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LNJ Logo サンケンで不当逮捕事件!/抗議行動つぶしを狙った会社・警察の連携プレー
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News Item 0518sanken
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 連日とり組まれているサンケン電気に対する要請行動のなかで、不当逮捕事件が発生した。いったい何があったのか? 支援する会が抗議声明を発表した。写真は、5月10日当日のサンケン本社前。

<抗 議 声 明>

 5月10日、埼玉県警新座警察署により、私たちの仲間1名が不当に逮捕されました。サンケン電気本社、警備会社、新座警察の連携プレーとしかいいようのない労働者・市民に対する弾圧に満身の怒りをもって強く抗議し、勾留されている仲間の即時釈放を求めるとともに、サンケン電気に対して話し合いに応じることを改めて要求する。

 サンケン電気株式会社は昨年7月9日、100%子会社である韓国サンケンの会社解散と労働者全員解雇の決定を通告した。サンケン電気本社は2016年にも韓国サンケン労組組合員全員に対し解雇通告を行った。組合員たちは来日し229日間の「遠征闘争」を繰り広げ、解雇撤回と原職復帰を勝ち取った。その際交わした合意書には「今後重大な雇用問題が発生した際には、労働組合と合意のもとに行う」ことが取り決められていた。それにもかかわらず、サンケン本社経営陣はその約束を破り、突然、一方的に、しかもホームページ上で会社解散と労働者全員解雇という重大な問題を通告したのである。

 会社解散の理由は「累積赤字」とされているが、2017年に組合員が原職復帰したあと、韓国サンケンにまともな物量の仕事を回さず、さらには別会社を買収して本来韓国サンケンが生産すべき製品をそちらに作らせていた、まさに会社をつぶすために作られた赤字であり、半導体事業などにより実際はサンケン電気の業績は好調なのである。

 さらには世界的なコロナ禍により、韓国から労働者が来日し直接抗議することができない状況を狙った、まさにコロナに乗じた悪辣なやり方である。

 私たち「韓国サンケン労組を支援する会」「韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会」は、昨年9月より新座市のサンケン電気の社前において、一方的な韓国サンケンの会社解散・労働者全員解雇に抗議し、撤回を求めてきた。さらには今年2月から「埼玉市民の会」の独自行動も行ってきたのだが、5月10日は、独自行動ゆえに人数が少ないところを狙いすましたかのような弾圧であった。

 「埼玉市民の会」単独の抗議行動は基本的に韓国の労働歌を流しながらプラカードを掲げてのサイレントスタンディングである。そうした静かな行動の中で、仲間の一人が私たちの前に立ちはだかる警備員に対し、韓国労働委員会がサンケン電気本社に対し韓国サンケン労組との話し合いに応じるよう裁定をくだしたことを伝え、総務部長など担当者に会わせるよう求めていた。しかし、会社の人間が出てくることはなく、現れたのは新座警察署の制服警察官2人であった。続いてバイクで制服警官数名、さらにはパトカーで腕章を付けた捜査員2名と私服の警察官2名が到着、最後にもう一台パトカーが到着したところで、仲間の一人が「暴行」の容疑をでっち上げられ逮捕、連行されてしまった。

 警察官たちは乗ってきたバイクやパトカーをサンケン電気の敷地内に駐車し、常にサンケン電気の敷地内、道路を隔てるチェーンの向こう側に立っていたことからも、サンケン電気の通報により出動してきたこと、市民の側ではなくサンケン電気側に立っていたことは明らかである。最初の警察官が到着してからの「手際のよさ」からも、まさに「逮捕ありき」であったとしかいいようがない。

 サンケン電気本社は6月の株主総会までに私たちの抗議行動を終わりにさせたいと、警察の力を借りて弾圧を加えてきたのだろうが、これで私たちが黙ると思ったら大間違いである。

 私たちはますます連帯を強め、サンケン電気本社への抗議行動を続けるとともに、弾圧を糾弾し、話し合いに応じることをさらに強く要求する。

 そして、労使間の問題に介入してきた埼玉県警新座警察に対しても断固抗議し、不当に勾留している仲間をただちに釈放することを強く要求するものである。

2021年5月17日

韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会
韓国サンケン労組を支援する会


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