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ウィシュマ・サンダマリさんを忘れるな!〜東京・上野で「入管法改悪反対」デモ

動画(4分半)詳細報告(松本浩美)

 外国人観光客で賑わう東京の上野界隈。9月4日午後、ここで市民200人による「入管法改悪反対」のデモが行われた。さまざまなプラカードの中で、ひときわ目立ったのがウィシュマ・サンダマリさんの写真と花を掲げたものだった。「REMEMBER Wishma Sandamali」(ウィシュマ・サンダマリを忘れるな)。英語で書かれていたが、2021年3月に33歳で名古屋入管で「殺された」スリランカ女性の真相究明を求めている。

 デモの主催は、「入管闘争市民連合」と「BOND」(外国人労働者・難民とともに歩む会)で、運営スタッフはほとんどが若者だった。コロナ禍でもありシュプレヒコールのない「サイレントデモ」だったが、たくさんのプラカードに訴えが通行人の注目を集めていた。デモの先頭に立ったのは、ウィシュマさんの妹である。

 9月4日は、全国一斉行動として取り組まれ、名古屋をはじめ全国10都市で集会・デモが行われた。なぜ今なのか? デモに先立ち主催者はこう訴えた。「秋の国会に法務省は入管の権限を強化する入管法改悪案を再提出しようとしているが、とんでもない。いま必要なことは、ウィシュマさんのビデオの全面開示であり、帰国できない当事者に在留資格を与えることだ」と。デモ隊のなかにはスリランカ出身の難民(男性)もいた。「日本に来て10年になる。私たちを人間として扱ってほしい。健康保険もないし、就労もできない。私は2年半入管施設に入れられたが、刑務所よりひどかった」と人権侵害の実態を訴えていた。

 昨年、反対運動が高まるなかで廃案に追い込まれた入管法案。それを再び出すという日本政府。指宿昭一弁護士は「入管庁が自らを守るためがむしゃらになっている」と背景を話してくれた。秋の国会への監視が重要になっている。(M)


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