 第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり 第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!! 第9条 日本にもある現代の奴隷制度 第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12 第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って? 第12条 『バナナと日本人』のその後 補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開 【著者略歴】 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう) 1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事 。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会 )、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。 ==============================================『週刊金曜日』 ※ 定期購読のお申し込みは以下のページから。 https://ssl.kinyobi.co.jp/consult/input.php?id=tk ※ 支援金の受付口座はこちら。 郵便口座 :00120-7-572529 加入者名:株式会社 金曜日 (通信欄に「支援金」とご記入下さい。) ※ このメールは、お申し込みいただいた方にお送りしています。 ※ このメールへの返信はできません。 ※ お届けするE-Mailアドレスの変更や配信停止は以下のページから。 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