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 <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>        2021.10.15

_________________________________________________________『週刊金曜日』

        
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内

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【1】注目の記事

■衆議院選挙で実施される国民審査 最高裁を裁く
" 司法の最高機関である最高裁判所。その判断は、私たち一人ひとりの命と尊厳、暮ら
しに大きな影響を与えてきた。ごく稀ではあるが国会で制定された法律を「憲法違反」と
の理由から無効にしたこともある。その最高裁で働く裁判官たちは、私たちのほとんどに
とって遠い存在だ。顔どころか名前を思い浮かべることも難しい。

 衆議院選挙にあわせて実施される最高裁裁判官の国民審査は、主権者である私たちが、
裁判官をリコールできる制度だ。『週刊金曜日』編集部は今回、形骸化している国民審査
制度を少しでも有意義なものにするために審査対象となる11人の裁判官について可能な限
り詳しく報じるとともに、日米の研究者の協力を得てブラックボックスとされる裁判官人
事や、国際社会の中での日本の最高裁の特異性を明らかにすることを試みた。

 また、今回取り上げる最高裁裁判官の判断は、選択的夫婦別姓を認めない民法や戸籍法
は憲法違反だと訴えた家事審判についての大法廷決定(今年6月23日)を対象にした。
理由は二つある。一つは国民審査で実質的な対象となる7人の裁判官のうち6人が「補足意
見」や「反対意見」などを示し、その考えを詳しく述べていること。もう一つは、大法廷
は選択的夫婦別姓制度を導入するかどうかは「国会で論じられ、判断するべきこと」と結
論づけているからだ。まさに国会を構成する議員たちが選ばれようとしている。
だれが、どのような理由から選択的夫婦別姓制度の導入をはばんでいるのか。本誌26ペー
ジからの特集はそれを明らかにしたものだ。あわせてお読みいただきたい。"

●強制的 夫婦同姓制度は合憲か違憲か
「個人の尊厳」の軽重が根底に
佐藤和雄

今回の国民審査の対象となる最高裁判所裁判官は本誌13ページ表の通り11人だが、そのう
ち4人は今年7月以降に就任しており、彼らの判断を評価できるような判決・決定はほと
んどないため、本誌16ページからの「50年変わらない6:4:5の比率」の記事とともに
、表にある経歴をご覧いただくしかない。残りの7人について、夫婦同姓を定めた民法な
どの規定を「合憲」とした6月23日の大法廷の決定で、どのような判断を下したかを詳し
くみたい。

●50年変わらない6:4:5の比率
西川伸一

最高裁判所裁判官はどのような人たちが、どのような過程を経て選ばれるのか。まもなく
ある国民審査の前に知っておきたい。不透明な人事を就任者の経歴から解き明かす。

●最高裁の違憲立法審査権行使
何でそんなにヤル気がないの?
デイビッド・ロー(特別寄稿)

日本の最高裁判所は世界一保守的だと言われている。それは、違憲立法審査権をほとんど
行使しないことに象徴的に現れている。なぜなのか?

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■総選挙の争点は選択的夫婦別姓

●多様な家族に対応できる国会に
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」井田奈穂事務局長インタビュー

選択的夫婦別姓制度導入は戦後の長い課題で、「国際婦人年」の1975年には民法改正
に関する請願が参議院に提出されている。女性差別撤廃条約の批准を経て、96年には法制
審議会が選択的夫婦別姓制度導入を含む民法改正案を答申。
だがそれから25年経っても実現していない。同姓強制は、信条による差別の禁止や個人の
尊厳と両性の平等を謳う憲法に違反すると訴える裁判もこれまで複数提起されてきた。し
かし、いずれの裁判も最高裁大法廷の多数意見は「違憲ではない」と判断し、国会で審議
せよと議論を預けた。法改正をするには、賛成する国会議員を増やさなければならない。
総選挙を控え、これまで全国で陳情・請願の活動をし、議員らに実情を訴えてきた井田奈
穂さんに話を聞いた。

●意図的にミスリードをさそっているのか
反対派の主張を家族法研究者が論破
二宮周平

高市早苗議員ら自民党国会議員50人が、自民党籍を持つ全国42道府県議会の議長あてに「
選択的夫婦別氏制度の実現を求める意見書」を採択しないよう求める文書を今年1月30日
付で送っていた(議員名一覧は本誌33ページ)。この文書で、制度導入に反対する理由と
して挙げている主張は一見もっともなようだが、本当にそうなのか。家族法の研究者が解
説する。


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【2】 編集長後記

 最初に実印をつくった時、「女性は結婚で姓が変わるのでお名前だけでつくられたほう
がいいですよ」とお店の人に助言をされた。社会的差別を押しつけられたような不愉快さ
とそんな選択肢があるのかと驚いたことを覚えている。

 選択的夫婦別姓制度が総選挙の争点になってきた。「同じ姓を強いられることで困って
いる」「別々の姓でいることを認めてほしい」という声に、ようやく国会が耳を傾けるよ
うになってきたということか。いろいろな調査をみても、賛成する人たちが日本社会で多
数を占めるようになってきた。政治的な課題としても長年挙げられてきたのに、いまだ制
度が変わらないことのほうがおかしい。今週号でこの問題を取り上げた。

 本誌33頁に「〜制度の実現を求める意見書」を採択しないよう求める文書に名を連ねた
自民党国会議員一覧を掲載。読者の方々は相変わらずの顔ぶれと思われるのではないか。

 多様な生き方に対して多くの社会制度はいまだ抑圧的だ。価値中立的な方向に向かうこ
とを求める。(小林和子)


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【3】2021年10月29日(1351)号予告


【第1特集】投票所で思い出してほしいこと    2021 衆院選        
●「『桜を見る会』を追及する法律家の会」世話人、泉澤章氏に聞く 
●元最高裁判事、浜田邦夫弁護士に聞く      
●市民活動家、菱山南帆子さんに聞く       

【第2特集】3・11から10年〈見えない化〉に抗う
自公が骨抜きにした子ども・被災者支援法のいま
●政治と官僚によって法の理念はどう骨抜きにされたか
制定に関わった福田健治弁護士に聞く  聞き手=本田雅和
●支援法が理念通りに機能していたら、
もっと多くの人が避難できたはず
北海道に避難した宍戸隆子さんに聞く       聞き手=吉田千亜
●国会議員たちよ 立法による権利の確定を/移住の「選択権」を確立したチェルノブイ
リ法  尾松 亮
●命を切り捨てて進んだ原子力開発の歴史   
核被災研究者が分析するヒバクの〈見えない化〉と
法の理念「骨抜き」化の共振    高橋博子    

【お金】●値上げ値上げの秋を乗り越える家計やりくりヒント 内藤眞弓

【国際】●新龍中国 芸能界たたきの裏にある 中国「共同富裕」への意気込み
麻生晴一郎


【提携連載企画】●双葉病院置き去り事件
 「双葉病院のことは調べるな」Tansa 中川七海

【メディア】
●第3期金曜ジャーナリズム塾(第2講)安田菜津紀        
●メディアウオッチ               臺 宏士

【ぶんか】●「演劇のまち」か「コロナ対策」か  
平田オリザ氏招いた候補が落選、兵庫県豊岡市長選の番狂わせ    
藤澤志穂子

【きんようぶんか・本】
●『教育論の新常識 格差・学力・政策・未来』          高原到
●『資本主義問題』               永田希
●『職業としてのシネマ』    さこうますみ

【きんようぶんか・映画】
●『MONOS 猿と呼ばれし者たち』              中村富美子
●『我が心の香港 映画監督アン・ホイ』             田沢竜次
【音楽】
●「円谷幸吉と人間」 近藤康太郎

【TVドキュメンタリー】
●10月29日〜放映作品から ワタナベ=アキラ


【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|中島岳志
●11月の原発裁判|脱原発弁護団全国連絡会
●金曜アンテナ
●半田滋の新・安全保障論
●政治時評|佐藤甲一
●経済私考|高橋伸彰
●言葉の広場/論考
●肯わぬ者からの手紙|山口 泉
●櫂未知子の金曜俳句
●さらん日記
●雨宮処凛のらんきりゅう
●猫様|想田和弘
●松崎菊也の無責任架空対談
●読者会から
●きんようびのはらっぱで
●ヒラ社長が行く|植村隆



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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php


★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に
亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の
田中優子さんの対談を中心にブックレット化。


★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。


┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「
暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して
以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし
て、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の
来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方
原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために
必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材
していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて
焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必
要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿
名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた
。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ
り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因
で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに
励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動
であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な
がら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。


┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。



┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php

最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。

【『エシカルに暮らすための12条』目次】
 はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開

【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事
。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな
たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会
)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する
トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w
ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。


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